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2010年4月10日土曜日

意思決定力 ― 本田直之

良くも悪くもこれまで意志決定力を鍛える練習を、相当サボって生きてきた。なぜならこの国では、大人になるために標準的なレールがある程度決まっているからだ、と他人のせいにしてみる。

・最後に責任をとるのは自分という覚悟が備わっている人は、意思決定力が強い。(22)
・実質的に矢面に立ち、切羽詰るような経験をどれだけするか、が意思決定力を鍛える練習。(24)
・自分の判断が正しいという「信じる力」を強めるために、徹底的に準備をする。(29)
・「これからは、自分で意思決定しなければ人にコントロールされて、望んだライフスタイルが選べなくなる。そればかりか、時代に流されて職すら失うはめになる」(35)
・何のために意思決定をするのかを明確にする。(36)
・「やらない」という選択肢を常備しておく。踏みとどまることも、時には必要。(46)
・メリット、デメリットを思いつく限り書き出す。特に想定されるリスクは徹底的に書き出す。(100)
・意思決定に○×はないが、何度も繰り返しながら○に近づけていく意思決定はある。(122)
・失敗とは最悪の事態を経験する練習。(133)
・意思決定力のトレーニング:矢面に立つ経験を買って出る。小さな経験も無視しない。(146)

先日の術前外来診察時に痛感したのが、意思決定力の欠如である。欠如していることを気づけたこと自体へ感謝。また結論に至るところで様々なアドバイスを下さった人たちに心から感謝したい。生死に関わるかもしれないことを検討し、意思決定していくのも私の仕事である。逃げない、いや、逃げてもいい。でも真摯に向き合いたい。
困ったことが起きたときに上司に相談できるのは今のうちだけ。そんな機会は年を重ねるにつれて限定されてくる。常に自分が最終的な意思決定をしていくつもりでいきたい。意思決定するための経験や知識、自分の手や足の感覚が足りないと感じるときには、躊躇無く助言を求める ― そういうスタンスで仕事をしていきたい。自分以外に助言を求める場合には自分が出した答えをしっかりともった上で行う。何が問題か、問題でないか、を認識することが大事な気がする。

湯浅誠氏が「どんとこい、貧困!」で書いていた。貧困者の支援をなぜするのか。あまり理由はないが、それが楽しいから。楽しいからやるのだ、と。

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