8時から21時半まで予定の麻酔や自分が担当する予定じゃなかった麻酔や他の先生が難渋していたのでお節介にも「手を変えてみますか」と自分がやっても難渋したが何とかなった脊髄くも膜下麻酔や緊急手術で久しぶりに輸血したりドパミン使ったりした麻酔等々をほぼノンストップで終了。
そして、漸く、この日一番しなければいけなかったことを開始。
おそらくこの6年4カ月の抄読会人生(医師人生)の中で、
読む論文は「任意」だったので、自分で狩猟。まずこれに一か月近くかかった。自分が理解できそうで、かつ、抄読会で取り上げるに耐えうる程度の雑誌から選ぶ、というのは意外に難しいということを学ぶ。
だが、やっと自分で選んだにも関わらず、何回読んでも論文の意義が体に染み込んで来ず、 もがき苦しみ続け(主に逃避)、漸く「あぁなるほど、 こんなことが言いたかったのか」 と肌感覚に近い感覚で染み込んで来たのが木曜日。
それが抄読会の2日前。
しかも、私にとって人生初の、英語による発表。
英語に堪能でこの分野の知識が豊富な方であれば、 もしかしたら読み原稿なしにパワポを見ながらプレゼン出来るかも 知れないが(それは即ち私の師匠なのだけど)、どちらの能力もありんこほどしかもたない私には不可能である。
あーあ、討ち死にか。とその日は一日中、胸部のもやもや感が続いていたため、もしかしたら冠動脈の# 15の末梢あたりにちょっとした攣縮があるんじゃなかろうか、とオペ室に置いてある十二誘導ECGに手が伸びそうになる。
全て自分で撒いた種である。
22:00- powerpoint作成、同時に読み原稿作成開始
24:00 絶え間ない眠気に耐えきれず買っておいた「眠眠打破」を飲む
25:38(01:38 AM) 一段落して背伸び
26:44 (02:44 AM) 読み原稿第1版完成
27:11 (03:11 AM) 空腹に耐えかね、ポテトを食べる
30:40 (06:40 AM)腹痛のためトイレにこもる
以後8時半まで断続的に、読み原稿を反復。5-6回程度は通して音読できただろうか。凡そ20分弱でプレゼンテーションできることを確認。読み方の分からない単語を電子辞書で確認(発音してくれるなんて本当にありがたい)し、すらすら喋れない段落を重点的にやっつける。
それでまぁ…10時からの発表…。(と実験と飲み)
なんとかなったのだが、もう二度とこんなことをするのは止めよう、と深く反省した一日だった。