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2008年9月13日土曜日

あっぺ

「アッペなんですけど全身麻酔でお願いしたいのですが、16時に入室したいということで…」

と昼の12時16分に勤務病院の日直看護師さんから電話連絡があった。
アッペとはappendicitisの略で虫垂炎のことである。


「わかりましたー。子供ですか」
「いや38歳です」

なるほど炎症が強くて時間がかかるパターンか。
sepsisのような状態でなければ、硬膜外麻酔併用の全身麻酔だなと考えながらいそいそと出発。
何せ病院まで1時間半はかかる。
緊急の子宮外妊娠や、硬膜下血腫やイレウス(腸閉塞)だったら迷わずタクシーだが、向こうからわざわざ「16時」と言ってきているのだから、タクシーに乗って大気汚染を増長することもあるまい。

緊急手術だが、入室までに時間があったので、患者さんの状態を見に行った。当たり前だがお腹を痛がっている。奥様らしき人も横で心配そうに付き添っている。
一通りの麻酔方法等を説明。具合の悪い人にくどくどと合併症などについても説明するのはいつでも気が滅入るが、必要なことなので省略せずに行う。

んで手術終。退室は18時40分。発症3日目のアッペは炎症がひどくて確かに怖い。
もう少しで穿孔だ。
176cm80kgでロクロニウム75mg入れてRSIしたがTOFが0になるまで90秒くらいかかったと思う。
若いせいだったのか? TOFつけといてよかった。
39度の発熱で麻酔から覚めた時38.7度。末梢には確かに冷感がきているので、
もっと積極的にあっためた方がよかったか。
こういうSIRSの患者さんのシバリングは予防できないものか。
それが今日の麻酔の反省点。

あとはTh10/11から硬膜外入れたがmedianで手間取り結局paramedianに。
10分くらいかかってしまった。これもまた反省点。

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