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2010年9月20日月曜日

(本)残念な人の仕事の習慣 - 山崎将志 に思うこと

この読みやすさ、222ページと手ごろな量(秋田~東京への新幹線で読みきれる量)。例え話が非常に分かりやすく納得しやすいことばかりなので、前作に引き続いてまた読んでしまった。

・仕事においては、勉強→実践ではない。実践→課題の発見→勉強の順番が常に正しいのである。(48)

私がはっとしたのは以下の部分。
・「声かけ」の問題点にこだわるのは、このコミュニケーション(私の注:「何かお探しでしょうか?ご試着もできますし、サイズもお出しいたしますよ」と客に話しかけるスーツショップの店員の言葉)からは客がどのようなスーツを求めているかの情報を一切引き出すことができないからだ。(103)

自分の身に置き換えると、手術前に行っている術前診察。私は今まで一通りの診察の後に「何か聞いておきたいことはありませんか」と患者さんに声かけしていたが、これではもしかすると不十分な可能性がある。患者さんによっては「よくわからないので、お任せします」と言ってくれるのだが、この言葉の裏には「これを聴きたかったけど、よくわからない説明をされたから、多分質問してもどうせ自分には理解できないだろう」という考えがある可能性がある。そのような欲求を、患者さんに努力させることなく、診察時の患者さんの態度から汲み取れるようになれることが、もしかすると術前診察の1つの目指すべき到達点なのかもしれない。