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2010年7月14日水曜日

Trip to Wakayama (day 3) ~Shirahama to Nachi Fall

5時半に目覚める。今日もすっきりと目が覚めない。
白浜から那智までは凡そ100km。車で2時間半程度。今回の旅行をこの日程にしたのは7月14日に那智の大滝で行われる「那智の火祭り」を体験するためである。

 高浜虚子(1874-1959)が詠んでいる。

 神にませば まこと美はし 那智の滝

那智大滝は直瀑としては日本一の落差といわれている(133m)。滝がある飛瀧(ひろう)神社は本殿がない。那智滝自体が御神体なのである。

例大祭は、熊野那智大社から御滝前の飛滝神社への年に1度の里帰りの様子を表したもの。火祭りは、12体の熊野の神々を御滝の姿を表した高さ6mの12体の扇神輿に移し、御本社より御滝へ渡御をなし、御滝の参道にて重さ50-60kg、12本の大松明で迎え、その炎で清める神事である。例大祭自体は10時から行われていたが、クライマックスとなる火祭りは14時頃。少し早くついたので、ぜんざいや黒糖ソフトクリームを食す。
ニュースによると7000人ほどの観光客がいたらしい。小雨降る中、巨大な松明を囲んだ熊野の森は異様な熱気に包まれていた。不快な湿気を思わず忘れてしまうような光景にしばし見入った。

火祭りが終わった17時前頃に再度訪れた、那智滝の近く。連日の大雨で水量が増していたためか滝は圧倒的な存在感でその場所にあった。滝を前にして神聖なものを感じたのは人生で初めて。こんな写真では全くその感動が伝わらないのが悔やまれる。  

滝を間近で体験した後、謀ったように土砂降りの雨が降ってきた。
 本日の走行距離メーター:84683-84802(計119km)