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2011年8月13日土曜日

(雑) ボイリング

暑い。
1ヵ月暑く、3週間涼しめ(30℃前後)の気温だったが、この1週間でまた毎日35℃前後をうろうろしている。研究室の中も毎日30℃以上。

Ischemic preconditioning initially referred to the ability of short periods of ischemia to limit infarct size. (Circulation. 1986; 74:1124 –1136.)
虚血プレコンディショニング(短時間の虚血が梗塞巣を制限する)って単語が何故か思い浮かぶ。ちょっとの猛暑だったら体も慣れるのかもしれないが、私の体細胞という体細胞は前回の1ヵ月の猛暑ですっかりぐったりしてしまっているらしく、今回は1週間もたずに毎日へとへとである。
ぐったりしながら、日々細胞を培養皿に蒔き、論文を狩猟し、ラットの様子を見に行ったり、試薬の量はマイクログラムなのかナノグラムなのか、細胞数は10の五乗なのか六乗なのか何度も何度もチェックし、これからやる予定の実験の計画をしたり、そして、ときどき麻酔をしたり、麻酔科学的なことを考えたりしている。

今週の実験に使っていたプラスミド(環状DNA)を間違えて使っていたらしく、当然ながら実験をやり直すことになった。
間違っていたことすら気づかなかったら、そりゃぁ間違う。別にこれは指導者のせいではない。私が確認すべきことを怠ったせいである。前回別の実験に使ったプラスミドを、今回の実験でも使ってよいと思い込んでいたために起こった間違いである。
これは研修医の先生の指導にも通じることだな。目の前の研修医の先生が何を知っていて何を知らないか。何かを教えようと欲する時には、常にそこから始めなくてはいけない。覚えとこ。

他の実験でも、培養皿に蒔く細胞数がよくなかったため(?)にうまくいかなかった実験をやり直している。
err and try, try and errの繰り返し。コンタミは最近全くしなくなったな…。それくらいが進歩かな。

実験の待ち時間。4時間ある。
21時半なのに、何故かまだ研究室内は31.5℃もある。
もう皆帰ってしまった…。
こんな風に過ぎていく8月も悪くないのかもしれない。