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2011年1月13日木曜日

(本) 「英文の読み方」(行方昭夫) に学ぶこと

本書は恐らく文学作品等の翻訳者を目指す学生を対象とした新書だと思います。ですが、英語で書かれた子供向けの物語を読むことにすら四苦八苦する私にとっても、非常にためになる本でした。

・I know little enough of myself: I know nothing of others. We can only guess at the thoughts and emotions of our neighbours. (p64)
・「何となく」の訳語しか使えないということは、ぼんやりとしかその文章を読めていないということ(p70)
・英語は発言の根拠を説明することにこだわる言語(p79)
・たとえ「本筋」から少しはずれても、発言の根拠を説明するのが英語のルール(p84)

本書中の「深く味わいのある翻訳のための例題」として挙げられる数行程度の英文は、単語のレベルが高い上に文法も複雑。それでも普段読んでいる英語の医学論文を~もしかしたらというか恐らく~いかに表層しかなぞっていないか、その可能性への思いを強くする1冊になりました。それと共に、今はよく解しえませんが、作者の深意をくみ取れる位に英語を読むことができるようになれば、想像力が広がり、学ぶことがさらに楽しくなることでしょう。

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