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2011年12月29日木曜日

(本) 死なないでいる理由 - 鷲田清一 (角川文庫, 2008年)

・家庭であれ地域社会であれ、じぶんが果たしうる小さな「役割」を考えること、どうしたらたしかな父に、母に、隣人に、そして市民になりうるかを考えなおすことからはじめることが重要かとおもう。p32
・嫌いでもつきあう、もめても話しあって解決する、そんな、なじみのないひとともうまくやってゆけるよう、じぶんを鍛えておかなければならない。歳をとっても、なにも不自由なからだをふりしぼってやることはない。中略。「人間の弱さは、それを知っている人たちよりは、それを知らない人たちにおいて、ずっとよく現れている」p39
・「成熟とは、『自分がおおぜいのなかの一人(ワン・オブ・ゼム)であり、同時にかけがえのない唯一の自己(ユニーク・アイ)である』という矛盾の上に安心して乗っかっておれることである」p41
・これ以上向こうに行くと危ないという感覚、あるいはものごとの軽重の判別、これらをわきまえてはじめて「一人前」である。ひとはもっと「おとな」に憧れるべきである。そのなかでしか、もう一つの大事なもの、「未熟」は、護れない。p72
・人生を「できる」ということからでなく「できなくなる」というほうから見つめてみると、もっと違う<いのち>の光景が眼に入ってくる。p123

今、この本から得られることは、これが精一杯。また何年か、何十年かしたら読み返してみたいと思う。この本で語られていることは、時代の潮流を意識しつつも、時代に関係なく当てはめられることだろうから。

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