そういえば6月も中盤。臨床麻酔学会に出す演題の抄録を仕上げねば。
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ランニング:19分 3.0km(傾斜3.0) 計245.6km
筋トレ:なし
(2月 48km, 3月 56km, 4月 63.1km, 5月 61.6km, 6月 16.9km)
6月8km:多摩川堤健康マラソン(あと1日)
7月10km:東和ロードレース(あと22日)
9月20km:田沢湖マラソン(あと99日)
田沢湖マラソンのエントリーが6月9日から開始されていたので、ランネットから早速登録してみた。
改めてコースを見てみると湖をほぼ1周することで20kmのようだ。
10kmを1時間で走っているトレーニングの現状から推測するに、2時間30分以内の完走を目標にすればよかろうか。何せ競技開始から3時間で制限時間になってしまう(今日知った)。完走したいな。
田沢湖マラソンは兎も角として明日の8kmのレースを完走したい。水曜日にフローリングに直寝してからというもの、ちょっと喉が痛いのだがまぁ大丈夫だろう。
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いったい当直力とはなんだろうか。
1.第一声は緊急手術の適応について「今すぐやらないといけない理由はなんですか?」
勿論Stanford Aや下部消化管穿孔症例に対してこんな質問をしてはいけない。
2.真夜中の脊麻依頼の虫垂炎でも、にこやかに対応する。
自分たちでもできるでしょ、と思わずに、「なぜ私のPHSに連絡をしてきたのか」を考える。
そう。鼠径ヘルニアの緊急手術中に患者が誤嚥して肺炎になって帰らぬ人になってしまうと、間違いなく訴訟沙汰になるのが現在の日本の医療である。簡単に鎮静すべきではない状態は、何割かの割合で確実に存在する。鎮静するとしても自分の吐物を咽頭反射で口腔外に吐き出せるくらいのレベルにすべき(できるのか?)だろう。痛みを鎮静でごまかすとバチがあたるであろう。
3.昼間の予定手術麻酔時以上の集中力で、急患にあたる。
ただでさえ夜間は集中力が激減している。その麻酔管理にはミスが(あまり)許されない。夜中に手術をしなくてはならないような患者さんは、緊急手術をせずに何もしなければ0点に限りなく近づくのだから、危ない麻酔を避け、せいぜい60点になるような管理を目指す。自分が責任をとれる以上のことをしてはいけない。麻酔科医に落ち度があっても、緊急手術を申し込んできた外科医が庇ってくれると思ってはいけない。
そういう意味では、人が比較的いる「昼間の緊急手術」に「手伝いますよ」と手伝うふりをして、第3者の目から緊急手術の麻酔と手術経過を間近で見学するのは非常に重要である。当直していれば、やったことのない手術の麻酔を必然的にやらざるをえない。無理だと判断すればオンコールでも誰でも使える人的資源は全て使うべきだ。長い夜を越えて、明日も自分の力で患者に貢献したいならば、明日もご飯がおいしいと思いたいならば。
急患の知らせがないからと言って、他の書き物仕事なんかに現(うつつ)を抜かしている自分はダメな当直麻酔科医かもしれない。
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リーダーが変わっても、小政党の党首辞任でどうのこうのなっていてはたかが知れている。郵政改正法案は悪法である。子供手当ても悪法である。高校授業料無償化も悪法である。全員を無償化してどうするのだろう。優秀な学生、やる気のある学生の教育費用を無償化して援助するのなら分るが、そうでない者にまで無償化の範囲を拡大することが必要だろうか。無償化によって「教育が受けられることのありがたさ」が薄れることを私は懸念する。
そもそも政治理念が異なるのに何故連立する必要があったのか、政治の世界をよく知らない私は思う。
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やはり愛する誰かのためにやる仕事は深みが違うのだろう。この道30年になったときにも素直な可塑性のある心でいたい。仕事の動機、意気込み、情熱、全てにおいて私はまだまだであることを痛感した土曜日だった。