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2010年5月20日木曜日

(麻) PreSepCV oximetry catheterメモ

19日水曜日。
改めて術中の輸液療法は静的指標より動的指標を参考に行ったほうがよいとの刷り込みを受けた。

健常者:ScvO2 < SvO2 (2-3%)
麻酔時、ショック(出血、sepsis,cardiogenic shock)時、心不全時:ScvO2 > SvO2(5-7%)
 
ScvO2(中心静脈血酸素飽和度)に影響を与える因子
・VO2(酸素消費量)
・SaO2(動脈血酸素飽和度)
・CO(心拍出量)
・Hb(ヘモグロビン)

・麻酔中はVO2とSaO2は比較的一定のため、ScvO2が低下したときはCOかHbに変化を生じた可能性が高いと考えて対処。
・ScvO2が70%を下回ると合併症の危険が高くなることが報告されている。
・septic shock症例ではlactateの上昇よりScvO2の低下の方が早く起こることがあるようであり、そのような状況では注意を要する。(早く介入しないと不可逆的な変化が起こり、救命できなくなるかも?)
・septic shock症例で異常にScvO2高値の際には既に酸素利用障害が起きている?不可逆的な病態か?

取り扱いの注意
・ダブルルーメンのPreSepカテでは体内キャリブレーションを茶色(distal lumen)の採血で行う。
・カテーテルを深めに挿入するとIVCからの血流による乱流から(?)、浅めに挿入するほうがScvO2の精度がよいようだ。(13cm程度の固定でよいと思われる)
***
輸液の指標には血圧、心拍数、APCOやSVV,ScvO2があればよく、それらの術中のトレンド(数10分、時間ごとの大まかな推移)を指標として必要量を投与していけばよいようだ。最終的にどんな症例でも可能な限り(体重×0.1)ml以下のプラスバランス内には収めるべきであろうが、手術室での大量出血症例での循環最適化のためにはプリセップカテーテルで得られるScvO2値は大いに役立ちそうである。今後経験症例数を増やしていきたいところ。

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