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2011年10月4日火曜日

(音) ぴろぴろギターの本気デスメタル~DeicideのThe Stench of Redemption (US, 2006)

はじめに断っておきますが、私はデスメタルやブラックメタルも聴きますが、悪魔崇拝者ではありません(と言ってもどちらのジャンルにおいてもまだヒヨっ子レベルなのですが)。

キリストを冒涜する歌詞ばかりを書き続け(このアルバムだって#2なんて曲名だけでキリスト教信者に刺されかねません)、ライブ会場は爆破テロにあったりもしているフロリダのデスメタルバンド、8作目のスタジオアルバム。はっきり言って殆どの人にとってはただの五月蝿い、本当に五月蝿いだけの爆音の雑音だと思います。ですが、ここに提示されている音楽はそもそも一般人を完全に無視しているだろう音楽なので、そんなことはどうでもいいんでしょうね。

大学生の頃に中古盤で手にとった彼らの2ndアルバム「Legion」(1992年)はGlen Bentonの地底の奥底から発せられる唸声のようなヴォーカルに「なんじゃこりゃー」と仰天し、私の体は全く受け付けず、「あぁ、やっぱりデスメタルって敷居が高いんだな…出なおしてこよ」と自分の音楽への姿勢を謙虚にするに十分な1作でした(Legionは今も実家のどこかで眠っている筈です)。

そんな2ndアルバム発表から経つこと14年。私も2ndアルバムを初めて聴いてから10年。本作は私の耳がおかしくなったのか、単に年をとったからなのか、アンチクライストな思想を抜きにしても、非常に魅力的で聴きやすいアルバムになっています。勿論、デスメタル、というジャンルの中で、ですが(そういう音楽に免疫がない状態で聴くと、ショック死するかも知れません)。私が聴きやすいと感じる理由は、相変わらず地を這うようなデスヴォイス全開の、超気合の入ったデスメタルでありながら(?)、歌(唸声?)の合間に極上のギターソロがたっぷり詰まっているからです。その意味ではArch Enemyなんかのファンにもっと聴かれてもいいように感じます。

#1は2:27- の極上ギターソロで胸を鷲掴みにされた後は、#3は3:03-の猪突猛進型激烈ソロや、へッドバンキングを誘発して止まない#4のドラミング。#4の2:22-、#6の1:32-&3:15-、#7の1:30-、#8の1:40-、等々、殆どの曲において御馳走のようなギターソロが封入されており、ほんっとうに冴えまくりの弾きまくり。デヴュー当時からのツインギターのHoffman兄弟(Eric Hoffman/ Brian Hoffman)に代わって加入したRalph Santolla(2005-2007年、2010年-)の影響が非常に大きいんだと思いますが、漆黒のヴォーカル&曲調に、非常にマッチしたギタープレイになっています。

このメロディックデスメタルファンの耳にも十分通用するギターソロを取っ掛かりとして、DEICIDEワールドに慣れていき、その勢いでHoffman兄弟の頃のアルバムに徐々に遡っていって、いつかゴリゴリギターでメロディ軽視のデスメタルも全部楽しめるようになればいいなぁ、と本気で思う日々。
…誰に強制される訳でもないのに、何で聴いてんのかな。

1. "The Stench of Redemption" 4:09 
2. "Death to Jesus" 3:53
3. "Desecration" 4:31
4. "Crucified for the Innocence" 4:35
5. "Walk with the Devil in Dreams You Behold" 4:58
6. "Homage for Satan" 3:59
7. "Not of This Earth" 3:19
8. "Never to Be Seen Again" 3:24
9. "The Lord's Sedition" 5:41

どれもいいのですが、今はやっぱり#1。

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