1月23-24日と大阪で開かれた日本心エコー図学会主催の第14回冬季講習会に出席してきた。会場の大阪国際会議場は立派な建物で講習には適していると思うが、如何せん行きにくい。
大阪で行ったCDショップで見かけたので衝動買い。というのも名曲"A tale that wasn't right"の別アレンジが収録されていたから。
Helloweenは90年代後半~2000年代前半のメタルを中心に聞いている私が、未だに新譜をチェックしている数少ないバンドだ。
それほど期待しないで聴いてみたが、予想に反して(失礼)非常によい。#5”The Keeper's trilogy(Medley)”の荘厳なアレンジには勿論感動したが、#8”Forever and One”のアレンジにはさらに衝撃を受けた。イントロの物悲しいピアノ。アカペラに近いアンディの歌唱。その上手過ぎないちょっとねちっこい歌唱法がまた更にこの歌を味わい深いものにしている。原曲もバラードなのにアコースティックなアレンジにしたというのは、バンドもこの曲に対する思い入れが強いのだろうか。
そしてお目当ての#11”A tale that wasn’t right”も演歌に通じるようなコブシが入ったバラードをアコースティック+オーケストレーションした曲だ。こちらは原曲をマイケル・キスクが歌っていたので、かなり違った色合いになっている。堂々と情感たっぷりにアンディが歌い上げているので聞いていて気持ちよい。名曲に新たな命が宿っている。
バンドは何度もメンバーチェンジを繰り返しているが、危機的な状況から何度も再生を果たして、そのバンドの魂の火を消すことなく今に至るまで燃やし続けている。原曲をそれこそ何百回も聞いたからこそ、このアルバムを余計に楽しめる。暫くお世話になりそうである。