このブログを検索

2010年7月15日木曜日

Trip to Wakayama (day 4) ~Nachi - Taiji to Tokyo

旅行も4日目。

那智大滝を体験した後宿泊した紀伊勝浦駅周辺から車で10数分走る。

アカデミー賞その他の賞をとってしまった噴飯物の問題ドキュメンタリー映画「The Cove」の舞台となった太地町(たいじちょう)にやってきた。
巨大鯨が町の入り口に飾られている。




クジラの尾を模した噴水。



反イルカ猟、反捕鯨と主張するのは構わないが、クジラを食して生きていること自体に何か問題があるのだろうか。SS等の団体がこの像(↓)を見たら、打ち壊したいに違いない。

くじらの博物館に行く。
イルカショーやクジラショーを見ることが出来る。しかも平日だったためか非常に空いている。我々の他に数家族しかいなかった。沖縄県にある某水族館の超満員のイルカショーより100倍楽しめた。どちらのショーもきちんとしたものだったが、特にクジラのショーはクジラを1mに満たないほどの間近に接近して見ることが出来、非常にパワフルであった。


館内には巨大なクジラの骨格が展示されている。


麻酔科医として気になるのは当然脊椎の構造。頚椎は7つ(クジラは萎縮し癒合している)、胸椎11、腰椎8。他にV字骨と尾骨がある。
中でもV字骨は大きく血管突起、血管孔の発達が良い。これはクジラ類の後肢が退化したために、後肢の部位にあった動脈が尾部に移動したことと、尾びれを上下に動かすために椎骨の周りに無数の靭帯が付着したことによってV字骨が陸生哺乳類よりも発達したものであるためだということだ(全て掲示された説明の受け売り)。クジラにも硬膜外腔はあるのだろうか。あるのだろう。

屋外には巨大なシロナガスクジラの全身骨格が展示してある。


くじらの博物館は建物自体の老朽化もあり、付き合い始めたばかりの恋人のデートコースとなりうるかどうかは微妙なところであるが、払った金額の何倍かは楽しめる今回の旅行の穴場スポットとなった。

その後に訪れたのは東牟婁郡串本町潮岬(しおのみさき)。本州最南端である。雨は降っていないが、非常に蒸し暑い。冷房の効いた車から出たくなくなる。潮岬灯台の周辺には、潮岬タワーという観光施設があるだけで後は芝が広がる。
潮岬灯台から太平洋を望む。
本州最南端は意外な程にさっぱりとした味わい。

そして帰路。南紀白浜空港。レストランと土産物屋しかない非常に小さな空港。本屋すらない。時間を潰すのは非常に困難である。この空港がなくなりませんように、と祈りながら東京にとぶ。

今日の走行距離メーター:84802-84968km(166km) /4日間の総走行距離:84466-84968(502km)
最後にガソリンを満タンにして返却したが給油量は18Lで済んだ。502kmも走って18Lだけの給油で済むのだとしたら燃費は27.8km/Lになる。プリウスは21km/L程度と発表されているがどうなっているのだろう。