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2010年4月6日火曜日

スピード・オブ・トラスト ― スティーブン・M・R・コヴィー(其の一)

ハードカバーで500ページあるので、中々骨が折れるが、金言の宝庫だった。

・責任を持たせ、信頼していることを分らせること、それが人の一番の支えとなる。 ― ブッカー・T・ワシントン (42)
・信頼には二つの要素が作用している。人格と能力である。
 人格―他者に対する誠実さ、動機、意図。
 能力―才能、スキル、結果、実績 (44)
・「リーダーシップとは、信頼の構築を通じて結果を出すことである」つまり、信頼の確立を通じて現在の貢献と将来貢献する能力の両方を最大化することなのだ。(60)
・自分を信じることは成功の第一の秘訣。つまり、英雄であることの本質である。―ラルフ・ウォルドー・エマーソン (70)
・部下が上司を信頼しない理由は何か。殆どの場合、それは些細なことである。小さな不正直が積み重なって徐々に信頼を蝕んでいくのだ。(71)
・自分と約束したことを常に守っているか? (97)
・信念を持とう。価値観の中には定量化できないものがある。問題は成功にかかるコストではない。重要なのは、正しい方法で成功することだ。我々はまた、正しいこと(顧客との関係、品質、誠実さ、チームワーク、人に対する敬意、善良な市民意識、成功意欲、個人としての責任など)を大切にする姿勢を自らの行動で一貫して証明しなければならない。― ケネス・シュノールト(101)
・自分の価値観が明確であれば、意思決定は難しいことではない。 ― ロイ・ディズニー (104)
・自分のものの見方は正確かつ完全だと自分で思っているか。それとも新たな視点や考え方に耳を傾け、検討することに意欲的か。
・様々な人の視点を真面目に考え、その影響を喜んで受けようとするか。
・まだ気づいていない原則があるかもしれないと思っているか。新しい思考方法や習慣を身につける必要性が生じても、それに合わせた生き方をするつもりがあるか?
・学習し続けることの重要性を認め、実践しているか? (106)
・最も信頼を与える思惑は、お互いの利益を追求しようとすることだ。(119)
・どんな状況であっても、他者の良からぬ行動に対して、その根底には善意が存在した可能性があることを認識すべきである。(126)
・豊かさを選べる経済的根拠は何も無かったときでも、豊かであろうと決め、そして行動した。(134)
・私はいつも自分の無知に突き動かされて学習や仕事をしている。 ― ハーヴェイ・ゴルブ(161)

1番感銘を受けたのが、改めて出会ったこの言葉。
・「つまらないものなど一つとして存在しない。存在するのは無関心な人間だけだ」―チェスタトン卿(151)
ルーチンワークをする際に思考停止にならないように戒められる。