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2012年4月1日日曜日

(雑) 1泊2日の小旅行、と新年度にあたりまして

駅から徒歩5分
冷暖房完備
スタッフは皆笑顔で対応
宿泊料無料、素泊まり
最上階からは豊かな自然が一望できます!!






ってただの当直です。

年度最後の麻酔は7カ月ぶりの緊急帝王切開術。お陰様で超早起きができました。帝王切開は緊急手術の中では比較的好きです。本当に緊急だし(そうじゃないこともある)、患者さんは若くて元気な人が多いし(そうじゃないことも時々ある)、準備する薬は少なくて済むし(そうじゃないことも稀にある)、手術は数十分で終わるし(そうじゃないこともある)、脊麻の麻酔域完成から児娩出後の出血が落ち着くまでの短時間の集中で済むし(そうじゃないこともある)、輸血の手配はしなくていいし(そうじゃないこともある)、赤ちゃんが元気に産まれれば、そりゃあまぁ喜ばしいことです。
毎度のことながらブピバカインを何ml入れようか悩みます。1.6mlにしようか1.7mlにしようか、1.8mlにしようか、1.9mlにしようか、2.0mlにしようか。fentanylも入れるし、head downにして麻酔高あげるし、多分何ml入れても麻酔域としては大した問題にならないのでしょうが、こういうことを考えるのをサボり始めたら仕事人としてダメになってしまう気がします。

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今日から新年度ですね。
丁度いい言葉を見つけたので引用させてもらいます。

つまり、乳児としてこの世界に生まれ出て、親をはじめとする他の人間たちとのつきあいを始めた時と同じことが繰り返される。ぼくは人生のこの時期に特有の、周囲に対する積極的な受動性ともいうべき姿勢のことを言っているのだ。幼児は与えられるものすべてを受け入れる。感覚が捕らえるものを貪欲に吸収する。知ったことはすぐに試してみる。上手になれば誉めてもらえる。少々の間違いが混じるのはしかたがない。そんなものは後になって修正すればいいし、たぶんその時間はたっぷりあるだろう。まずは速やかにたくさんのものを身につけることが大事。言葉や習慣を喜々として覚え、使って、身につける。周囲から笑われながらも先へ進む。何年かして気がついてみるともう一人前になっている。
(須賀敦子全集 第1巻P439-440 池澤夏樹)


何かを新しくはじめるときには須らくこれが当てはまると思います。取り敢えずの一人前なので真夜中に叩き起こされても、緊急帝王切開術の麻酔を、問題を起こさずに完遂できるようになったのでしょう。5年前の自分ではできませんでした。これは大きな進歩だと言えます。だから、というわけではないですが、これから麻酔の研修をはじめる人には是非とも貪欲にいろんなものを吸収していただきたいと思います。何度か(何度も?)辞めたくなるかもしれませんが、続けるだけで見えてくるものがきっとありますので。

私はまだ大学院での研究生活2年目に入ったばかりです。もう丸1年経ってしまいました。もっと貪欲に吸収しよう。

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ずっと待っていたものが来そうな気配がしてきました。やはり待つのが必要なときってのがあるんですね。

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