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2011年10月29日土曜日

(麻) cardiac arrest during thoracotomy

おっかないタイトルは、単に私の妄想です。マイブームでもなんでもなく、最近の私は「術中心停止恐怖症」に罹患しているようです。

あぁ、冠動脈が3枝とも石灰化してる…右開胸術か。
術中に心停止したらどうしよう…と思って簡単に調べると。

・「麻酔 2010 Dec;59(12):1483-6.」では、「左」開胸術中に「動脈管索リンパ節」郭清中に高度徐脈と心停止を起こしている。心臓神経叢(迷走神経分枝)への刺激によるものと推測されている。
因みにエフェドリンとアトロピンと開胸心マで自己心拍再開している。

・「日本呼吸器外科学会雑誌 22: 1027-1032, (2008) 」では
「左」開胸、腫大した大動脈下リンパ節の摘除を行っていたところ,突然,洞性徐脈,心室性期外収縮から心停止に至った.直ちに開胸心マッサージを開始し,エフェドリンを静注したが,心拍は再開しなかった.開胸心マッサージを継続し,エピネフリンを投与すると,心拍が再開した.心停止から心拍再開までは約4分であった.切除術は断念。その後、非閉塞性肥大型心筋症と診断(術前は高血圧と不完全右脚ブロックのみ指摘)され、手術前日に一時的ペースメーカーを留置した後,初回手術から44日目に全身麻酔のみで再手術を行った.特にイベントなく無事終了。
考察で、硬膜外麻酔による心臓交感神経遮断が徐脈・心停止の一因となった可能性?とある。

脱線するけれど、上記論文内で、「臨麻1993;17:521-2.」が引用されていて、
「閉胸式心マッサージにより心肺蘇生が得られたが脳蘇生の点からは不十分であった理由として,HCM のため心臓内腔が狭く,閉胸式心マッサージでは脳血流が十分に維持できないことが考えられている」とあった。
これも臨床上の注意点かな。覚えておこう。

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ということで、「左」開胸時の方が、心イベントが多く発生するだろうことを再確認しました。だから何なんだ…。

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