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2011年2月21日月曜日

(音) Dimmu Borgir in Shibuya

ライブは6年振りです。今回はノルウェーのブラックメタルバンドです。新作「Abrahadabra」があんまり素晴らしかったので、チケットを購入してしまいました。Dimmu Borgirの来日は10年ぶりらしいです。次があるかは分からないし、彼らの公演を見るためにヨーロッパにいくこともそう簡単にはできません。平日夜のライブ参加に協力してくださった職場の方々には本当に感謝。


巨大な「Abrahadabra」アルバムのジャケットをステージ背景に構え、赤いライトが妖しく光る。タバコくさい。久しぶりに行ったライブハウス(o-east)はそんな場所。オーディエンスにはメタルTシャツを着た冴えない男性だけではなく、ねぇちゃんやおじょーちゃんや外人さんもいます。意外にファン層は広い様子。
「コブクロ?まぁ好きかも。彼女が好きなら付き合っていこっかなぁ」くらいのちょこっと好きレベルでは恐らくディムボガーのライブには来ないでしょう。後ろのほうにいても仕方ないのでステージから3列目程度の最前列近くの場所に移動します。


開演前の会場内にはGamma Rayが流れていました。アルバム「Somewhere out in the sky」から「Watcher in the Sky」「Shine on」と流れ、Helloweenの古典的名曲「March of Time」「Eagle fly free」「I want out」とGerman Metalを堪能したところでバンドが登場。19時ぴったりにアルバム通りに「Xibir」でスタートします。
お気に入りだった「Gateways」や「Progenies Of The Great Apocalypse」は意外にこじんまりとしていましたが「Dimmu Borgir」や「Ritualist」、過去の「The Chosen Legacy」や「Indoctrination」が非常にライブ映えしていたのが、そんなマイナス感を帳消しに。疾走曲になると私の前にいたロングヘアのお嬢さんが激しくヘッドバンキングをしており、とってもアットホームな気分になります。なぜか涙腺が緩んだのはそれほど思い入れのない曲「Puritania」が演奏されたとき。ライブではスタジオアルバムと違った魅力に出会える、ということも久しぶりに思い出しました。
それにしても、1曲の中でもシンフォニックに、暴力的に、転調を繰り返す彼らの楽曲群がこれほどライブでも映えるとは知りませんでした。キーボードが奏でる音をもっと強調したステージ作りをして欲しかったようにも感じますが、よりギターとドラムが強調された今日のような音作りのほうがオーディエンスの乗りはいいのでしょう。
1番の収穫はブラストビートを連発するドラムの激音がこの五体にビシバシと響くことがこれほどまでに快楽をもたらすのか、ということ。スキンヘッドで怪しい笑みを浮かべながらギターを演奏するGalderを間近に見ることができたのも、嬉しい体験でした。


ステージが90分で終わってしまったのが残念でしたが、アンコールをおねだりするオーディエンスたる我々会場の一体感はあまりなかったですし、オーディエンスもバンドも90分で燃え尽きたのかもしれません。ともかくも素晴らしい体験でした。