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2010年9月3日金曜日

『わかりました』がわかりません

他者(特定の人を指していません)に指示をして、「わかりました」と返事が返ってくる。
他者にそれをやってもらう。
やってもらった状態をチェックすると、指示と違うことをやっている。
それが複雑な指示だったら(イノバンを5ml/hrではじめて、など)理解できるのだが、その指示が

「およそ人として社会生活を行うにあたって、基本といえるような極めて常識的なこと」

だった場合、どのようにすれば、当事者に分かってもらえるのであろうか。
問題なのは相手が「わかりました」と言っているという事実である。
私としては「わかりました」という言葉が、当事者の脳で、その指示を咀嚼し理解した後で吐き出されていることを当然期待しているわけである。だが、その指示が行動に全く反映されていない。

これについて考えることが最近の悩みでもあり、楽しみでもある。

多分当事者の「わかりました」ということばの意味が、私が思う「『わかりました』が包含する『わかりました』の意味」と違うのであろう。自分で言っててよくわからなくなってきたが、恐らくそういうことなのかもしれない。だから今度は「その『わかりました』が意味するのはどういう『わかりました』なのか」を確認する必要がある。だがそんなことをすると、当事者から全く不必要な敵意を買いそうな気もするが、恐らくそのような人はそれを「なめてんのか」と思わない筈である。同じことばに直面しても私とは違う風景を眺めているのであろうから。