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2011年8月4日木曜日

(音) DIR EN GREY - DUM SPIRO SPERO (2011年, 日本)

聴く前の状態:先行シングルは#12のみ体験。雑誌のインタビュー記事等の前情報は一切なし。

全編通して5回程聴いたところでの記録。暗くて怖くて混沌とした退廃的なサウンドでありながら、聴けば聴くほど味が出てきそうなわくわくするサウンドが前作に引き続き提示されるとは、全く驚嘆するしかない。前作を超えてしまいました。

日常生活から一番近いところにある霊的(地獄?)な世界の入り口。ただし、前作「UROBOROS」より更に入口は狭くなっている。音楽的な方向性は前作に似ているように感じられるが、分かりやすい歌メロは減少。だが、前作で確信したであろう自分たちの強みに特化して、その方向性を押し進めた作品。

現時点での1番のお気に入りは#9の「DIABOLOS」。たった9分51秒間が、プログレッシブで懐かしさを感じさせつつ、かつ宗教的で叙情的に、日常から私の時間を切り取るような感覚を味わせてくれる。導入の煌びやかな歌メロから、徐々に破滅的な陰へ落ち込んでいく様は芸術的。本作品で1番良心的なバラ-ドである#13「VANITAS」より遥かに涙腺を刺激する曲。
中盤から変態的に加速する#5(タイトル長い)も素敵な出来。
そして先行シングル#3, #8, #12の使い方は見事。#8は作品前半の、それまでの長く重い暗闇からほんのちょっぴり太陽の光を拝めるかのような存在。

1. 狂骨の鳴り
2. THE BLOSSOMING BEELZEBUB
3. DIFFERENT SENSE
4. AMON
5. 「欲巣にDREAMBOX」 あるいは成熟の理念と冷たい雨
6. 獣慾
7. 滴る朦朧
8. LOTUS
9. DIABOLOS
10. 暁
11. DECAYED CROW
12. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
13. VANITAS
14. 流転の塔

・歌詞が聴きとれなければ歌ではない
・分かりやすいメロディじゃなければ歌ではない
という確固たる信念をもつ人や、快楽を感じるメロディの幅がポップミュージックによって既に固定化されている人、以外には一聴の価値があるが、多くの人にとっては不快にしか感じないサウンドであろうことも容易に想像がつく。ということで、私は初対面の人、周りの仲良しの人、にも決してこのサウンドをすすめはしないけれど、のめり込む人にとっては、異常な中毒性をもつであろう作品といえる。

何はともあれ、何も考えずに音に体を委ね、大音量で音の塊を浴びる、というのが正しい接し方だろう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

UROBOROSですよ

確かに初見の人にはキツイアルバムですねw
自分はWithering to death.を勧めるようにしてます

fragilemetalheart さんのコメント...

>匿名さん
ご指摘ありがとうございました。
「Withering to death」はクリーンヴォイスで聴きやすいメロディの曲が多いから、入りやすいですね。