フライデー。
終日麻酔をする。
夜中に備えて、ちょっと寝ようと思い、夕方、当直室を訪れた。
が。
あまりの暑さにそれどころではない。ベッドに横になってみたものの、3分ほどでじっとりと汗が噴き出てくる。そのまま30分粘ってみたが、到底寝付けそうもないので早々に撤退する。
当直用の部屋が、普段使われていない(もともと)入院患者さん用の個室だったため、冷房システムをオフにしているのだろうか。冷房の電源をonにしてもoffボタン点灯がついたままであった。どうなってんだろ。
病棟の廊下の方が格段に涼しい。
廊下に置いてあるストレッチャーで寝たい…。
もしくはオペ台か…。
仕方なく麻酔科控室で、抄読会の準備をすることにした。
600ページの大著「周術期管理チームテキスト第2版 (日本麻酔科学会)」を持ってきた際にはall night longだったので、今日は別のテキストを持参。
最近刊行された「がん生物学イラストレイテッド(羊土社)」。
こちらは400ページちょっと。
129ページにこう書いてあった。
この教科書が、10年後に大きく書きかえられていることをたいへん期待している。
まさに教科書かくあるべし、である。
こういう言葉に遭遇すると本当に嬉しくなる。
・・・しかし。
今読むテキストとして「がん生物学イラストレイテッド」は絶対に不適切だと思う。だって麻酔科専門医試験まであと2ヵ月と3週間である。
麻酔の神様。「Miller's Anesthesia」を読めない私をお赦しください。