「心配」は「失敗」を償うか(臨麻会誌 Vol.31 No. 4, 641-9, 2011)を読む。
失敗は毎日、世界中の病院(の手術室)で繰り返されている。
殆どの失敗は個人とその属する部署と施設のみで共有される。だが、失敗という個人的体験を、「できれば人に知られたくない」という感情と折り合いをつけて論文化することには、かなりの葛藤があったのではないかと想像する。40年の麻酔経験に裏打ちされた謙虚な筆致に私は感動しました。
・手抜きをしないで、麻酔からの覚醒を、自分自身で最終確認する
・心配したことは起こる
・記憶は減衰する。記録は普遍化される
・3回即アウト
これらは全て、麻酔に限らないことだよなぁ。