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2010年5月22日土曜日

働く理由, 続・働く理由 ― 戸田智弘


<働く理由>より
・自分自身で真似するものを選びとることから主体性が確立して、創造性が発展していく。真似を嫌い、創造を気取るだけでは創造性は育たない。(118)
・仕事の95%は繰り返しのルーティンワーク。でも、残りの5%をどう膨らませるかで仕事を面白くできるかどうかが決まる。どこかに面白い仕事がないかと探すんじゃなく、目の前の仕事を面白くする方法を探すことのほうが重要。楽しいことをするんじゃなくて、することを楽しんでみる。(120)
・偉大で崇高な仕事をなしとげることを、私は心から望んでいる。けれども、わたしのいちばんの努めは、ささいな仕事を、あたかも偉大で崇高であるかのごとくなしとげることだ。(ヘレン・ケラー)(123)
・人生において「本当にがんばった」と思える時期がどこにもなかったら、「やるだけやった」という自分の限界点らしきものを見極めなかったら、その人はある種のすがすがしさを持って自分の人生を振り返ることができないだろう。(140)
・「給料をもらって働いている人は辞めてください、働いて給料をもらっている人は残ってください」(201)
・借り物でも、毎日着ていれば身につくもの。自分が善人と思っていれば、やがて善人に変わっている。習慣は、その人格、品格まで変えてしまう。(シェークスピア)(228)

<続・働く理由>より
・努力しても一流になれるとは限らない。けれども、謙虚に努力すれば二流にはなれる。一流の意味がわかる人のことを、二流っていうんだよ。一流も二流もわからない人を三流っていうんだから、二流と三流の間はもう無限大の距離だ。(田村隆一)(45)
・いつもつぎのことを考えなさい/いま自分は何をしているのか/自分のしていることは自分にとって大事なことなのか/人にとって大事なことなのか/そして大勢の人にとって大事なことなのか/世界の人にとって大事なことなのか/この自然にとって/あらゆる生きものにとって/大事なことなのかよく考えなさい/そしてもしそうでないと思ったらやめるがよい/なぜならこの世のものは/みんなひとつにつながっているからだよ(手塚治虫、ブッダ)(57)
・幸福は求めるものではない、「今」「ここ」「このこと」を大切にしながら生きている心の状態―それが幸福(89)
・君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて、無駄にする暇なんかない。その他大勢の意見の雑音に、自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことだ。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことは何なのかを、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことはすべて二の次でいい。(スティーブ・ジョブズ)(113)
・「自分には能力が足りない、だから始めない」は間違っている。「自分には能力が足りない、だからこそ、それを始めてみる」というのが正しい考え方(124)
・無駄と遠回りほど価値あることはない(阿久悠)(141)
・常にどこかに向かっている「途上にある存在」が人間(151)
・自己実現をするには、ケアをする他者が必要。(207)
・「人生に意味を問うてはいけない、人生があなたに意味を問うているのだ」(208)
・「何があなたの力を必要としているか」「誰があなたの力を必要としているか」を考えてみる。そして何らかの行動を起こす。その行為を起こそうとする動機が、あなたの人生の意味である(209)

医師になりたての頃は「時給換算したら400円くらいの現実」を嘆き、やる気を維持するのが難しい状態がよくあった。自分の仕事を「賃金という見返りからの労働」という点でしか見られなかったのだ。今思うと思い上がりも甚だしいが。
社会の景気や雇用主の業績にさほど左右されずに一定の給料が得られる私の現在の勤務形態は「安定している」という点においては優れている。余程酷いミスを犯さなければ首をきられることもない。逆に「どれだけ働いても給料はほとんどおんなじ」である。その意味において、お金だけでは働く理由とはなりにくい。毎日の仕事の繰り返しの中に面白さを見出して、日々少しでもレベルアップしている実感があれば、仕事は面白くなる。私の場合、分らないことを本や文献で調べる、新しい手技を学ぶ、新人さんたちが分らないポイントを発見して教える、逆に教えられる、といったことが現在の仕事力の源泉となっている。
仕事が自分に向いているか向いていないかを決めてからその仕事をするのではない。仕事を真剣にすることで段々とその仕事が自分に向いてくるのだろう。

最も印象に残ったことば。

「僕が他の人に対して優れた点はない。映画を見続け、映画を語り続けて、映画に関わり続けた。そして、そのことに飽くことはなかった。これだけが僕のいわば『才能』であって・・・」(押井守)(45)

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