より
The Surgical Apgar Scoreについて。この論文では電子チャート等の情報から12万人超えの患者記録を拾い出し、手術部位別に解析した点数と術後死亡率(day7, day30, day90)との相関が見られることを示している。勿論、統計学的パワーが不足していて手術部位によっては有意差が認められないものもあるが、綺麗な相関関係のグラフが描かれている。
0点が最も低い(予後が悪いとされる)。
概算出血量(Estimated blood loss)(ml)
0点: >1000、1点:601–1000、2点:101–600、3点:1≦100、4点:-
最低平均動脈圧(Lowest mean arterial pressure)(mmHg)
0点: <40、1点:40–54、2点:55–70、3点:≧70、4点:-
最低心拍数(rate/min)
0点: ≧85、1点:76–85、2点:66–75、3点:56–65、4点:≦55
The Surgical Apgar Score is calculated at the end of the operation from the estimated blood loss, lowest mean arterial pressure, and lowest heart rate entered in the anesthesia record during the operation. The score is the sum of the points from each category.
初出の論文はこれ
Gawande AA, Kwaan MR, Regenbogen SE, Lipsitz SA, Zinner MJ: An Apgar score for surgery. J Am Coll Surg 2007; 204:201– 8
多分色々突っ込みどころはあるし、更なる研究は必要なのだろうが、何より簡単だというところがこのScoring systemのよいところだろう。手術終了時に計算可能だし。個々の症例に還元するのは難しかろうが、「どの程度intensiveなcareが術後に必要か」の1つの目安にはなるかも。