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2011年8月23日火曜日

(音) Fleshgod Apocalypse - Agony (2011年, Italy) (やっぱり凄かった)

2007年~イタリアのテクニカルデスメタルバンドのフルアルバム2作目。

恐らくデスメタルを主食とする人たちには、このアルバムはオーケストラ、シンフォニックなアレンジが強すぎて、それ程受けないのかもしれないが、シンフォニックメタルを主食とする私には、2011年5指に入る大傑作作品。
世の中にヘヴィメタルを標榜するバンドは数多あれど、このアルバムほど、メタルでなければ描けない世界を描いているアルバムはそうそうないだろう。

Dimmu Borgir的な曲にCryptopsy的な半端ない音数のドラムで演奏してくれちゃったら、もうそれだけで感涙ものなのだが、そこにダークサイドなオーケストレーションが加わり、全編圧倒的な音の塊。デス声が時折クリーンヴォーカルになり、無慈悲な孤高さを演出する。
この手のデスメタルでは、オーケストレーションが曲の飾り程度にしか使われないことが多く、真性デスメタルファンではない私には、それが不満だった。本作ではシンフォニックな管弦楽パートが見事に曲の一部として融合してしまっているのが何よりも特筆すべき点。デスメタル+シンフォニーというのは誰かがどこかでやっているのだろうけれど、ここまで美しく作られた楽曲群を私はこれまで未体験だったので、尚更ぐいぐい引き込まれた。

本作購入の決め手だった#5「The Violation」だけが突出した神曲というわけではなく、しかし、この曲が本作のハイライトではありながら、他のどの曲も押し並べて完成度が高い。加えて曲間の切れ目がほぼ皆無で、全編通して1つの曲、のようにも受け取れる。そのため、曲ごとの差別化は何回か聴かないとできないように思えるが、どの曲も荘厳激烈極まりないため、好きな人は好き、飽きる人は途中で飽きて脱落、「デスメタル」と聴いただけで逃げる人は端(はな)から聴かない、といういつもの構図に落ち着くだろう。

1. Temptation
2. The Hypocrisy
3. The Imposition
4. The Deceit
5. The Violation
6. The Egoism
7. The Betrayal
8. The Forsaking
9. The Oppression
10. Agony
11. Heartwork (Carcass cover)

ということでピアノソロな#10以外に凡曲が全く見当たらない上に、#11の「Heartwork」もシンフォニックアレンジで素敵出来。
初聴のバンドで、こんなにスリリングな作品に出会えたのは久しぶり。今年の研究室の猛暑を締めくくる(まだ?)にふさわしい作品でした。

2009:Oracles (1st full album)
2010:Mafia (EP)
もそのうち聴こう…。

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