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2013年10月25日金曜日

(音) 10月の音〜MozartからBABYMETALまで

ヒュー・ジャックマンが主演の、9月13日から公開されていた映画「ウルヴァリン:SAMURAI」の導入部で、ラジオから音楽が流れてくる場面があります。どこかで聴いた音楽でした。思い出すのに時間がかかると思っていたら意外にも20秒くらいで思い出せました。モーツァルトのレクイエムの「Rex Tremendae」でした。カール・ベーム(Karl Böhm)指揮の音源がありましたので貼っておきます(iPhoneやiPadなどではYoutubeの動画のリンクが見られないかもしれません)。


映画の中で、自分が好きな音が不意打ちのように流れてくると嬉しくなります。今回の嬉しさはジム・キャリーが主演の映画「イエス・マン」のイントロで、Journeyの「Separate Ways」が聞こえてきた時と同じくらいでした。

Journeyの「Separate Ways」
流石に古臭い映像ですが、音楽は素晴らしい。



そういえば宮島の宿で、John Coltraneの「A Love Supreme」のCDと出会ったのでした。

John ColtraneのA Love Supremeの#1収録の「Acknowledgement」


このアルバム、何度も聞いていたのですが、うーん、という感じであまりその良さがわからなかったのですが、旅先で聴くと、少し別のもののように、少しよいもののように感じられました。


丁度、このような厳島神社の夜景を見た後に聴いた後だったからなのか…。まぁよく分かりませんが、この先、このアルバムを聴くたびに、私は夜の宮島を思い出してしまいます。それはDream Theaterの「Sacrificed Sons」を聴くたびに、2011年のASA(American Society of Anesthesiologists)で訪れたシカゴの街を何故か思い出してしまうのと同じようなものです。
そういう「〜〜を聴くと〜〜を思い出す」みたいな感覚って、皆さんにあるんでしょうか。

Dream Theaterの「Sacrificed Sons」
6分20秒過ぎくらいからじわじわじわじわきて、最後まで緊張が途切れないのです。


と、最近聞いた音楽をつらつらと思い出しましたが、今月、最も衝撃を受けたのはラウドパークday2でみたBABYMETALです。


私はこの日のライブ、Metal Clone XとBreaking Arrowsを除く9バンド(King Diamondは来なかったからね…)のステージを、鼻水ずるずるさせながらさいたまスーパーアリーナで計9時間ほど聴いていたのですが、BABYMETALが1番盛り上がってたんじゃないかと思います。少なくとも、(私を含めて)BABYMETALを聴いたことないであろう人たちに1番ヘッドバンキングさせていたのは彼女たちのライブだったと思います。あーあ、イングヴェイがオオトリやるより、彼女たちにしてもらったほうがゼッタイ盛り上がったと思います。名曲「Far Beyond the Sun」が生で聴けたのはよかったんだけどなぁ…。

Yngwie Malmsteenの「Far Beyond the Sun」(動画の2分55秒〜)
この動画は日本フィルハーモニー交響楽団と共演した時の音です。



そしてBABYMETALの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」
こんなの、本当、よく思いつくよなぁ。


2013年10月13日日曜日

(旅) 秋の小トリップ其の四の2 (宮崎県西臼杵郡高千穂町)


順番が前後してしまいましたが、ご容赦ください。こちらを先に。

日本の滝100選に選ばれている「真名井の滝」です。朝早くに行ったのですが、沢山の人がいらっしゃいました。

今回訪れた高千穂峡も、国見ヶ丘からの朝焼けも、他の場所も素敵な場所でしたが、それらの景色に出会った感動と、まるで異なった体験をしました。それが何なのか…もう少し自分の思いの100%を文字にできるようになったら書いてみたいと思います。

思ってもみなかった良きことに出会うこと…それが生きている意味なんだと、今日改めて思いました。今週もがんばろ。

(旅) 秋の小トリップ其の四の1 (宮崎県西臼杵郡高千穂町国見ケ丘における雲海トライ)

4時半に起きて、5時過ぎに宿を出ようとしたところ、泊まった民宿のお母さんとちょうど玄関で会いました。前の晩に、ビール(アサヒ スーパードライの中瓶です)を飲みながらのお話中に今日の朝、雲海を見に行くことを伝えていたのでした。

「もう行くの。まだはやいんでね」

との御言葉。
山の上の方に向かっていく車の音を起きてから既に何度も聞いており、山の上で車を停めるスペースが既にないかも…と思っていたのですが、、先達のいうことには素直に従いたい気持ちもあったので、うーん、じゃあもう10分だけ待ってから出よう…ということにしました。
外に出て空を見上げると、最近ではお目にかかったことのないような満天の星空。でも6℃。寒い。ダウンジャケット持ってきてよかった。それでも寒いけど。

ということで国見ヶ丘から撮った写真を時系列で何枚か並べておきます。全部が全部、全く同じ場所ではないですが、大体同じ方角を撮影しました。

5時57分。

6時26分。1枚目の写真の左上の霧のところを拡大して撮影。

6時39分。

6時43分。

6時50分。

7時03分。日が出た後のほうが霧が立ち込めてきました。

7時09分。

7時20分。これは上の7枚とちょっと違う場所です。

この国見ヶ丘は、運がいいと下の写真のような雲海が見られるところだそうです。秋で、雨が降った数日後で、昼夜の温度差が大きくて、しかも無風だと見られる可能性が高いということでした。この景色を自分の目で見たら泣いてしまうだろうなぁ。
ま、それは次回以降の楽しみということで。

私のような観光客がたくさん見に来ていましたが、多くの方が6時50分ころまでには帰ってしまっていました。その後の景色も素晴らしかったので、ちょっと勿体ないなぁ、と感じました。これからお出かけになる方が、万が一いらっしゃれば、太陽が昇ったあとも暫く留まることをお勧めいたします。…と、私もどこかのウェブサイトで読んでいたのでした。
そうは言っても6℃の中を腹ぺこのまま5:30-7:30頃まで外に居続けたのはちょっとしんどかったです。気がついたら2時間の間に300枚くらい写真撮っていたようです。写真撮影、うまくなりたいなぁ。
(以上2013/10/15記)

2013年10月12日土曜日

(旅) 秋の小トリップ其の四のゼロ (宮崎県西臼杵郡高千穂町までの道のり)

前夜、寝るのが遅かった割には早く起きられたので、早朝に実験を終わらせて羽田へ向かいました。モノレールの窓越しなのでちょっと変な写真ですが、晴れてました。

高知県の室戸岬。

高知県の足摺岬。

旅の最初の目的地が宮崎県西臼杵郡高千穂町だったので、九州に一度も行ったことがない私は、何も考えずに羽田→宮崎空港の便を予約していたのでした。

距離を調べてみると
・熊本空港→高千穂町:67km
・宮崎空港→高千穂町:154km

2倍以上違います。


高千穂にとっての最寄りの空港はお隣熊本県の熊本空港です。間違っても宮崎空港行きに乗らないでください!高千穂へのアクセスが悪く、降りたあとが大変ですよ。

と、ヤフー知恵袋にどなたかが寄稿しているではないですか。しかし、チケットを予約した後だったのでどうしようもありません。こんなこと、旅行の計画中に少しでも調べていればわかっていた筈なのですが、誰がこんな計画立てたんだ。

とはいえ、今更旅程を変える訳にはいかない…いや、もしかしたらこうなったのには何かいいことが起こる理由があるのかも…と無理やり考えて、旅の2、3日前に本棚に並んでいた本から1冊取り出しましてぱらぱらと眺めていたところ…


p22-23に発見しました。宮崎県の絶景。


これを見ることが出来ました。恐らく宮崎県近隣にお住まいの方には有名な観光スポットなのでしょうが、日向岬にあるクルスの海です。クルスというのはポルトガル語で十字、という意味だそうですよ。さらに、上空から見るとこの地形は「叶」の字に見えるらしいです。しかも運がよいことに岬に辿り着いた時点でちょうど日没。旅行の計画を立てすぎなかったことが吉と出ました。


時間があればもっと見ていたかった&写真を撮りたかったのですが、ここから宿まで更に67kmありましたので、名残惜しいながら宿に向かいました。


宿まで殆ど信号がなく、渋滞でもなかったため、ナビでは2時間と表示されてましたが、1時間22分で到着しました。
道中、久しぶりにB'zのアルバム「Loose」をアタマから聴いていたのですが、13曲めの「drive to MY WORLD」の歌詞が妙に身に沁みたのでした。

夕暮れのセブンイレブンから
神社をすぎ深い森まで
気持ちの続く限り oh, さみしくない道も続く
(中略)
ボクだけを待っている
新しい言葉が生まれる MY WORLD
怯えてる心を睨んで
ちっちゃくまとまる世界にバイバイ

このアルバムは本当に名盤です。

道中、車内から1枚撮ってみましたが、ぶれまくってますね。とばしまくっていた訳でも飲酒運転をしていたわけでもありません。

結局、予約していた民宿には19時半ころ到着したのですが、着くなり宿のお母さんに
「もうくうけ?」と言われたので、あ、はい、と答えるしかありません。暗闇の中で知らない土地を1人で車を運転する事自体、大層久しぶりだったので、ぜえぜえ言いながら答えました。
 食堂…というか畳の広い部屋に行くと、もう他のお客さんたちは殆ど食事を終えていて、食べ残しとかビールの空き瓶とかが部屋のあちこちに置いてありました。

「あんたはここね、ご飯はその釜に入ってるはず、なければあっちの釜。お茶は茶っぱがこのきゅーすに入ってるからお湯はポットね」

と言われて、言われるままに部屋の片隅に座ってご飯を釜からよそって、お茶を飲みながら夕食が始まりました。
何だか他のお客さん、殆ど食べ終わってるし、早く食べたほうがいいんだろうか…と思いながら、しかしそれをお母さんに聞くのもどうかと思ったので、最近の自分比3倍くらいの速さで沢山あるおかずとご飯をどんどん食べていると

「夜神楽(よかぐら)?温泉行くの?夜神楽は20時から。」

とお母さんが聞いてきます。え、もうビールでも飲んで寝ようと思ってたんですが…、否、これはどっちかに行けってことだよなぁ、観光客なら。しかも、私くらいの世代の男1人でここに来る人ってあんまり居ないのかもしれないし…。

「夜神楽ってなんですか?」

と、考えるよりも先に、ストレート過ぎる質問をしてしまった自分に若干辟易としていたら、お母さんのつまらなそうな顔。あぁ、これは駄目なレスポンスをしてしまったらしい。いや、でも夜神楽って11月末からって本には書いてあった気がするし、そもそも見る気がなかったからよく調べてませんでした…というのも野暮というものだったので

「どうやって行けばいいんですか?」

と、お母さんに尋ねると、地図2枚もってきて、丁寧に教えて下さいました。20時からだからね。
そう言われてももう19時50分。気がついたら普段食べないような量のおかずとご飯(何故か2杯めまで食べてしまいました)をたった12分位で平らげている自分を発見しました。きっと旅の効果でしょう。

教えられたことを盲信して、車で5分ほどの高千穂神社に向かいます。

夜なのに畳の大広間にはひとひとひと。びっしりつまってました。私と同じような観光客の方が9.5割以上なのでしょう。観光客の方々が、夜に畳の部屋の中に整然とびっしり並んでいる光景を目の当たりにしただけでも「夜神楽」を見に来た甲斐がありました。

因みに観光客向けに毎晩行われている神楽は「神楽33番」の中から代表的な手力雄・細女・戸取・御神体の4番を公開しているようです。下の写真は3番目の戸取(ととり)の舞を撮影したものです。神楽33番は、天岩戸をあけて天照大御神に出てきてもらう場面です。


「高千穂の夜神楽」という本を購入したので、後でもう少し読んでみようと思います。

夜神楽は20時から1時間ちょっと…。神楽が終わったところで、翌朝向かう国見ケ丘まで試しに行った後、宿に戻って勇気を出して「あの、ビールをいただくことは出来ますか…?」とお母さんに尋ねましたところ、「あー、さっき飲めなかったもんね」と笑顔で瓶ビールと冷えたグラスを出してくださいました。
他のお客さん皆さん各々の部屋に帰ってのんびりしてるような時間帯に、お母さんの時間を独り占めさせていただいて、とりとめなく話をしました。あー、民宿ってこんな感じだったなー、と、漸くこの時点で旅に来たことを実感しました。ぶっきらぼうな印象だったお母さんが、この時にはすっかり、私の中でも、いい人になっていたのでした。やっぱりここまで来てよかったなぁ…と感極まった感じで、翌日に続きます。
(以上、2013/10/15記)

2013年10月11日金曜日

(本) 最近出会った景色


旅先で、幸運にもこのような景色に出会いました。
本の数だけ、世界があり、想像力があり、全力がある筈です。最近漸く、身体感覚をもってそれに気づくことが出来ました。

私の人生、あと何年あるのかわかりませんが、これまで受けてきた恩を少しでも返せるように、残りの人生を全うしたいと思います。

心から皆さんに感謝いたします。

2013年10月5日土曜日

(旅) 秋の小トリップ其の参 (兵庫県姫路市)

早く記録しておかないと、どんどん記憶がなくなってしまいますので、取り敢えず備忘録的に記録しておきます。


其の参では兵庫県姫路市へ、東京駅から、朝7時前の新幹線「のぞみ」で行って参りました。友人と一緒に2人旅です。10年以上会っていなかった友人を訪ねに行って参りました。


「のぞみ」に乗ったことが 殆ど無かったので、姫路駅までどれくらいかかるのか全く知らなかったのですが、3時間ちょっとで着いてしまいました。行きの新幹線の中は、平日だったためか、ビジネスパーソンばかりでしぃんと静まりかえってました。私たちは男二人でしたが、とりとめのない話を3時間弱、間欠的にずっとしていた気がします。周りの人たちにはさぞかし迷惑だったでしょう。

播州といえば黒田官兵衛…ということを姫路駅について、レンタカーをかりて、上の写真を目にした時に思い出しました。羽柴秀吉の軍師だった方です。


レンタカーで何十分か走ると書写山(しょしゃざん)に到着します。書写山には圓教寺(えんぎょうじ)があります。ロープウェイに乗って南の方角を眺めると、姫路市が一望出来ました。遠くに見える海は瀬戸内海です。姫路市には小高い山が沢山あるということを、ロープウェイに乗って知りました。


そして北側を望むと山が沢山連なっていました。山の上に昇っても蒸し暑い日でした。


ロープウェイを降りればすぐに圓教寺の中心部…なのかと思いきやとんでもありませんでした。20−30分平坦な上り坂を進んでようやく中心部らしきところに辿りつけました。息も絶え絶えです。それでも寺のあちらこちらの石垣に苔がむしていて、少しだけ紅葉している部分をみることができました。そういえば、圓教寺はトム・クルーズと渡辺謙の映画「ラスト・サムライ」のロケでも使われたそうです。今度映画を見なおしてみないと。


圓教寺の 中心部付近に茶屋がありました。麺とかおにぎりくらいしか食べられないのかと思いきや「本日のサービスランチ¥1000」のおでんセットが食べられるという僥倖に恵まれました。
姫路といえば「姫路おでん」です。生姜醤油でいただくおでんです。これなら自宅でも作れそうです。いいことを教えていただきました。山を登ってきた甲斐がありました。


その後は定番ですが、姫路城です。「しろまるひめ」が出迎えてくれました。



城に来ること自体、久しぶりだったのですが、流石の眺望ですね。


このように今は姫路城大天守を修理しているのです。外から見ると・・・?という感じですが、



近くに行くと、新しい大天守を間近で見ることが出来ます。こんな光景、多分、自分が生きているうちには二度と見られないでしょう。とんでもなくいい機会に姫路に来ることができました。


姫路城の大天守も驚きだったのですが、それにもまして驚愕だったのが、姫路城に隣接する庭園の「好古園」です。


時間の都合から1時間程度しか居られませんでしたが、ここに朝から夕方までずっといたいと思えるような素晴らしい場所でした。紅葉の最盛期には更に素晴らしいのでしょうね。庭園の中では昼食をとることもできます。今度姫路に来るときにはここで食べたい気がします。


レンタカーを返す時間まで少しだけ間があったので欲張って姫路港に来ました。ちょうど日没の時間。長袖のシャツでも少し肌寒いような時間になっていましたが、太公望が沢山居ました。釣り竿を垂れる光景があまりにも美しかったので、何枚か撮らせていただきました。


姫路駅前に戻って来る頃には空がパープルになっていました。
書写山と、姫路城と、好古園にしか行かなかったのですが、歩き疲れてしまいました。それでも姫路に美味しい地酒が沢山あることを友人に教えてもらえました。
うん、また来よう、姫路。
(以上2013/10/17 23:27記)

2013年10月1日火曜日

(旅) 秋の小トリップ・其の弐の1 (山口県岩国市、広島県廿日市市、広島県広島市)

色々と色々とあって、ちょっと間が空きましたが、其の弐です。

其の壱は自分で目的地を決めましたが、其の弐の行き先は、同行者に決めてもらいました。広島県は以前、2009年の8月に一度だけ訪れたことがありましたが、それから凡そ4年と2ヶ月が経ち、自分の心身の状態も当時と比べて大分変わったので、あの時と同じ場所に行ったとしても得られるものは全く変わるだろう(別に何も得られなくてもいいのだけれど)という予感を頼りに、同行者に言われるままに行くことにしました。


飛行機から。好天でした。羽田から岩国錦帯橋空港へ飛びました。


これは宮島の弥山(みせん)から、瀬戸内海側を撮影したものです。若干曇っていたためか私の撮影の技術の問題か分かりませんが、海と空の境界が曖昧です。


夜の大鳥居。


原爆ドームの近くを歩いたのは2回めですが、この日も、1回めに負けず劣らずの陽気でした。

この旅行については、別の機会にもう少し記したいと思います。
(以上2013/10/08 23:45 記)