このブログを検索

2011年4月6日水曜日

(麻) caudal anesthesia (仙骨硬膜外麻酔)


実験の合間に仙骨硬膜外麻酔の復習。専門医試験の実技試験の過去問にも出題されているようなので、見ておく。これまで小児の仙骨麻酔は殆ど経験がなかったが、新しい職場では時々必要になるようなので、実利もあるというわけだ。過去問というのは厄介で、そのまま今度も出るとは限らないが、出たら出たで「何でチェックしてないの?当然押さえるべきでしょ。受験生のマナーでしょ」と出題者・試験官に突っ込まれても文句1つ言えないものなのである。あーあ。

***
・適応:20kg以下の小児を対象とした臍以下の手術であれば、ほとんどのものに適用が可能。
・右利きなら左側臥位。昏睡位に近い体位で。

@解剖と手技
・硬膜嚢は成人―第2仙椎、新生児-第3~4仙椎まである(48A59)。仙骨裂孔は16×20mmくらい。奇形が多い。
・硬膜外腔まで1歳なら10mm、小児なら15mm以内、50kg成人なら16mm (年齢に関わらずほぼ一定)
・仙骨裂孔より1センチくらい尾側から、45度程度の角度で刺入。
・局麻の注入速度と麻酔の広がりは関係ない。

・穿刺針には通常の23G注射針を用いてよい。
・1%lidocaineを1ml/kg。全麻併用。0.125%~0.25bupivacaine0.51.0ml/kg投与により、長時間の鎮痛が期待できる。ropivacainebupivacaineに比べ、心毒性、中毒性、神経毒性が少ない。

@必要な麻酔高
・精巣固定術:Th8、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫:Th10、下肢手術:Th12、肛門・直腸手術:L4

@合併症
穿刺時の出血、尿閉、下肢筋力低下、血管内誤注入による局麻中毒・痙攣(67歳までは解剖学的に仙骨管組織が粗なため局所麻酔薬が拡散しやすい。体液コンパートメントが成人に比べ細胞外液より多い点から、局所麻酔薬中毒になりにくい。血管内注入は投与量が多いために、手技施行中に痙攣が起こる→ベンゾジアゼピンを投与して痙攣をとめ、呼吸管理をする)、脊髄くも膜下麻酔、感染、穿刺部の痛み、神経麻痺、骨髄内投与(静注と同等な影響を及ぼす)

***
今日は入学式&ウェスタンブロットの方法についてレクチャーしてもらった。論文でよく見るあの黒いシマシマである。あれを出すために、どれだけ大変なのか、ということが、昨日今日でほんのちょっぴり分かった。今後、自分一人でやるんだよなぁ。どれくらいやったら「結果が評価に値するちゃんとしたもの」になるんだろう。ゲルの作成から泳動、写真撮影までの長い長い行程で、間違えない方が難しい気がする。臨床麻酔では、間違っていたらすぐ直せたし直されたけど、これは・・・。まぁ今は1つ1つ学んでいこう。学んでいくしかない。

0 件のコメント: