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2011年2月13日日曜日

(音) Sirenia の The Enigma of Life (2011年)

ノルウェイのゴシックメタルバンド。「The 13th Floor」 (2009年)に続く5作目のアルバム。基本的には前作を踏襲した1枚です。
メタリックなギターサウンドや荘厳なコーラスパート、デスヴォーカルパートは前作より薄め、ヴォーカルAilynの可憐な歌声をより前面に押し出した結果、コマーシャルな、非常に聴きやすいサウンドになっています。起伏に富んだ煌びやかな装飾の前作より、落ち着いた作風です。
本作の最高潮はタイトルトラックの#12「The Enigma of Life」。彼らが表現したいであろう耽美的な世界を極限まで突き詰めたスローバラードですが、魂の慟哭とも言うべき悲壮な世界観にただただ唖然とします。この曲をもってSireniaの孤高性がまた一段高みに上ったと思います。
Bonus Trackとして収録されている「El Enigma de la Vida」は「The Enigma of Life」のスペイン語歌唱版です。こちらは英語版に比べ、より退廃的な雰囲気が出ており、味わい深い仕上がりとなっています。