・非公式懇談の上、発言の前後の流れが不明である
・「やる前にこれからやりますと言いますか」と本当に発言したのだろうか。情報源によって表現が異なるのが気になる。
・非公式懇談の内容を報道して良いのでしょうか
という疑問がすぐに湧きます。
今回の更迭の件は、「放射線つけちゃうぞ」で更迭された大臣の時に非常によく似た気持ち悪さを感じます。気持ち悪さは、発言内容に、ではなく、報道のされ方、にです。
上の言葉だけ報道されれば当然みなさんお怒りになるでしょう。ですから、その前後の内容、周りの人たちの様子、どれくらい酒が入っていたのかとか、全部、メディアによって加工しない状態の映像情報を出してもらえると、私としてももう少しまともな判断のしようがあるのですが。
火のないところに煙は…と言いますが、それにしても、米軍基地問題について政府の動きを快く思っていない人の悪意の結果の顛末なのではないだろうか、と疑ってしまいます。非公式懇談での失言(?)によって本人やその家族の人生が大きく悪化するだろうことを考えると、どのように受け止めて良いのやら。政治家や官僚はずいぶんと簡単に首を切られてしまうものなんですね。
このブログを検索
2011年11月30日水曜日
2011年11月26日土曜日
(研) 中国語事始
英語もままならない私ですが、折角なので、中国語を教わることにしました。
余裕がある時に、気が向いた時に、同じ研究室のY先生の手が空いてそうな時に、ですが。
因みにY先生は私と喋るときは日本語、教授や他の国の留学生と喋るときは英語、携帯電話で家族や友人と喋るときは中国語。うーん、凄いことです。
ということで今日は初回。タイムリーな言葉でスタート。
困死了kùn sǐ le :死ぬほど眠い (日本語表記だと「クンスラ」に近いでしょうか)
累死了lei si le :死ぬほど疲れた
~死了で「~で死にそう」という意味のようです。
因みに…「腹減りすぎて死にそう!」は「饿死了e si le」なのですが、「e」の発音が難しくて何度Y先生の真似をしても出来ませんでした。早くも挫折しそうです。
余裕がある時に、気が向いた時に、同じ研究室のY先生の手が空いてそうな時に、ですが。
因みにY先生は私と喋るときは日本語、教授や他の国の留学生と喋るときは英語、携帯電話で家族や友人と喋るときは中国語。うーん、凄いことです。
ということで今日は初回。タイムリーな言葉でスタート。
困死了kùn sǐ le :死ぬほど眠い (日本語表記だと「クンスラ」に近いでしょうか)
累死了lei si le :死ぬほど疲れた
~死了で「~で死にそう」という意味のようです。
因みに…「腹減りすぎて死にそう!」は「饿死了e si le」なのですが、「e」の発音が難しくて何度Y先生の真似をしても出来ませんでした。早くも挫折しそうです。
2011年11月25日金曜日
(音) メタルの1つの到達点~Royal HuntのParadox (Denmark, 1997年)
バンド4作目の本作を最後に脱退していたD.C. Cooperがいつの間にかバンドに復帰していることに気づいたのは数ヶ月前(しかも来日までしてたなんて…)。もうすぐ11作目のスタジオアルバム「Show Me How to Live」が発売されるということで、復習しています。
新譜の方も…↓を聴いてしまうと期待するしかありません。iTunes storeで購入できる先行シングル「Hard Rain's Coming」も昔からのファン(私)には涙モノです。まさかRoyal HuntにD.C.Cooperが戻ってくる日が来るなんて!!
そしてParadox。
一般的には、うるさくて下品な存在のヘヴィメタルですが、そんな一般論自体はどうでも良く、そしてメタルが好きか嫌いかは別として、本作が普遍性を持った優れた作品であることは間違いないと思います。根拠?うーん、聴いて判断してもらうしかないのですが。
本作はアルバム全体で、宗教と神をコンセプトとした1つの物語になっています。物語だけなら小説や詩を書けばいいのですが、あくまで音楽ですからメロディが最重要です。本作は、メロディそのものがシンフォニックに神懸かっています。全編、ちょっと陰鬱かつ秀逸なメロディに支配されています。宗教や神、といえば小難しく深刻なテーマですが、そんな難しいことを考える必要は全然なく、ただただ聴いて音に身を委ねればいいのです。伸びやかなD.C.Cooperのヴォーカル、荘厳で美しいAndreのキーボード、女性コーラス、叙情的なJacob Kjaerのギター。ただもう聴くしかない。
1. "The Awakening" – 1:39
2. "River of Pain" – 7:14
3. "Tearing Down the World" – 5:32
4. "Message to God" – 6:41
5. "Long Way Home" – 5:54
6. "Time Will Tell" – 9:31
7. "Silent Scream" – 6:13
8. "It's Over" – 6:20
キャッチーな神曲「Tearing Down the World」。映像は流石に古臭くて安っぽいですが。長いことこの曲がフェイバリットでしたが、アルバム全編凄いことになってるじゃないか…と気づくまで大して時間は必要ありませんでした。
新譜の方も…↓を聴いてしまうと期待するしかありません。iTunes storeで購入できる先行シングル「Hard Rain's Coming」も昔からのファン(私)には涙モノです。まさかRoyal HuntにD.C.Cooperが戻ってくる日が来るなんて!!
そしてParadox。
一般的には、うるさくて下品な存在のヘヴィメタルですが、そんな一般論自体はどうでも良く、そしてメタルが好きか嫌いかは別として、本作が普遍性を持った優れた作品であることは間違いないと思います。根拠?うーん、聴いて判断してもらうしかないのですが。
本作はアルバム全体で、宗教と神をコンセプトとした1つの物語になっています。物語だけなら小説や詩を書けばいいのですが、あくまで音楽ですからメロディが最重要です。本作は、メロディそのものがシンフォニックに神懸かっています。全編、ちょっと陰鬱かつ秀逸なメロディに支配されています。宗教や神、といえば小難しく深刻なテーマですが、そんな難しいことを考える必要は全然なく、ただただ聴いて音に身を委ねればいいのです。伸びやかなD.C.Cooperのヴォーカル、荘厳で美しいAndreのキーボード、女性コーラス、叙情的なJacob Kjaerのギター。ただもう聴くしかない。
1. "The Awakening" – 1:39
2. "River of Pain" – 7:14
3. "Tearing Down the World" – 5:32
4. "Message to God" – 6:41
5. "Long Way Home" – 5:54
6. "Time Will Tell" – 9:31
7. "Silent Scream" – 6:13
8. "It's Over" – 6:20
キャッチーな神曲「Tearing Down the World」。映像は流石に古臭くて安っぽいですが。長いことこの曲がフェイバリットでしたが、アルバム全編凄いことになってるじゃないか…と気づくまで大して時間は必要ありませんでした。
#3に負けず劣らず気に入っているのが、アルバム1番の大作#6「Time will Tell」です。序盤はヘヴィですが、めまぐるしくメロディが変化し続け、いつの間にかその世界に引きこまれます。中盤から後半に登場する荘厳な女性コーラスのハーモニーがこの曲の唯一無二性を引き出しています。この曲が本作1番のハイライト。(曲間なしで続く#7「Silent Scream」もドラマティックこの上ない名曲です。)
その「Paradox」の続編とされた11年後発表の「Collision Course: Paradox II」(2008年)収録の「Tears of the Sun」です。こちらのアルバム自体の出来は……でしたが、この曲はロイヤルハント以外には作り得ないだろう名曲です。バンドの音楽性には紆余曲折色々あったのでしょうが、ドラマティックなヘヴィメタルを演奏し続けているという点においては一点の曇りもありません。
あぁ、末永く頑張って欲しいなぁ。死ぬまで聴き続けます。
(研) プレゼンテーションが拙いと全て台無しである
今取り組んでいる研究に関連する内容の話…ということで、先日、大学院の講義に出席しました。
ですが。
??声が小さい…マイク使ってるのに…声のトーンも張りが無い…抑揚もない…スライドがつまらない…文字も小さい…。
これらが私の理解力不足に起因するものならば、ここに敢えて書く理由もないのですが、講義、という点では今回の講義は準備不足としか思えません。しかも、演者の先生は、自分の興味のない分野の話を嫌々しているわけでもない筈です。大学生に講義をするのと違って、自分の現在の研究内容、ライフワークを嬉々として語って良い場である筈なのに、この”伝える気のなさ”は何なのでしょう。
演者の先生の表情を見るかぎりでは、やる気がないわけでは決してなさそうでした。ですが…どこかで1回でも練習してきたのでしょうか。講義にしても学会発表にしても、演者は聴衆の何千倍、何万倍も努力して本番に望む…ということは理解していたつもりですが、これほどまでに聴く気が起こらない講義、というものは久しぶりです。学びのための貴重な時間が、「眠気に負けそうでごめんなさい」と、罪悪感に駆られるだけの1時間余になってしまいました。こんなことを学ぶために大学院に来たわけではないのですが。
どんなに素晴らしい研究をしていても、発表がまずいとすべて帳消しです。どんなプレゼンテーションも聴衆の貴重な時間を頂いているのだ、ということを再確認しました。あぁ、気をつけよう。
ですが。
??声が小さい…マイク使ってるのに…声のトーンも張りが無い…抑揚もない…スライドがつまらない…文字も小さい…。
これらが私の理解力不足に起因するものならば、ここに敢えて書く理由もないのですが、講義、という点では今回の講義は準備不足としか思えません。しかも、演者の先生は、自分の興味のない分野の話を嫌々しているわけでもない筈です。大学生に講義をするのと違って、自分の現在の研究内容、ライフワークを嬉々として語って良い場である筈なのに、この”伝える気のなさ”は何なのでしょう。
演者の先生の表情を見るかぎりでは、やる気がないわけでは決してなさそうでした。ですが…どこかで1回でも練習してきたのでしょうか。講義にしても学会発表にしても、演者は聴衆の何千倍、何万倍も努力して本番に望む…ということは理解していたつもりですが、これほどまでに聴く気が起こらない講義、というものは久しぶりです。学びのための貴重な時間が、「眠気に負けそうでごめんなさい」と、罪悪感に駆られるだけの1時間余になってしまいました。こんなことを学ぶために大学院に来たわけではないのですが。
どんなに素晴らしい研究をしていても、発表がまずいとすべて帳消しです。どんなプレゼンテーションも聴衆の貴重な時間を頂いているのだ、ということを再確認しました。あぁ、気をつけよう。
2011年11月23日水曜日
(音) StratovariusのPolaris live (Finland, 2010年)
スタジオ盤並のクオリティ、リズム隊の安定感。ライブ盤らしい躍動感(#3はやっぱ名曲)。コティペルトも高音が時折ちょいと苦しそうですが、ほぼ声は出させていますので、ファンとしては特に文句のつけるところが見当たらない好盤です。ただアルバム「Polaris」の曲は、過去の作品群より歌メロそのものが弱く感じられるため、それがちょっとばかり残念です。
1.Destiny
2.Hunting High And Low
3.Speed Of Light
4.Kiss Of Judas
5.Deep Unknown
6.A Million Light Years Away
7.Bach:Air Suite [Keyboard Solo]
8.Winter Skies
9.Phoenix
10.SOS
11.Forever Is Today
12.King Of Nothing
13.Father Time
14.Higher We Go
下は#1です。スタジオ盤ですが。現時点では、この頃までのStratovariusが一番好みだなぁ。
1.Destiny
2.Hunting High And Low
3.Speed Of Light
4.Kiss Of Judas
5.Deep Unknown
6.A Million Light Years Away
7.Bach:Air Suite [Keyboard Solo]
8.Winter Skies
9.Phoenix
10.SOS
11.Forever Is Today
12.King Of Nothing
13.Father Time
14.Higher We Go
下は#1です。スタジオ盤ですが。現時点では、この頃までのStratovariusが一番好みだなぁ。
2011年11月21日月曜日
(本) 衝動買い
日本人研究者のための絶対できる英語プレゼンテーション(Philip Hawke, Robert F.Whittier)
・読みたくなる装丁
・読みたくなるレイアウト、色つかい
・英語だけでなく日本語も書いてある
・コストパフォーマンスがよさそう(よい、か否かは読んだ後でないとわからない)
・「いつか読むかもしれない」ではなく「今必要」
という諸点をクリアしている本は数十秒の立ち読みで購入決定です。
この本は、私にとってまさに全てを満たしていたので久しぶりに嬉しい買い物でした。取り上げられている例が基礎研究領域のものなので、臨床のドクタには、引っかかるものがあるかもしれませんが、それを差し引いても有用な本である予感がします。
研究室の抄読会の次回の自分の担当まで少し間があるので、この本を片手に準備してみたいと思います。それを終えたときには、この本のどこが有用か、もう少し語れることを期待しつつ(そして自分の英語力が少しでも上昇していることも期待しつつ)。
・読みたくなる装丁
・読みたくなるレイアウト、色つかい
・英語だけでなく日本語も書いてある
・コストパフォーマンスがよさそう(よい、か否かは読んだ後でないとわからない)
・「いつか読むかもしれない」ではなく「今必要」
という諸点をクリアしている本は数十秒の立ち読みで購入決定です。
この本は、私にとってまさに全てを満たしていたので久しぶりに嬉しい買い物でした。取り上げられている例が基礎研究領域のものなので、臨床のドクタには、引っかかるものがあるかもしれませんが、それを差し引いても有用な本である予感がします。
研究室の抄読会の次回の自分の担当まで少し間があるので、この本を片手に準備してみたいと思います。それを終えたときには、この本のどこが有用か、もう少し語れることを期待しつつ(そして自分の英語力が少しでも上昇していることも期待しつつ)。
2011年11月16日水曜日
(麻) 妊産婦の心停止時蘇生用メモ
11月に入ってから一度も麻酔関連の記載をしていなかったことに気が付きました。そろそろこのブログの看板から「麻酔科医」を外そうかと思っていたのですが。下記のPDFから、蘇生の部分だけ、ここにメモとして置いてみます。
・子宮左方転位は30°。無理なら用手による子宮左方転位
・気管挿管をなるべく早く行うべき
・妊婦は横隔膜が挙上しているため、1 回換気量を少なめに
・胸骨圧迫の部位は一般成人よりもやや頭側
・AEDは一般人と同様に使用。子宮に放電しないようにパッドを貼付。
・薬剤も一般人と同様に使用
・心停止の鑑別診断は5H5Tの他に高Mg血症、羊水塞栓、妊娠高血圧腎症/子癇、麻酔関連合併症
・子宮の大きな妊婦が心停止に陥った場合、ただちに、PCS(perimortem cesarean section; 母体救命を目的とした帝王切開) を施行する準備を始める。準備の間に心肺蘇生処置や心停止の原因の鑑別診断を進める。帝王切開術が母体の心肺蘇生処置の一つになりうることを忘れない。
日本産婦人科医会
母体安全への提言2010
・子宮左方転位は30°。無理なら用手による子宮左方転位
・気管挿管をなるべく早く行うべき
・妊婦は横隔膜が挙上しているため、1 回換気量を少なめに
・胸骨圧迫の部位は一般成人よりもやや頭側
・AEDは一般人と同様に使用。子宮に放電しないようにパッドを貼付。
・薬剤も一般人と同様に使用
・心停止の鑑別診断は5H5Tの他に高Mg血症、羊水塞栓、妊娠高血圧腎症/子癇、麻酔関連合併症
・子宮の大きな妊婦が心停止に陥った場合、ただちに、PCS(perimortem cesarean section; 母体救命を目的とした帝王切開) を施行する準備を始める。準備の間に心肺蘇生処置や心停止の原因の鑑別診断を進める。帝王切開術が母体の心肺蘇生処置の一つになりうることを忘れない。
日本産婦人科医会
母体安全への提言2010
2011年11月13日日曜日
(雑) TPPのつづき
11日夕方、久しぶりに国会の様子(議論とよべないようなものでしたが)をテレビでみた。舛添氏と福島氏の質問の場面だったけど。
腹の中は賛成推進で固まっていても、それを意気揚々主張すると、党を離脱する人が出て、他の法案審議の際に影響を及ぼす。とか何とか色々色々と複雑な、官僚や既得権益層への配慮やなんかがあるために、ああいう、なんとも覇気のない答弁にならざるを得ないのだろうか。
これだけ是か非か二分されている状況では、恐らくどちらが絶対に正解ということはないのだろう。賛成することによって得をする人が何千万人、損をする人が何千万人、というように。単にそのバランスの問題であり、国が壊れるか壊れないか、という単純な二元論ではないだろう。尤も、二元論によって意見を主張する人も、「こういう悪いところは予想されます。ですが総合すると~~の理由で交渉に参加すべきです。いや、でも……もあるんですけどね」と、ごにょごにょいうわけにいかないからキャッチフレーズ的に「乗り遅れれば国が沈没するぞ」みたいなことを言うことになってしまう。
トータルでは今後10年で2-3兆円程度のプラス収入が見込まれる程度、というから(その目算も、情報の出どころによって様々だけど)、得をする人は、きっと多く得をして、損をする人がすごく損をするだろう。もしくは多くの人がうっすらほんのりと得をして、それよりは少ない数の人達が損をするのか。そのバランスはよくわからないけれど、これまでも多くの政策決定において、涙を飲んだ人はいた筈だし、損をする人たちの補償をどうするのか、は今に始まった問題ではない。昔どこかで見たような光景が、今回も繰り返されているようだ。
新しい関税の体系、人の流れにおいて、「適切な努力」をした人間のみがその場に踏みとどまることを許され、「不適切な努力」や「努力をしない」人間、「現状維持が精一杯で努力できない」人間が凋落の一途を辿る。
TPP反対派の意見は、国内の農業(米、小麦、牛乳、砂糖など)がダメになる、というもの。賛成派はグローバルに展開する自動車産業やその他の製造業の競争力のハンデとなる関税を撤廃しないと、海外の企業と戦うことすらできない、というもの。
しかしすでにお金を持てる人、と持たざる人の差は十分広がっている。持たざる人たちの幸福も考えるならば、スーパーで安い商品を選択できることは生きていくために必要ではなかろうか。現在ですら、お金を持てる人たちは、高くても安全性の高い(だろう)野菜や果物を手にしている。お金を持たざる人たちは、安い食品添加物まみれのファストフードを手にしている。これはまぁホンの一面でかつ偏見的な視野だけど。
国民健康保険の財源は加入者(国民)の保険税と市・県・国の補助金や負担金等で賄われている。産業が衰退し、少子高齢化が進行し、国が出せるお金や国民が払う保険税が減れば、国民健康保険制度は早晩崩壊する。TPP参加によって、万が一、医療の世界に自由競争が導入され、国民皆保険制度が崩壊する、という反対派の根拠があるけれど、40年後には65歳以上が国民の4割を占める国になる。そのため、TPPに参加しようがしまいが国民皆保険制度は、私の老後にはなくなっているだろう。今回TPPに加わるか加わらないか、は、そのタイミングが早いか遅いか、の違いではないだろうか。
農業に関しても国の庇護のもと、金銭的・制度的補助下に置かれている状態だろう。
総じて考えると産業でのプラスが農業や医療の赤字分を多少なりとも補填している(国としては借金まみれで全く補填してないけど)ような、現在のこの国の状態をみるならば、TPPに参加しないことで産業界もへたってしまい、更にこの国は「金銭的にも」衰退していくことになる。
賛成派:もうとうの昔にきつ~い国際競争にさらされている業界
反対派:農業・医療など国に守られている業界
という大変大雑把な図式をみて、10~数十年のスパンで物事を考えれば、今TPPに反対している人たちも、貧乏くじを引くハメになる気がする。自由貿易が経済発展に必要、というのはこれまでの経済理論から事実のようだ。だから、TPP参加以外の選択肢はない。あるだろうけど、それはやはり、不参加の場合よりも不幸になる人が、将来的に多くなる気がする(我々の子どもや孫の世代には)。
ということで現時点では、私は今回の首相の決断(決断させられているだけだろうけど)に一応同意せざるを得ないという結論に到達したけれども、自分がいる業界が「国の制度に守られている医療」なので、TPP参加によって短期的には割を食うだろう覚悟をもって生きていかなければならないのかなぁ、という危機感であることには変わりない。取り敢えず日本で医師として働けなくなる日が来たとしても困らないように英語だけは勉強し続けよう、怪我や病気をして病院の世話にならないように体調管理を気をつけよう。外国の農薬まみれの野菜が入ってきても困らないように、自分で食べられるくらいの野菜を育てることを計画しよう。そうして自分や家族を、取り敢えず国や社会のせいにしなくてもよいような状態にしてから、自分が社会に対してできることをしよう。そんなところだろうか。
参考文献:Japan Mail Media 他
腹の中は賛成推進で固まっていても、それを意気揚々主張すると、党を離脱する人が出て、他の法案審議の際に影響を及ぼす。とか何とか色々色々と複雑な、官僚や既得権益層への配慮やなんかがあるために、ああいう、なんとも覇気のない答弁にならざるを得ないのだろうか。
これだけ是か非か二分されている状況では、恐らくどちらが絶対に正解ということはないのだろう。賛成することによって得をする人が何千万人、損をする人が何千万人、というように。単にそのバランスの問題であり、国が壊れるか壊れないか、という単純な二元論ではないだろう。尤も、二元論によって意見を主張する人も、「こういう悪いところは予想されます。ですが総合すると~~の理由で交渉に参加すべきです。いや、でも……もあるんですけどね」と、ごにょごにょいうわけにいかないからキャッチフレーズ的に「乗り遅れれば国が沈没するぞ」みたいなことを言うことになってしまう。
トータルでは今後10年で2-3兆円程度のプラス収入が見込まれる程度、というから(その目算も、情報の出どころによって様々だけど)、得をする人は、きっと多く得をして、損をする人がすごく損をするだろう。もしくは多くの人がうっすらほんのりと得をして、それよりは少ない数の人達が損をするのか。そのバランスはよくわからないけれど、これまでも多くの政策決定において、涙を飲んだ人はいた筈だし、損をする人たちの補償をどうするのか、は今に始まった問題ではない。昔どこかで見たような光景が、今回も繰り返されているようだ。
新しい関税の体系、人の流れにおいて、「適切な努力」をした人間のみがその場に踏みとどまることを許され、「不適切な努力」や「努力をしない」人間、「現状維持が精一杯で努力できない」人間が凋落の一途を辿る。
TPP反対派の意見は、国内の農業(米、小麦、牛乳、砂糖など)がダメになる、というもの。賛成派はグローバルに展開する自動車産業やその他の製造業の競争力のハンデとなる関税を撤廃しないと、海外の企業と戦うことすらできない、というもの。
しかしすでにお金を持てる人、と持たざる人の差は十分広がっている。持たざる人たちの幸福も考えるならば、スーパーで安い商品を選択できることは生きていくために必要ではなかろうか。現在ですら、お金を持てる人たちは、高くても安全性の高い(だろう)野菜や果物を手にしている。お金を持たざる人たちは、安い食品添加物まみれのファストフードを手にしている。これはまぁホンの一面でかつ偏見的な視野だけど。
国民健康保険の財源は加入者(国民)の保険税と市・県・国の補助金や負担金等で賄われている。産業が衰退し、少子高齢化が進行し、国が出せるお金や国民が払う保険税が減れば、国民健康保険制度は早晩崩壊する。TPP参加によって、万が一、医療の世界に自由競争が導入され、国民皆保険制度が崩壊する、という反対派の根拠があるけれど、40年後には65歳以上が国民の4割を占める国になる。そのため、TPPに参加しようがしまいが国民皆保険制度は、私の老後にはなくなっているだろう。今回TPPに加わるか加わらないか、は、そのタイミングが早いか遅いか、の違いではないだろうか。
農業に関しても国の庇護のもと、金銭的・制度的補助下に置かれている状態だろう。
総じて考えると産業でのプラスが農業や医療の赤字分を多少なりとも補填している(国としては借金まみれで全く補填してないけど)ような、現在のこの国の状態をみるならば、TPPに参加しないことで産業界もへたってしまい、更にこの国は「金銭的にも」衰退していくことになる。
賛成派:もうとうの昔にきつ~い国際競争にさらされている業界
反対派:農業・医療など国に守られている業界
という大変大雑把な図式をみて、10~数十年のスパンで物事を考えれば、今TPPに反対している人たちも、貧乏くじを引くハメになる気がする。自由貿易が経済発展に必要、というのはこれまでの経済理論から事実のようだ。だから、TPP参加以外の選択肢はない。あるだろうけど、それはやはり、不参加の場合よりも不幸になる人が、将来的に多くなる気がする(我々の子どもや孫の世代には)。
ということで現時点では、私は今回の首相の決断(決断させられているだけだろうけど)に一応同意せざるを得ないという結論に到達したけれども、自分がいる業界が「国の制度に守られている医療」なので、TPP参加によって短期的には割を食うだろう覚悟をもって生きていかなければならないのかなぁ、という危機感であることには変わりない。取り敢えず日本で医師として働けなくなる日が来たとしても困らないように英語だけは勉強し続けよう、怪我や病気をして病院の世話にならないように体調管理を気をつけよう。外国の農薬まみれの野菜が入ってきても困らないように、自分で食べられるくらいの野菜を育てることを計画しよう。そうして自分や家族を、取り敢えず国や社会のせいにしなくてもよいような状態にしてから、自分が社会に対してできることをしよう。そんなところだろうか。
参考文献:Japan Mail Media 他
2011年11月12日土曜日
(音) Marty FriedmanのTOKYO JUKEBOX (Japan?, 2009年)
全編ギターによるカヴァーとアレンジです。ヴォーカルは一切なし。私はギターの音は大好きですが、ギターオンリーの曲はあまり好きではないのです。でも、知ってる曲のギターカヴァーだったら楽しめるかも…と思って手に取ってみました。
セットリスト(と原曲を歌っているアーティスト)。
1. 爪爪爪 / マキシマム ザ ホルモン
2. GIFT / Mr.Children
3. 天城越え / 石川さゆり
4. Story / AI
5. ポリリズム / Perfume
6. 帰りたくなったよ / いきものがかり
7. TSUNAMI / サザンオールスターズ
8. 雪の華 / 中島美嘉
9. 駅 / 竹内まりや
10. 世界に一つだけの花 / SMAP
11. ロマンスの神様 / 広瀬香美
12. 明日への讃歌 / alan
メジャーな曲ばっかり・・・の中、知らなかった#1, #12をYouTubeで聴いたら…両方とも素晴らしい曲ではありませんか!ありがとうマーティ、教えてくれて!
内容ですが、どの曲も「かっこいいって言えば、まぁ、かっこいいよね」なのですが、原曲の歌メロに忠実過ぎてあまり楽しめない・・・のが正直なところ。
そんな中では、アコースティックに生まれ変わった#11と壮大な#12がグッド。何回も聴きたくなるレベルなのは・・・#9くらいでしょうか。1番期待していた#3は、本家が既に神なので如何なるカヴァーも受け付けないのかも。そして原曲を全く受け付けない#10は、本バージョンでも全く受け付けずしょんぼり。自分の音楽許容能力の狭さを再度実感するだけでした。
あぁ、でもこんなに上手いギターなら、Mr. Chldrenなら「タガタメ」とか「虜」が、いきものがかりなら「月とあたしと冷蔵庫」とか「ブルーバード」が、Perfumeなら「セラミックガール」が、サザンオールスターズなら「恋のジャック・ナイフ」のアレンジが聴きたかったなぁ。
まぁ、それを言い出したらキリがない。私にとってこのアルバムは「マキシマム ザ ホルモン」の凄さを知っただけでも十分な収穫でした。
下は#12のダイジェスト版(#1も素晴らしい曲なのですが、歌詞が素敵過ぎて、小心者の私にはここに貼れません)。
セットリスト(と原曲を歌っているアーティスト)。
1. 爪爪爪 / マキシマム ザ ホルモン
2. GIFT / Mr.Children
3. 天城越え / 石川さゆり
4. Story / AI
5. ポリリズム / Perfume
6. 帰りたくなったよ / いきものがかり
7. TSUNAMI / サザンオールスターズ
8. 雪の華 / 中島美嘉
9. 駅 / 竹内まりや
10. 世界に一つだけの花 / SMAP
11. ロマンスの神様 / 広瀬香美
12. 明日への讃歌 / alan
メジャーな曲ばっかり・・・の中、知らなかった#1, #12をYouTubeで聴いたら…両方とも素晴らしい曲ではありませんか!ありがとうマーティ、教えてくれて!
内容ですが、どの曲も「かっこいいって言えば、まぁ、かっこいいよね」なのですが、原曲の歌メロに忠実過ぎてあまり楽しめない・・・のが正直なところ。
そんな中では、アコースティックに生まれ変わった#11と壮大な#12がグッド。何回も聴きたくなるレベルなのは・・・#9くらいでしょうか。1番期待していた#3は、本家が既に神なので如何なるカヴァーも受け付けないのかも。そして原曲を全く受け付けない#10は、本バージョンでも全く受け付けずしょんぼり。自分の音楽許容能力の狭さを再度実感するだけでした。
あぁ、でもこんなに上手いギターなら、Mr. Chldrenなら「タガタメ」とか「虜」が、いきものがかりなら「月とあたしと冷蔵庫」とか「ブルーバード」が、Perfumeなら「セラミックガール」が、サザンオールスターズなら「恋のジャック・ナイフ」のアレンジが聴きたかったなぁ。
まぁ、それを言い出したらキリがない。私にとってこのアルバムは「マキシマム ザ ホルモン」の凄さを知っただけでも十分な収穫でした。
下は#12のダイジェスト版(#1も素晴らしい曲なのですが、歌詞が素敵過ぎて、小心者の私にはここに貼れません)。
2011年11月11日金曜日
(本) 夜間飛行 - サン・テグジュペリ (二木麻里訳、光文社古典新訳文庫、2010年)
原題:Vol de nuit, 1931年
大分寒くなってきました。麻酔の仕事をしに通勤するときは、朝日が出る前から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、Opethの「Damnation」を聴きながら90分ほど移動します。
***
まだ夜間飛行が命懸けだった頃の話。操縦士たちの飛行状態を地上で監視する社長のリヴィエール。サン・テグジュペリは、本書において多くの哲学的な言葉をリヴィエールに語らせています。堀口大學訳の新潮文庫版を遥か昔に読んだときには、リヴィエールの言動にそれほど共感できませんでしたが、今回の読書では、作中のどの人物よりも彼に惹かれました。
「ものごとというものは」と思った。「ひとが命じ、ひとが従い、それによって創り出される。人間は哀れなものだ。そしてひと自身、ひとによって創られる。悪がひとを通じて現れる以上、ひとを取り除くことになるのだ」(p61)
・勝利。敗北。そうした言葉はおよそ意味をなさない。生きることはそうした観念の足元で、すでに新しい観念をかたちづくりつつある。勝ったためにかえって民の力が弱まることもあれば、負けたために民が目覚めることもある。リヴィエールを襲った敗北は、おそらく来るべき真の勝利に結びついていくための約束なのだ。ものごとが進みつづけることこそが重要なのだった。(132)
今回の読書で、私が感動したのは訳文です。非常に読みやすく、美しく、澱みのない日本語。訳者自身が巻末の解説において
「作品の文体は静謐で、優れた素描のような簡素さと品がある。同時に、どこかしら口ごもってもいる。」(147-8)
と書いていますが、訳者が産み出したこの日本語の文章からも、私は同じ印象を受けました。作品自体の芳香と、訳者が創りだした日本語の香り。ダブルで楽しむことができ、朝からとても幸せな気分になりました。
大分寒くなってきました。麻酔の仕事をしに通勤するときは、朝日が出る前から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、Opethの「Damnation」を聴きながら90分ほど移動します。
***
まだ夜間飛行が命懸けだった頃の話。操縦士たちの飛行状態を地上で監視する社長のリヴィエール。サン・テグジュペリは、本書において多くの哲学的な言葉をリヴィエールに語らせています。堀口大學訳の新潮文庫版を遥か昔に読んだときには、リヴィエールの言動にそれほど共感できませんでしたが、今回の読書では、作中のどの人物よりも彼に惹かれました。
「ものごとというものは」と思った。「ひとが命じ、ひとが従い、それによって創り出される。人間は哀れなものだ。そしてひと自身、ひとによって創られる。悪がひとを通じて現れる以上、ひとを取り除くことになるのだ」(p61)
・勝利。敗北。そうした言葉はおよそ意味をなさない。生きることはそうした観念の足元で、すでに新しい観念をかたちづくりつつある。勝ったためにかえって民の力が弱まることもあれば、負けたために民が目覚めることもある。リヴィエールを襲った敗北は、おそらく来るべき真の勝利に結びついていくための約束なのだ。ものごとが進みつづけることこそが重要なのだった。(132)
今回の読書で、私が感動したのは訳文です。非常に読みやすく、美しく、澱みのない日本語。訳者自身が巻末の解説において
「作品の文体は静謐で、優れた素描のような簡素さと品がある。同時に、どこかしら口ごもってもいる。」(147-8)
と書いていますが、訳者が産み出したこの日本語の文章からも、私は同じ印象を受けました。作品自体の芳香と、訳者が創りだした日本語の香り。ダブルで楽しむことができ、朝からとても幸せな気分になりました。
登録:
投稿 (Atom)