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2011年6月23日木曜日

(麻) サクシニルコリンとスタチン

サクシニルコリン(SCC)もスタチンも合併症に筋肉痛がある。その2つを結び付けた臨床研究で面白い。

Consequences of Succinylcholine Administration to Patients Using Statins. Anesthesiology: July 2011 - Volume 115 - Issue 1 - pp 28-35
http://journals.lww.com/anesthesiology/Fulltext/2011/07000/Consequences_of_Succinylcholine_Administration_to.13.aspx

以下の4剤いずれかを少なくとも3ヶ月以上飲んでいるか(38人)、そうでないか(32人)、で予定手術挿管時SCC投与(1.5mg/kg)後の血中ミオグロビン濃度を比較。
 simvastatin (リポバスなど)
 lovastatin (メバコールなど)
 atorvastatin (リピトールなど)
 pravastatin (メバロチンなど)
SCC投与5分後、20分後はスタチン群で有意に血中ミオグロビン濃度が上昇。24時間後は変化なし。CKやカリウム、筋肉痛は両群間で有意差がなかった。

Editorial viewでA Duke University study showed that American patients were
willing to pay $33 out of pocket to avoid succinylcholine myalgia.と書いてあるのが興味深い。editorialではまた、SCCが有効だろうポイントにも言及しており
・解除出来ない喉頭痙攣(主に小児)で静注路がないときに筋注で使用
・rapid sequence intubation
・CVCI時に自発呼吸が出てくるかも
と書かれている。
だが下の2つはrocuronium→sugammadexが使える日本の状態では問題にならないだろう(米国ではまだsugammadexが使用不可能)。

修正電気痙攣療法(mECT)くらいにしかSCCを使用しないからなぁ・・・。視点が面白ければ、単一施設の臨床研究でもAnesthesiologyにacceptされるんだなーの好例。

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