iTunes storeにて。発売日12/2午前0時に購入し、現時点まで10回ほど全編通して聴いた所で記載。途中に大量出血手術の麻酔を数時間挟みましたが。購入してから明け方まで、夜を徹して聴いてしまいました。
最初に結論を言ってしまうと、歴代スタジオアルバムランク付け(あくまで本日時点)において、新作はこの位置でした。
1.Paradox (1997)
2.Fear (1999)
3.The Mission (2001)
4.Paper Blood (2005)
5.Moving Target (1995)
6.Show Me How to Live (2011)
7.Eyewitness (2003)
8.Land of Broken Hearts (1992)
9.Clown in the Mirror (1993)
10.Collision Course... Paradox 2 (2008)
11.X (2010)
D.C.Cooper復帰です。アルバムの雰囲気は、5th「Fear」をやや明るくしたような印象。Royal Huntで有ることに拘ったサウンドが全編全開であります。音楽的な方向性は近年の作品よりは3rd~5thあたりに近いかも知れません。このあたりは熱心なオールドファンにはたまらないかも。Andreのキーボードのフィーチャ度は近年の作品では最高度、シンフォニックな色合いも近年の作品では最高度。勿論歌メロはポップです。そこからも解るように、D.C.Cooperの歌に最も焦点が当てられた作りになっています。サビの部分でのバックコーラスも分厚いし。先行シングルの#4は既に100回以上聴いていましたが、このアルバムのこの位置にあって、また新たな魅力を感じられます。この曲はやっぱりよい。
しかし、本作で1番の聴きどころは、何と言っても#5の「Half Past Loneliness」でしょう。一聴するだけで歌メロがハマる。まるで歌謡曲のようです。何かの曲に似ているような気がするのですが…思い出せません。個人的には他の曲がどれ程普通だとしても、この1曲があったお陰で非常に救われました。やっぱりこういう曲をD.C.には歌って欲しい。
10分超えの#6に1番期待していたのですが、凡庸で退屈な展開でがっくし…。#1や#7は曲展開は割と好きですが、今一歩、歌メロにフックが足りない。そして本作で1番の不満はJonas Larsen のギターソロが自分好みでなく楽しめない、という点。
1. One More Day 6:15
2. Another Man Down 5:16
3. An Empty Shell 4:35
4. Hard Rain's Coming 5:15
5. Half Past Loneliness 5:39
6. Show Me How To Live 10:06
7. Angel's Gone 5:12
個人的には先行シングルの#4がアルバムの1曲目に来て、「お、これは凄いアルバムかも?!」と期待を煽りまくり、#4を凌駕したシンフォニック悶絶チューンのオンパレード…っていう展開を期待してしまっていたのですが、まぁ、それは無理な望みですよね…。愛ゆえに本作をそこまで評価出来なかったのか、はたまた愛が足りないから本作をそこまで楽しめないのか。まぁ、今作はD.C.Cooperの復帰ってことで、次作に期待します。といいつつ、あと数十回は通して聴いてみよっと。