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2010年5月16日日曜日

Training outside(其の三十一)。リーダーにも驚きだが・・・。

太陽や草木の匂いを感じながら走るのは非常に気持ちよい。
躑躅(つつじ)がきれいだった。

ランニング:47分41秒 9km(外) 計200.7km
筋トレ:なし
(2月 48km, 3月 56km, 4月 63.1km, 5月 33.6km)

4月5km 23分07秒
6月8km(あと28日)
7月10km(あと49日)
9月20km(あと126日)
***
5月初旬には新聞上で「政権はダメージコントロールに入っている」という1文を目にしたが、手術室でのダメージコントロールサージャリは以下のように定義されている。(Crit Care Clin 20 (2004) 101– 118)
Damage control surgery is defined as rapid termination of an operation after control of life-threatening bleeding and contamination followed by correction of physiologic abnormalities and definitive management.
命に関わるところだけを最小限の侵襲で手術し、後は状態がよくなってから再手術。本来「物理的な攻撃・衝撃を受けた際に、そのダメージや被害を必要最小限に留める事後の処置を指す」という軍事を中心に使われていた言葉だが、政治の世界にも使われるのかと僅かながら驚きをもって興味深く読ませてもらった。

時事通信社が実施した5月の世論調査で、首相支持率はついに20%を切った。それ自体は全く驚くことではない。驚いたのは普天間問題が5月内に決着しなかった場合の首相の進退についての世論が以下のようだったということ。
 49.2%が「責任を取って辞任すべきだ」
 42.0%が「辞任する必要はない」
なんと42%が首相は辞任する必要がないと考えているのだ。マスコミで連日報道されているほどには普天間問題に関心がない人間が大勢いるのかもしれないし、「解決できずに辞任することこそ無責任」と考えている非常に寛容な人が意外なほど多いからかも知れない。
不勉強かつ感情論から「沖縄の負担を軽減せよ」とか「沖縄の海を汚すことは自然に対する冒涜」と言い続けた挙句、結局は自ら掲げた「5月内の解決」を自ら破るような(それも1度した約束ならまだ分るが、何度も何度もした約束をだ)人間に国のリーダーを継続してもらいたい人が42%もいる。徳之島を訪れた官房長官は「徳之島空港の近くにある干潟を埋めて空港を拡張したい」と述べているようだが、干潟を埋めても自然に対する冒涜ではないようだ。閣内で意思疎通がはかられているわけではないから、リーダーと官房長官の意見は違っていてもおかしくない。リーダーには「これは私の公約であって党の公約ではない」という既に1度使った逃げ道があるし。「自然に対する冒涜」発現もリーダーの白昼夢におけるユートピア的発想から来るものか。白昼夢から覚めないリーダーでもいいという国民が半数弱もいる現状にこそ失望してしまう。

政権におけるダメージとはまさにリーダーが自分で自分の首を絞めて起こった致死的外傷である。その外傷に対して他の閣僚が擁護・弁解して治療にあたる光景はなんとも滑稽だ。

あれはどうなったのかな、東アジア共同体構想。
未だに核にかける予算が上昇を続け、軍事予算が国家の全予算の10%超を占め、わが国の領海領土に圧力をかけてくる海の向こうの大国と友愛の精神で、国家レベルで仲良くできると思っているのだろうか。