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2011年3月6日日曜日

(麻) 麻酔専門医認定申請

当直の合間を縫って、申請に必要な書類の整理をする。
どんなものでもそうだろうが、申請書類というものは結構厄介である。しかし、先方にとっては私という人間を判断する材料がそれしかないのであるから、可能な限り書類の不備は避けたい。
目を皿のようにして、申請の要項を熟読。学会発表の抄録や論文のコピーも添付すると数十枚の紙の束になる。書類チェックを担当する方の労力といったら凄まじいものがあるだろう。ご迷惑をおかけいたします。

書類の準備で特に骨が折れるのが
・臨床実績報告書(5年分。何症例担当したかも手術部位別、担当したか指導したかの別まで記載する。あぁ)
・専門医実績目録(参加、発表、論文の3種類それぞれについて記載する。あぁ)
の2点。

学会参加は「参加証明書」のコピーを添付する必要があるから、まとめて保管しておく必要がある。参加証と言ってもただの紙ぺら。うっかりすると毎回、学会から帰ってきたときに「もういらねーや」と捨てかねない代物である。研修医の先生方には捨てないでおくよう、強くお勧めしたい。

最も手間をかけずにいくにはどうするか?
専門医実績目録の点数を眺めて考えるに
・日本麻酔科学会年次学術集会に2回参加(15点×2=30点)
・Journal of Anesthesia (JA) に筆頭著者として症例報告等を1篇だけ載せる(20点)
の3度の負担でよい。あまりよく知られていないかもしれないが(私が知らないだけだろうが)、学会でポスター発表なぞしなくても、専門医になれるのだ。おぉ、人前で喋るのが苦手な方でも、論文をカリカリ書いてJAにアクセプトされればよいのである。

これだけやって、後は臨床を週3日やれば専門医申請は可能である。(専門医申請資格に症例数のしばりはない。満一年以上かたよらない麻酔管理業務に専従していること、という文言はあるが)

ということは月火水働いて木金土日休み、という「3日手術室で労働、4連休で南の島」を繰り返しても専門医にはなれるのだ。恐らく臨床実績の少例数が少なすぎて書類審査で引っかかるだろうが・・・。

そしてこれら「日々頑張ってますよ~。頑張って麻酔かけてますよ~。日の出も日没も見ないで麻酔してますよ~」という努力の結晶たる書類をまとめて提出し、ようやく専門医認定試験の受験資格が得られる。なぜか書類の目処が立ちそうだと思えただけで、試験にも合格したような錯覚に陥る。