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2011年2月8日火曜日

(走) Training in Rena (其の九十六~七) と (本) 向日葵の咲かない夏 ― 道尾秀介 

2/6 6.0km 35min (8.5-11.0km/h, 傾斜 0-9.0)
2/8 6.0km 41min (8.0-11.0km/h, 傾斜 0-9.0)
矢張り当直明けは疲れやすい気がします。

***
表題の小説は2009年に日本で一番売れた文庫(オリコン発表)らしいですが。このような「首を吊った小学生がクモに生まれかわったり、犬猫が殺されて関節を逆に折りまげられる」ようなお話が、あまり大衆受けするとは想像できません。読者によっては露骨に嫌悪感を示すような気が。それでも売れているということは、つまり他の本があまりにも売れなくなっているということなのでしょうか?
普段ミステリに分類される本を読まないので、読後は「・・・・え?終わり??それで?」という狐につままれたような凡庸極まりない感想を持ったのみ。それでも作者の巧妙な物語の運び方に巧みに読まされてしまったわけですが、内容のほうは一読しただけでは、今一つ理解ができませんでした。そのため、後から何度か読み返して「あぁなるほど」と合点して、作者のストーリテリングの上手さに感動してしまったというわけです。普段数冊の本を平行して読むのが常ですが、この作品は中一日(当直帯に暇だったら読もうと画策していたのですが、それは無理でした)で読みきってしまいました。それ位読ませる作品でした。

ネット上で色々な意見を見ると、「感情移入できない」(そりゃそうだろう)とか、「酷い話」(これまた題材的にはそりゃそうでしょう)とか。批判的なことを表明する人が非常に多くいることが、また新鮮な驚きでした。