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2011年4月15日金曜日

(本) 科学者という仕事  独創性はどのように生まれるか ― 酒井邦嘉

当直室で美空ひばりの「愛燦燦」を聴く。
今日は久しぶりに呼吸器外科の麻酔。
久しぶりでも体が覚えているものだ。

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これほど学問への愛に溢れた書に出会えたことは、大変な幸せである。素晴らしい本の、1つの側面には「その本をきっかけにして類書や著者が薦める本との出合い」があると思う。著者が科学者であることに起因するだろうが、本書には参考文献・図書が大変多く、親切に各章末に記載されている。その中にはドイツ語の本もあるが、日本語や英語で書かれているものも多い。本書で引用されている言葉の中で気になったものや、キュリーやチョムスキーと言った偉大な科学者の自伝等にあたる事が出来る。その意味でこの本は、この本自体がもつ輝きを何倍も高めてくれている。読者への愛情にも溢れた本である。

「科学者」だけではなく、およそ学問や芸術に携わる人全てが、読んで何らかの得るものがあると思う。研究者のホンの小さなひよっこになったばかりのこの時期に、出会うことができた私には大切な一冊となりそうである。

まず「どのように研究するか」を十分に体得した上で、「何を研究するか」を考えた方が良い。(p46)

・大学や大学院で始めた研究が、将来のライフワークとなる研究分野と一致したとしたら、それはとても幸運なことだが、そうでなくともがっかりすることはない。その過程で、「どのように研究するか」を学ぶことができたとしたら、それは研究者の卵として最大の財産になるに違いない。(p46)