さかのぼること2日前。日当直明けの土曜日。
引き継ぎの先生から「ちょっと渋滞してましたよ、三連休の初日だからですかね」
三連休だったのか。
確かに、以前その事実はカレンダーで確認していたが、すっかり失念していた。というのもこの4月以降3連休と言うものは、私の生活からはなくなっている。
カレンダーの月曜日が朱色になっていようがいまいが関係ないのであった。
そういえば、抄録のチェックをさせてもらったレジデントのT先生から「臨麻にいけることになりました」と報告をもらった。よかったよかった。
これまたレジデントのK先生の「麻酔」投稿用の原稿のチェックも漸く一段落ついて一安心である(1か月も待たせて本当にごめんなさい)。私なんかのチェックでいいんだろうか。それは査読のお偉い先生方が判断してくださるだろう。
んで土曜日。
何故か昼食を5分で食べた。
早食いだからではない。まぁ早食いかもしれないけど…。
実験をやっていると、「これを混ぜて30分室温放置」とか「これを混ぜて15分間on iceで待つ」という行程が割と多くある。その間に次のステップで使う試薬をいろんな薬の濃度を計算して混ぜ合わせて作成したり、使った後の必要なくなった薬剤を片づけたり、教わったことを自分で次にやるときに忘れないようもらったプロトコールにメモ書きを追加したりする。結構忙しいのである。
土曜日には指導してくださる先生方と合計3つの大きなタスクがあったため、珍しくパソコンを立ち上げる暇もない位だった。
しかし。
丁寧に説明してくださる方々には大変感謝するけれども、なにぶん、自分の理解力が乏しすぎるのか、前提となる知識が少ないのか、途中から何を言っているのか、どういう理由でやっているのか、が分からなくなることが多い。
まるで、単位「モル」が出てきた辺りから化学の授業に付いていけなくなる高校生のようである(昔の私)。教える方に非はない。だって一生懸命やっている。だが、受ける側のレベルをもう少し、認識していただけないだろうか…。
***
毎日新聞 7月18日(月)11時39分配信
◇ネットの人気サイト活用/コンテ公募しテレビCM
知事選(31日投開票)で若年層の投票率を向上させようと、県選管がインターネットを活用した対策などに乗り出している。前回選の投票率は過去最低の27・67%で、中でも20~24歳が14・58%、25~29歳も14・81%と低迷した。県選管は「若者の感覚を取り入れることで、選挙に参加しようと思ってもらいたい」と期待する。
***
この記事から、短絡的に妄想すると
投票率が上がる→ネットや新聞、テレビのメディアが推す候補者の得票率が伸びる→ますます大衆迎合な政治になる→誰が何かちょっとでもチョンボするとすぐ「辞任しろ」の大合唱となる
若年層は、おそらく他の選挙権あり世代よりメディアの影響を受けやすいのではないだろうか。
でもそのメディアとは、もはやテレビや新聞では無いだろう。となるとネット上の選挙戦略が上手い候補者ほど得票率が上がるだろう。
選挙に行けば~~がもらえる、とか、消費税が安くなる、とか「目に見えるアメ」を与えないと、若者は動かないんじゃないだろうか。しかし、若年者は人口自体が減少傾向だから、選挙に勝とうと思ったら「選挙に行く元気のある中高年者」を対象とした戦略を繰り広げたほうが当然得票数は伸びるだろう。「若者の感覚」とは、おそらく「選挙?は?いくわけねーじゃん」だと思う。
ということは、若者の投票率を上げようと言う動きは「まぁ、選挙結果には大きな影響が出ないけど、少しは興味持った方がいいんじゃない?」という優しい優しいボランティア精神に溢れた善意の行動なのだろう。