あれは確か…帰り道に池袋駅ですれ違った女性のチークが、何故か右側だけ妙に濃くて、遠目からは一瞬「DVの傷跡か?!」、と妄想させられた日、だったから、8月16日の出来事。
という文脈で過去の日付を思い出す人を、私は、ちょっとばかり警戒するかもしれない。
ある特定の日付の思い出し方が「俺の地元の高校が3回も逆転して10-9で甲子園で初勝利をおさめた日」という想起の仕方だったら、あまり不審に思わず、あぁこの人は地元ラブなのね、くらいですむだろう。
その違いは何だろう…と思いながら、電車に乗ったところ、AneCan(姉キャン) の吊り革広告に目がとまった。
美人さんの容姿に目が行ったのではない。
「麗子OLの1か月CD」
と書かれていて興味を惹かれたのである。
CD?
私の知ってるCDは
音楽のcompact discと
cash dispenserと
偽膜性腸炎を起こすClostridium difficileという菌
くらいで、その中でAneCanで取り上げられる可能性が1番高いと推測されたのが音楽のCDだったからだ(それすら低いだろうとは思ったけど)。
1か月のCD特集、、これは興味深い。世のアラサーOL様たちが何を聴いて日々を送っているのか(あるいはAneCanは、その読者にどのような音楽を聴くことを欲しているのか)はほんのちょっと気になる。だが、音楽はとっくにダウンロードする時代になっているし、流行を作り出すのがこの手の雑誌の欲望するところの筈なのに、CDを特集するとは随分とアグレッシブに攻めてきたもんだ。いよいよ人生初のAneCan購入か、、、いやAneCan買うのは少女漫画を買うより恥ずかしいから妻に買って来てもらおう、、と妄想しつつ吊り革広告のそばににじりにじり寄ってみたら小さな文字で。
コーディネート。
と書かれていた。
こー、ディネート?
co・ordinateでは?
音節は無視か…。
いや、多分、ファッション雑誌では当たり前の略し方なのだろう。
そもそもAneCanは私を読者対象とは絶対に考えていないだろうし…。
いずれにせよ、8月で一番落胆した出来事だった。
と思って辞書を引いてみたが、
分節は「co・or・di・nate」だった。
だから、いいのか…。