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2011年9月29日木曜日

(音) 15年目の脳内モルヒネ。

尊敬する人の意見は素直に聞こうと思い記す。

***
今は解散してしまったピエロ(PIERROT)というバンドのポップなロックソングに「脳内モルヒネ」(1997年、インディーズ時代のアルバム「CELLULOID」収録、その後2003年に15枚目のシングルとして発表)があります。

サビの歌詞にこうあります。

 脳下垂体は既に、生き続けることをあきらめ始めて
脊髄にモルヒネをせめて気が狂わぬように与えてくれる

私は彼是15年もこの楽曲を愛聴しているのですが、麻酔科専門医試験の午後のB問題、C問題を解いている最中にふとノイズの如く疑問が湧き出てきたのです。

「脳内モルヒネ」ってなんだ?そして「それ」は本当に下垂体から出てるんだっけ?

んー。
んー。
麻酔科専門医にならんと欲しているのに、「脳内モルヒネ」についてあまりにも無知だ。
こんなことで、私はいいんだろうか?
と思いはじめたが最後、午後の試験時間には、その疑問ばかりが頭の中をぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐると回り続け、試験問題が全く頭に入ってこない。

Brugada?あー。

HIT?んー。

目の前の、今まさに解決しなければならない問題より脳内モルヒネ。脳内モルヒネ。
試験が一秒でも早く終わらないだろうか。あー、早く脳内モルヒネについて勉強したい!!

と思うと(いや、思う前からですが)最早、試験は苦行でしかなく。

***
結局脳内モルヒネ=βエンドルフィンで、しかもきちんと下垂体から分泌されていることを知り、大変嬉しくなりました。流石尊敬するPIERROT。ちゃんと裏をとって歌詞を書いているんだな…とファン歴15年で、更にこのバンドへの畏敬の念を深めた麻酔科専門医試験の1日目。