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2014年11月20日木曜日

(雑) シッダールタに学ぶ

高橋健二氏訳のシッダールタ(1922年ヘッセ著、1959年訳、新潮文庫)の、物語の最後に近い部分にこのような記載があります。

***

「・・・そうすれば、いっさいは私にとってよくなり、私をそこなうことは決してありえない。抵抗を放棄することを学ぶためには、世界を愛することを学ぶためには、自分の希望し空想した何らかの世界や自分の考え出したような性質の完全さと、この世界を比較することはもはややめ、世界をあるがままにまかせ、世界を愛し、喜んで世界に帰属するためには、自分は罪を大いに必要とし、歓楽を必要とし、財貨への努力や虚栄や、極度に恥ずかしい絶望を必要とすることを、自分の心身に体験した。―おおゴーヴィンダよ、これが私の心に浮かんだ思想の二、三なのだ」
・・・
中略
・・・
だが、これ以上それについてことばを費やすのはやめよう。ことばは内にひそんでいる意味をそこなうものだ。ひとたび口に出すと、すべては常にすぐいくらか違ってくる、いくらかすりかえられて、いくらか愚かしくなる。―そうだ、それも大いによく、大いに私の意にかなう。ある人の宝であり知恵であるものが、ほかの人にとっては常に痴愚のように聞こえるということにも、私は大いに同感だ」(151-2頁)

***
Dream Theaterのバラード”The Spirit Carries On”。


I may never find all the answers
I may never understand why
I may never prove
What I know to be true


But I know that I still have to try

***
自分の思うスピードで出来たことが何1つなかったような気がする33歳でしたが、亀のような速度でも、少しずつ少しずつ人生が良い方に進んでいることを期待。

2014年7月17日木曜日

(音) 2014年上半期に聴いたものから

取り敢えず、今年の元旦から7月16日までに聴いた、113作品の中から9作品を選んでみました。聴いた順です。

1. House of Gold & Bones Part One / Stone Sour (2012年、アメリカ)
以前の投稿で本アルバム収録の哀愁バラッド「Taciturn」を紹介したので、今日はミドルテンポの渋いロック「Tired」を貼っておきます。



2. Hydra / Within Temptation (2014年、オランダ)
いつの間にか3曲目収録の「And We Run」のプロモーションらしきものが作られていました。1:08-からの展開が何度聴いても美しい曲です。サビのバックで刻まれているドラムの音が好み。



3. 夢供養 / さだまさし (1979年、日本)
このアルバムには私の大好きな「まほろば」が収録されているのですが、「春告鳥」にやられてしまいました。いい動画が見当たらなかったので動画は貼りません。

春の夢 朧気に咲き
春の夢 密やかに逝く
古都の庭先野辺の送り
ふりむけばただ閑かさ

曲の雰囲気も…ですが、歌詞の世界がとにかく凄いです。このアルバムには他にも「風の篝火」や「療養所」、「空蝉」が収録されていて、その空気の密度に窒息しそうになります。このアルバムはこれから長くお世話になりそうです。

4. 人生x僕= / ONE OK ROCK (2013年、日本)
いいロックバンドですよね。今年はじめて聴きました。2曲目収録の「Ending Story??」はキャッチーで取っ付き易い疾走ロックなので好きです。静止画ですが曲は聴けますので貼っておきます。


5. ENTERTAINMENT / SEKAI NO OWARI (2012年、日本)
私は「スターライトパレード」より「Love the wartz」とか「Never Ending World」とか「生物学的幻想曲」とか「眠り姫」が好きです。
収録バージョンと違いますが「Love the wartz」を貼っておきます。



6. 主人公~さだまさしクラシックス / 花井悠希 (2010年、日本)
私の大好きな「まほろば」もカバーしてくださっているこのアルバム。秋桜(こすもす)の動画はあったので貼っておきます。


花井悠希氏が参加している「1966カルテット」がThe Beatlesの曲もカヴァーしています。そちらもよい。The Beatlesの「Girl」が好きなのですが、「Help!」があったので貼っておきます。


7. Quantum Enigma / Epica (2014年、オランダ)
前々作収録のバラード「Tides of Time」を聴いて以来のこのバンドのファンですが、今作はsymphonic female vocal metal bandとしての成長が心地よく感じられた会心作でした。何度もリピートさせてもらいました。本作の中でもお気に入りの4曲目「Victims Of Contingency」を貼っておきます。ヴォーカルはデス声で始まりますが、サビのコーラス、いいですね。


見つけたので名バラード「Tides of Time」も貼っておきます。


8. Titan / Septic Flesh (2014年、ギリシャ)
アルバムのハイライトである4曲目収録の"Prototype"を貼っておきます。煩いので心臓が弱い人は音量に注意してください。
この曲の1:18-のダイナミズムは白眉。すごいなぁSepticflesh。シンフォニックブラックメタルバンドというニッチなジャンルで語るには勿体無い風体になりました。今作でまた一皮向けましたね。うーん、返す返す、今年の初来日公演を見逃したのが悔しいです。



9. Chopin: Piano Concertos 1 & 2 / Lang Lang (2008年、中国)
ショパンのピアノ協奏曲を知ったのは漫画「ピアノの森」のお陰ですが、取り敢えずレンタルで聴けたラン・ランのピアノ演奏の動画を貼っておきます。イントロのオケも早速虜になってしまいましたが、オケ演奏4分過ぎに入ってくるピアノの導入。確かに凄いですね。クリスティアン・ツィマーマンの演奏も並行して聴いている最中ですが、今のところ先に触れたラン・ランの演奏のほうが好みです。私がCDで聴いたのはズービン・メータ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。


2014年6月4日水曜日

(音) シンフォニーエックスのバラッド

今日はこの曲。バンドの3作目のアルバム「The Divine Wings Of Tragedy」(1996年)の最後のトラックです。動画は動きませんが。


Kissing the tears from my face,
As they fall
To the ground in silence

こんな曲、他じゃなかなか出会えないんだよなぁ。もう、何度聴いたことか。そしてこれから何度聴き続けられることか。

2014年6月1日日曜日

(音) リッチー・ブラックモアの軌跡を辿る3曲

しばらくは、マイ殿堂入り楽曲シリーズでもやっていこうかな…ということで。
動画は動きませんが、スパニッシュテイストなアコースティックギターとアイリッシュでケルティックでフラメンコな香りとジャパニーズ歌謡曲にも通じる哀愁が渾然一体となったBlackmore's Nightの曲「The Storm」を貼っておきます。普段洋楽を聴かない方でも楽しめる…筈。


Follow the storm, I've got to get out of here...
Follow the storm as you take to the sky...
Follow the storm now it's all so crystal clear,
Follow the storm as the storm begins to rise...

キャンディス・ナイトの可憐な歌声が、今聴いても素晴らしい。
ちなみにこの曲はアルバム「Fires at Midnight」に収録されています。

***

リッチー・ブラックモア繋がりでもう1曲紹介しておきます。こっちは様式美ロック。


騙されたと思ってイントロから聴いていただき、2分52秒で突然切り込んでくるアコースティックギターに酔っていただければ幸いです。
この曲はBlackmore's Rainbowのアルバム「Stranger in Us All」に収録されていますので、興味があれば聴いてみてください。多分、このアルバムでしたら日本各地、お近くのブックオフで500円位で売っているはずです。

The game that we play is the black masquerade
Release all the madness within, let it all begin

***

うーん、でもRainbowだったら、やっぱり私にとってはこの曲かなぁ…。ジョー・リン・ターナーがボーカルを務めていた頃の超名曲「I Surrender」。ラス・バラードの楽曲のカヴァーですが、こっちの方が有名になってしまった…という曲です。何故かYou tubeで466万回も再生されているようです。


取り敢えず今日はここまで。早く風邪治らないかなぁ。

2014年3月7日金曜日

(音) When Japan rules all over the world !!!!! - ヘビメタ?ベビメタ?それがどうしたー凄いBABYMETALのBABYMETAL (2014年、日本)


ゴシックテイストなジャケット。ついに出ました。今我が国で1番勢いのあるメタルアイドルダンスユニットのベビメタちゃんことBABYMETALのファーストアルバム。なんと2000円です。

と思って収録曲を見たのですが、13曲中、#1,2,4,5,6,7,12,13は私でも既に知っている曲。うーん、ちょっとがっかり…ベストアルバム的な扱いなのか…もう少し冒険して欲しかったなぁ、でも沢山売りたいんだろうし、既発曲の評判がどれもきっといいんだろうし、まぁしょうがないのかなぁ…。

ということで未聴の残り5曲を聴くためにアルバムを購入する必要があるのかよく分からない…とちょっとだけ思いつつも購入。どんな曲順でアルバムが作られているのかなぁーと、2/26の発売から4日間で30回以上全トラックをリピートして聴いて見た時点で感じたことを以下に。

#1で始まり#13で終わる…其の流れ、あぁいいなぁ。#5は1番オーセンティックなX JAPANがXだった頃のスピードメタル的なサウンドだけど、こういう神曲を#5のような場所におけるのはとっても贅沢。そういえばこのアルバムにはバラッドがない。いらない。でもバラッドっぽい#11が1番の良曲。ゴシックテイストがたまらなくツボ。ランニングタイムが3分台と短いのが残念。今後は10分位のプログレッシブな曲にも是非挑戦してもらいたいところ。
勿論 #8が、#10が、#9のような曲がライブで超盛り上がるだろうことは容易に想像できるけど。#9の、ところどころが、ももクロのセカンド・アルバム収録の「Birth O Birth」っぽくて面白い。#11「ヘドバンギャー!!」のギターがブラックメタルっぽかったり#10のイントロがデスメタルっぽかったりしてて、懐の深さをアルバムのあちこちで感じてしまいます。
うーん、世界制覇してほしいなぁ。

01.BABYMETAL DEATH
02.メギツネ
03.ギミチョコ!!
04.いいね!
05.紅月-アカツキ-
06.ド・キ・ド・キ☆モーニング
07.おねだり大作戦
08.4の歌
09.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
10.Catch me if you can
11.悪夢の輪舞曲
12.ヘドバンギャー!!
13.イジメ、ダメ、ゼッタイ

***
という前ふりをさせていただいて、参加してまいりました。小雨降る中ひらかれたBABYMETAL初の単独公演 in 日本武道館のday1(赤い夜 天下一メタル武道会)。



確かに天下一武道会っぽいセット…。
ライブはMCなし、アンコール無し、ファーストアルバム収録の13曲+ギター&ベース&ドラムソロのみの1時間ちょっと。
メタルのライブってこうあるべきだと思います。くだらないMCとか全く必要ありません。


なんとこのファーストアルバム。アメリカ、イギリス、カナダのメタルチャートでNo.1を獲得しています。それは我が国が誇る国産メタルバンドのX JapanもLUNA SEAもSEX MACHINEGUNSも陰陽座もDIR EN GREYもGALNERYUSも成し遂げなかった偉業です。

なぜかといえば、BABYMETALはポップ&メタル&その他の音楽ジャンルのごった煮というカオスなジャンルを作ってしまったからでしょう。きゃりーぱみゅぱみゅもPerfumeも海外で頑張っているけれど、BABYMETALに勝てるかどうか…是非皆さんに頑張っていただきたいと思います。 

2014年2月11日火曜日

(音) シンフォニックメタル、トップランナーの矜持〜 WithinTemptation のHydra (2014年、Netherlands)


Sharon Den Adel(シャロン・デン・アデル)による美麗な歌唱と交響曲の如き華美なバックミュージックを骨の髄まで堪能できる贅沢極まりないオランダのシンフォニックメタルバンド、Within Temptation(ウィズイン・テンプテーション、以下WT)の6作目のフルアルバムが発表されました。

下の曲は4作目「The Heart of Everything」収録の「The Howling」。私がWTで1番好きなのは「The Truth Beneath the Rose」なのですが、貼るのに適当な動画がなかったのでこちらを。


同アルバム収録の「Hand of Sorrow」も良作です。下の動画は映像作品「Black Symphony」でオーケストラと共演した時のものですね。


似て非なるものを創るのって大変だと思います。同じものを創り続けると創り手も聴き手も飽きるだろうし、アルバムだって売れなくなるだろうしライブの動員数だって減る。アルバムっていう形態自体、もう過去の遺物みたいになりつつある…というか既になっていうのかもしれないけれど。
メタリカやアイアンメイデンのように過去の遺産だけで食べていけるバンドやアーティストってほんの一握りだろうし、WTはこのニッチなジャンル(シンフォニック・メタル、っていうジャンルね)ではもう大成功したアーティストの1つだろうけれど、もっともっとファンを増やさなきゃいけない、もっともっと売れてほしい。

シンフォニックメタル、ゴシックメタルというと、もう色んなスタイルが提示されてしまっていて、音楽的な新しい可能性が非常に限られてしまっていると思っていたし、私の中ではWTというバンドが作り出す音楽自体、前前作の「The Heart of Everything」で1つの頂点に到達してしまったと思っていたし、それによる方向転換?の前作「The Unforgiving」でのシンフォニック色の減退そしてロックへの曖昧な接近をかいま見てうーん微妙かも…と本作には、大した期待をしていなかったのですが(IronとA Demon's fateの2曲は未だによく聴きますが)、これはいい作品です。

1. Let Us Burn
2. Dangerous (feat. Howard Jones)
3. And We Run (feat. Xzibit)
4. Paradise (What About Us?) (feat. Tarja)
5. Edge Of The World
6. Silver Moonlight
7. Covered By Roses
8. Dog Days
9. Tell Me Why
10. Whole World Is Watching (feat. Dave Pirner)

頭の4曲が、4曲の曲順が悶絶。音楽性全然違うけれどArch Enemyの3作目「Burning Bridges」のThe Immortal ~ Dead Inside ~ Pilgrim ~ Silverwingの、あの流れみたい。

#1「Let Us Burn」の湿った歌メロ、大好き。シャロンの歌声がこれでもかって活かされてる。3:35-の流れとかもいい。シンプルながらパワフルな#2はライブで盛り上がりそう。公式動画が公開されているのでここに貼っておきます。


YouTubeで前々から聴いていた#4には、Tarjaが参加しているけどうーん微妙、と思っていたのにここに置かれるとぴったりはまって輝いてるのが不思議。まぁ歌姫2人が共演するとこうなるのか…次回があるのならば、もっと冒険してほしいなぁ。商業性ゼロのレクイエムみたいな曲を2人で歌っているところを聴いてみたい。
これも公式動画が公開されているので貼っておきます。


このアルバムで1番の良曲は#3の「And We Run」ですね。ふわふわと舞って天高く飛翔するシャロンの歌唱にラップが絡むと至高のものができるんですね。この曲でプロモーションビデオ作ればよかったのに。流石に、ラップに拒絶反応を示す(かもしれない?)保守的なファンからの批判を怖れたのかも。

頭4曲が素敵出来すぎる上に後半はしっとりな曲が多く、アルバムとしては若干物足りないですが、それは私のWTへの期待が高過ぎるからですね。もう少し聴き続けてみよう。

来日してくれないかなぁ。

2013年12月23日月曜日

(音) 2013年に出会った音楽のまとめ

2013年、あと8日ありますが、取り敢えず2013年の音楽の総括をしてみたいと思います。

***
そう、私はずっと酔っていました。

ポリーニ氏が演奏する「ブラームスのピアノ協奏曲第1番の第2楽章」に、
ギュンター・ヴァント指揮の「ブラームスの交響曲第3番の第3楽章」に、
カルロス・クライバー指揮の「ブラームスの交響曲第4番の第1楽章」に。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮の「マーラーの交響曲第9番第4楽章」に。
ももいろクローバーZの「DNA狂詩曲」に、「Z女戦争」に、「上球物語-carpe diem-」に。
私立恵比寿中学の「大人はわかってくれない」に、「頑張ってる途中」に。
Kalafinaの「Red Moon」に。
Museの「Uprising」に。
B'zの「drive to MY WORLD」に。
The Beatlesの「Girl」に。
MASCHERAの「乱夢」に。
Mr. Childrenの「タガタメ」に、「僕らの音」に。
Therionの「La Maritza」に。
荒井由実の「埠頭を渡る風」に。
山口百恵の「I came from 横須賀」に。
Orphaned Landの「Brother」に。
Keith Jarrettのアルバム「The Melody at Night, With You」に。

そしてライブで聴いた
渋谷でのKamelotの「Prodigal sin」に。
幕張でのBlack Sabbathの「War pigs」に、「N.I.B.」に。
埼玉スーパーアリーナでのCarcassの「1985」に、「Heartwork」に。
埼玉スーパーアリーナでのBABYMETALの「紅月」に。
東京ドームでのBon Joviの「Livin' on a Prayer」に、「Bad Medicine」に。
初台でのエレーヌ・グリモー氏の演奏する「ブラームスのピアノ協奏曲第1番の第3楽章」に。
マリンメッセ福岡でのももいろクローバーZの「猛烈宇宙交響曲•第七楽章「無限の愛」」に、「Z女戦争」に。


これらの音楽に今年新しく陶酔することができたのは、沢山の方々の導きのお陰です。これらの音に全く触れずに今年1年を楽しく生きてきた人がいることを、私はよく知っています。というか99.5%以上の人がそうでしょう。

しかし私にとっては、これらの音楽に、今年新しく~昔1度聴いたものでもその魅力を再発見したというものも含めて~出会えたことは、この人生においては矢張り奇跡のようなことだと思わずにはいられません。
自分の人生において最も悲喜交々の凝縮されたこの年においては。

音楽のない人生は私には考えられません。
また来年、新しい発見を、喜びを、音楽にも見出せますように。

2013年11月5日火曜日

(旅) 秋の小トリップ其の五の3 (香川県の小豆島と高松市)

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year (Any time of year)
You can find it here

というEaglesの「Hotel California」の歌詞が、宿泊している最中ではなく、チェックアウトして暫く経ってから、止めどなく私の頭の中でリフレインするような、そんな小豆島でのホテルでの一夜の後、前夜25時ころまで降っていた筈の雨が全く降っておらず、それどころか、一夜、雨風凌ぎのためにお借りした部屋の窓から、朝、目が覚めた時に、燦々と太陽の光が降り注いでいることを発見したので、太陽に少しでも近いところに行ってみよう…と思って、朝の9時過ぎに寒霞渓(かんかけい)に向かいました。

「かんかけい」という場所があること自体、今回、小豆島に上陸する直前くらいに知ったのですが、日本三大渓谷の1つ、ということもあり、観光客よろしく行って参りました。


山頂には車でも簡単に行けたのですが、ロープウェイからしか見られない景色もあろう…と思ってロープウェイで山頂に向かいました。


ここでも紅葉していたではありませんか。




逆光だったので、自分の目で見た景色を、私の撮影技術ではまだあまり再現できないのですが、そんなこともあったなぁ、という未来の自分への期待の意味も込めて、ここに置いておきます。


木漏れ日が…。


そして、足元に目をやると、もみじの絨毯です。


これはロープウェイから撮影した1枚。

***
下の2枚は確か、1度山頂からロープウェイで下山した後に、再度、レンタカーで寒霞渓の上に登る最中に立ち寄った、四望頂展望台から見えた景色です。この時もまだ逆光でした。






上の1枚は、寒霞渓の山頂にあるロープウェイ駅のあたりを撮影したものです。確かに奇勝です。


小豆島ですから、オリーブにも沢山出会いました。


これはヤノベケンジ氏の作品です。坂手港のフェリー乗り場の近くに展示されていたので見ることが出来ました。

***
小豆島へ来るときのフェリーでは雨が降っていたので、空の下に出ることができませんでしたが、復路のフェリーでは、信じられないくらいに快晴でした。


逆光で、風も強くて、それでも高松港へ向かっている、そのフェリーの最上階で、今の自分が忘れてもいいようにと、カメラで写真を適当に撮っている時に、ヘッドフォンから久しぶりにこの曲が流れてきました。iPod classicには、本当にたくさんの曲が入るので、今入れている10000曲ちょっとの全曲をシャッフル再生にしていると、なかなか帰ってきてくれない曲があるのでした。

スウェーデンのバンド、Pain of Salvationの「1979」という曲です。リンク切れになってしまうかもしれませんが貼っておきます。因みにこの曲はアルバム「Road Salt Two」に収録されています。




この曲のイントロで奏でられているピアノの音ほどには、この時の自分はメランコリックな気分ではなかったのですが、この曲の良さを改めてフェリーの上で感じることが出来ました。今後、「1979」を聴くたびに、小豆島や、フェリーで感じた風を、思い出してしまいそうです。


ひとり旅なんだから、もう少しくらいゆっくりしてもよかったような気がしますが、貧乏性なので、自分が知らないことや体験していないことを1つでも多く吸収しないと気がすまないようです。

今日の朝、大学のカンファランスで勉強したNEJMの論文もそうです。NEJMの10月31日号にある大御所 JL Vincent氏による「Circulatory Shock」のreview articleも、これから読んで勉強しようと思います。

***
沢山の人に支えられて、そして支えられていることを改めてしっかりと噛みしめる僥倖に恵まれて、人生3回目の四国旅行を終えることが出来ました。みなさんに感謝しつつ、この旅の記録は、取り敢えず終了。後はまだ書けていないこれまでの旅行記の続きを書いたりしていきますので、お暇がある方はお付き合いください。
これからもよろしくお願い致します。

2013年10月25日金曜日

(音) 10月の音〜MozartからBABYMETALまで

ヒュー・ジャックマンが主演の、9月13日から公開されていた映画「ウルヴァリン:SAMURAI」の導入部で、ラジオから音楽が流れてくる場面があります。どこかで聴いた音楽でした。思い出すのに時間がかかると思っていたら意外にも20秒くらいで思い出せました。モーツァルトのレクイエムの「Rex Tremendae」でした。カール・ベーム(Karl Böhm)指揮の音源がありましたので貼っておきます(iPhoneやiPadなどではYoutubeの動画のリンクが見られないかもしれません)。


映画の中で、自分が好きな音が不意打ちのように流れてくると嬉しくなります。今回の嬉しさはジム・キャリーが主演の映画「イエス・マン」のイントロで、Journeyの「Separate Ways」が聞こえてきた時と同じくらいでした。

Journeyの「Separate Ways」
流石に古臭い映像ですが、音楽は素晴らしい。



そういえば宮島の宿で、John Coltraneの「A Love Supreme」のCDと出会ったのでした。

John ColtraneのA Love Supremeの#1収録の「Acknowledgement」


このアルバム、何度も聞いていたのですが、うーん、という感じであまりその良さがわからなかったのですが、旅先で聴くと、少し別のもののように、少しよいもののように感じられました。


丁度、このような厳島神社の夜景を見た後に聴いた後だったからなのか…。まぁよく分かりませんが、この先、このアルバムを聴くたびに、私は夜の宮島を思い出してしまいます。それはDream Theaterの「Sacrificed Sons」を聴くたびに、2011年のASA(American Society of Anesthesiologists)で訪れたシカゴの街を何故か思い出してしまうのと同じようなものです。
そういう「〜〜を聴くと〜〜を思い出す」みたいな感覚って、皆さんにあるんでしょうか。

Dream Theaterの「Sacrificed Sons」
6分20秒過ぎくらいからじわじわじわじわきて、最後まで緊張が途切れないのです。


と、最近聞いた音楽をつらつらと思い出しましたが、今月、最も衝撃を受けたのはラウドパークday2でみたBABYMETALです。


私はこの日のライブ、Metal Clone XとBreaking Arrowsを除く9バンド(King Diamondは来なかったからね…)のステージを、鼻水ずるずるさせながらさいたまスーパーアリーナで計9時間ほど聴いていたのですが、BABYMETALが1番盛り上がってたんじゃないかと思います。少なくとも、(私を含めて)BABYMETALを聴いたことないであろう人たちに1番ヘッドバンキングさせていたのは彼女たちのライブだったと思います。あーあ、イングヴェイがオオトリやるより、彼女たちにしてもらったほうがゼッタイ盛り上がったと思います。名曲「Far Beyond the Sun」が生で聴けたのはよかったんだけどなぁ…。

Yngwie Malmsteenの「Far Beyond the Sun」(動画の2分55秒〜)
この動画は日本フィルハーモニー交響楽団と共演した時の音です。



そしてBABYMETALの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」
こんなの、本当、よく思いつくよなぁ。


2013年9月16日月曜日

(音) 私立恵比寿中学の「中人」(2013年) ~ 無念、ももクロのセカンド・アルバム敗れたり…

ももいろクローバーZのセカンド・アルバムについての記事を以前書きましたが、今日ご紹介するJ-POPアルバムの方が完成度が高く感じられました。アルバムタイトルは「ちゅうにん」と発音するようです。



私は「私立恵比寿中学」(エビ中、と略すらしいです)のライブに行ったことがありませんし、これまで発表された曲も知りませんでした。TSUTAYA DISCASでたまたまレンタルしたこのアルバムで、初めて彼女たちの音楽に触れることとなりました。

ももクロのセカンドとエビ中のファーストアルバムと。どっちが優れているか、という話をしてもまるで意味が無いのでしませんし、そもそもどっちも「所詮アイドルが下手くそな歌うたってるだけだろ」と唾吐く、ステレオタイプ的態度の、食わず嫌いの人が沢山いることも容易に想像できますので、まぁ私的にもどうでもよいのですが、最近いいJ-POPないかなぁ、と何かを探している人には、私は取り敢えず本作を推薦してみたいと思います。

本作の特長
・17曲も入っている
―うち3曲はinterlude、つまり曲と曲との間奏のようなお遊びです。ですのでちゃんとした曲としては14曲でしょうか。interlude3曲の中では#6は白眉の出来で、毎回聞き惚れてしまいます。

・しかもキャッチーな曲が沢山入っている
―下に赤く示しましたが、私的にはこの9曲は大して噛まなくてもいい曲だと思える分かり易い良曲でした。14曲中9曲ですので64%が良曲クラス。というアルバムには近年そうそう出会えるものではないです。

・しかもしかもメタルあり!!
―1曲聴くならどれか、と問われれば#3か#7か#8か#10あたりでしょうか…。其の中でも#7「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」は異色の出来。私はそれほどアイドルの歌に詳しくはないのですが、私がこれまでの人生で接してきたアイドルの曲の中ではキング・オブ・メタルな曲でした。
ピアノのイントロ、其の後に続くドラムス、ギターソロ、シンセ…コーラスの異常なまでのテンションの高さとキャッチーさ、これは本当にメロディック・スピード・メタルの世界ですよ。この曲を聴くだけでもこのアルバムを聴く価値がありそうです。
まぁ、でも歌謡曲的哀愁に溢れた#3と#10の方がアイドルっぽくて分かりやすいですが。昭和の家族への憧憬を強く思わせる名バラッド#13「いい湯かな?」やポップチューン#11、努力している人たちへの応援ソング#16はじりじりはまってきました。

彼女たちはこれからきっと、もっと人気が出るんでしょうね。歌はまだまだ上手くありませんが、それをカバーして余りあるエナジーに満ち溢れた1枚でした。お暇な方はどうぞ。私はもう30過ぎてますが#8「大人はわかってくれない」の歌詞と青春ロックのさじ加減ときたら感涙するしかありませんでした。

歌謡曲的哀愁ポップあり、テクノあり(#9はYMOのカバーです)、ロックあり、メタルありの1作です。今年一番のJ-POPかなぁ…、もしもっといい作品に出会っている方がいらっしゃったら是非教えて下さい。お願いします。


1. Chuning!! (Interlude) 00:48
2. 仮契約のシンデレラ (long ver.) 05:17
3. 梅 04:14
4. あたしきっと無限ルーパー 04:04
5. R-O-B-O-C-K 02:57
6. 高校廃止法案 (Interlude) 02:18
7. 放課後ゲタ箱ロッケンロールMX 04:31
8. 大人はわかってくれない 03:55
9. 体操 04:19
10. 禁断のカルマ 05:30
11. 誘惑したいや 05:37
12. チューニング真っ最中 (Interlude) 00:48
13. いい湯かな? 07:59
14. 手をつなごう 05:33
15. 中人DANCE MUSIC 04:56
16. 頑張ってる途中 04:52
17. あるあるフラダンス 03:06

2013年8月13日火曜日

(音) Fleshgod ApocalypseのLabyrinth (2013年、Italy) - 順当な出来ですね

今日の記載は、麻酔、それどころか医療にも全く関係ありません。このブログは趣味なので、どなたかに、自分が勉強したことをお伝えしようなどと思って記載したことは一度もございませんのであしからず。誤解されないように重ねてここに記載させていただきました。

***
フル・アルバムとしては3作目になりました。頑張ってますね。2年おきのリリースです。
このバンドの音楽のジャンルはテクニカル・デスメタル、シンフォニックメタルになるようです。本作は「the labyrinth of Knossos (クノッソスの迷路)」をコンセプトとしたアルバムだということです。クノッソス宮殿はクレタ島の昔のお話です。本作の歌詞は、ヴォーカルがデス声なので、余程英語が堪能な方でも耳だけでは殆ど聞き取れないでしょうしクノッソス宮殿の話を全く知らなくても関係ありません。ですが物語を知っていて、歌詞の英語を理解するとより深く楽しめるのかもしれませんね。

ということで前前作「Oracle」(2009年)、前作「The Agony」(2011年)が気に入った方であれば聴いて全く損のない作品に仕上がってます。

参考までに前作収録の「The Violation」を貼り付けておきます。メタルに耐性がない方はボリュームにご注意くださいね。この曲がただの雑音に感じられるようであれば、本作を聞く必要は全くありませんよ。時間の無駄です。

といいつつ、本作において、「The Violation」程キャッチーな曲は見当たりませんし、Carcassのカバーも収録されてません(私が聴いた輸入盤には、ですが)。At the Gatesのカバーでも収録されてると思ったんですが…。
因みに、いつの間にか次の曲のトラックに入っている構成は前作同様です。

このバンドが生み出すギターソロの中で、これまで私が感動できたものが1つもありません。本作にもありませんでした。尤も、ギターソロは期待していませんでしたので、全くがっかりしなかったのですが…

・シンフォニックな男性、女性クワイア(曲によってはサビより女性クワイアがメインなんじゃないだろうか…と疑いたくなるものもあります)
・行軍マーチの如きSE
・禍々しいオーケストレーション
・やたらどでかく録音されている存在感たっぷりのドラムス

そういったものがお好きなメタルファンであれば気に入ると思います。
前作でFleshgod Apocalypseに入った私としては、熱狂的に迎えたけどわりとすぐ飽きてしまった「The Agony」より、本作は噛みごたえがあることを期待しています。それほど即効性のある曲がすぐに見当たらないところからもそんな予感が感じられます。1枚ぶっ通しで聴くと草臥れるのは前作同様です。#11は1曲まるまるピアノですが、それがありがたく感じられます。

強いて言えば、#6の「Pathfinder」あたりが割とキャッチーかなぁ…。まぁ聴いてみてくださいね。

1. "Kingborn" 6:06
2. "Minotaur (Wrath of Poseidon)" 4:47
3. "Elegy" 4:18
4. "Towards the Sun" 5:42
5. "Warpledge" 4:32
6. "Pathfinder" 5:12
7. "The Fall of Asterion" 4:39
8. "Prologue" 1:07
9. "Epilogue" 5:44
10. "Under Black Sails" 7:26
11. "Labyrinth" 4:25
Total length: 53:58

Ne Obliviscarisも今月には初来日するし、このバンドもそろそろ来日してもいいと思うんですが、いつなんでしょう???本当はデスメタルやシンフォニックメタルのファン以外にも気に入られるような音楽性の片鱗でも見られはしないかと、本作にちょっぴり期待したのですが、まぁ次作以降に期待させていただきます。この調子で進化し続ければ6枚目くらいのフル・アルバムで一皮向ける気がします。頑張れ、Fleshgod Apocalypse。

2013年8月9日金曜日

(雑) 越える山は幾つでもあるものです、越える気概がその胸の内にありさえす れば。

少し前の話ですが、暫(しばら)くぶりに―最後に目にしてからもう10年以上経ったと思いますが―東武線の浅草駅を見ました。記憶の中の私の浅草駅はこんな様相ではなかったので、嬉しい驚きでした。この日、珍しく15000歩/日、歩きました。



ここ数年で、胃腸の調子が、最も具合の悪い1週間でした。社会人になってからは、発熱しても風邪を引いても食欲だけは維持されていましたが、今回に限っては、食べたいと思うものや飲みたいと思うものが摂取出来ませんでした。このようなことは、カンピロバクターに罹患した10年ちょっと前以来のことです。
幸いにも、皆さんのお陰で、もう少しの時間で復調できそうです。ご迷惑をお掛けしました。

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先日、アイアン・フィスト (The Man With The Iron Fists 、2012年、米・香港合作)を見ました。ブログに映画の記録をするのは久しぶりな気がします。この映画でいいのかわかりませんが、見てしまったのですからどうしようもありません。映画館で映画を見たのは「レ・ミゼラブル」以来。7ヶ月ぶりに映画館で映画を見ました。なんでも8月3日が公開初日だったらしいです。



タランティーノ、ラッセル・クロウ、ルーシー・リュー、が並んでいれば、予備知識ゼロ…というか上映されることすら知らなかったとしても映画館を素通りすることはできません。
監督&脚本&主演&音楽を務めているRZA(レザ)はアメリカの「ウータン・クラン」(1992年から活動)というヒップホップグループのリーダーの方らしいです。今日はじめて知りました。どうりで本作ではヒップホップがBGMとして多用されているわけです。
このRZAという方。wikiを見るとタランティーノの「Kill Bill」の音楽も手がけた方なんですね。ということは私もこれまで無意識のうちにRZAの音楽を聴いていたということになります。今度ウータン・クランの1993年発表のアルバム「燃えよウータン」を聴いてみたいと思います。

本作は19世紀の中国のとある村を舞台としたカンフー映画ですが、タランティーノが監督した新作です…と言われたら全く疑わずに受け入れてしまう自分がいます。

これは凄いですよ。「Kill Bill vol.1」や「Death Proof」(デス・プルーフ in グラインドハウス)に、ジャッキー・チェンの「酔拳2」を混ぜたようなテンションです。これらの映画が好きな人は本作も多分好きだと思いますが、生理的に受け付けない人も多いのではないかと思います。まぁR-15指定ですし、劇中、腕や頸は刃物で切断されますし、血はピューピュー飛びますし、遊女は沢山出てきますし…その辺が許容出来る、懐の深い方であれば見るといいような気がします。いずれにせよ批評する対象として見る作品ではなく、ビール飲みながら見るくらいがちょうどいいレベルでしょう。

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教科書読んでます…と真面目なドクターに言ったら怒られるかもしれない本を、最近たくさん買いました。仕事の本です。友人にすすめられたもの、自分で面白そうだなと思ったもの、まぜまぜですが。
社会人になって9年目になりますが、新しい発見が沢山ありました。レジデント向けだと思ってなめてはいけません。いや、やっぱりなめてるのかな…今の私にはよく分かりません。
これらの本をもう少し咀嚼したら、英語で出版されている同程度の書籍に触れてみたいと思います。



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偶然出会った幸田文(こうだあや)の本の中に、面白い言葉を見つけました。



それぞれの心ごころなのだ、自由なのだ。人の注意は聴くのもいいが、人の指図などに従わなくてもいいのだ。当人がいいと云えば話は別になる。どんな中にだって行きたいとなれば行ってしまうものなのだ。人を押しのけ、人も踏み越えてでもということは、いくらでも例がある。そこだよ、自由というのは。―ただ、私のとしよりの好みから云えば、押しのけたり踏み倒したりは好きじゃない。押しのけたあとの始末を、あっぱれと云えるほど上手にやってのけたものは少いからねえ。  p231-2

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以前読んだ本の中にあった言葉ですが、最近になって再度出会った言葉もここに引用させていただきたいと思います。正岡子規の言葉です。

余は今まで禅宗のいはゆる悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった。(細川護煕―ことばを旅する、文春文庫p168 より)

停滞したり後退しているように思える日々だとしても、何かしらの点においては前に進んでいる筈です。その予感を頼りにして生きることも大事なことなのかもしれません。

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イタリアの黒塗りシンフォニックブラックメタルバンド「Fleshgod Apocalypse」の新譜「LABYRINTH」を聴いています。Gustav Mahlerの交響曲第9番も聴き始めました。Bruno WalterのものとRafael Kubelikのものです。これらの作品の中に何か面白い部分を見つけ、それらが私の身体に影響をあたえるものであれば、そのうち紹介させていただきたいかと。

2013年6月30日日曜日

(本) (音) 2013年上半期の本と音のまとめ

今日で6月も終わりです。
この半年間、色々あって、読書に集中できた時間はこの2、3年の中では限られていたように感じます。それでも読んでよかったと思える本に幾つか出会えたのはラッキーでした。この半年間は、本よりも実際の体験からたくさんのことを学んだ気がします。

この上半期、特に読んでよかったと感じた1冊はヘッセのシッダールタでした。これは薄い小説ですが、読むたびに新しい気づきが得られそうです。
シュリーマンとシュヴァイツェルの著作からはしつこいくらいの情熱とひたむきさを学びました。さりながら、はこの時期でなければ出会っていなかった1冊です。読む人によって、大きく印象が異なる1冊ではないかと想像します。
仕事や実験で特に行き詰っていたわけではないのですが、働き方についての本を読む機会が多かった気もします。上半期に購入していながら消化できていない本については、下半期に登場するかもしれません。

<もう1回以上読みたい9冊>
シッダールタ / ヘッセ、高橋健二訳 / 1959
古代への情熱―シュリーマン自伝 / シュリーマン、関楠生訳 / 1977
水と原生林のはざまで / シュヴァイツェル、野村実訳 / 岩波書店 / 1957
読書について / アルトゥール・ショーペンハウアー、鈴木芳子訳 / 光文社 / 2013
プラトン―哲学者とは何か / 納富信留 / 日本放送出版協会 /2002
僕はミドリムシで世界を救うことに決めました / 出雲充 / ダイヤモンド社 / 2012
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由 / 岩田松雄 / アスコム / 2012
自分をいかして生きる/ 西村佳哲 / 筑摩書房 /2011
さりながら / フィリップ・フォレスト、澤田直訳 / 白水社 / 2008

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音楽についてはより深刻な状況で、新しいものを積極的に摂取する意欲がこの半年間は減退していました。それでも下の8作品はよく聞いた気がします。Therionのシャンソンソングのカヴァー・アルバムは出色の出来でした。「La Maritza」は以前紹介したので、「Polichinelle」を貼り付けておきます。


Thomas Zwijsenのアコースティックギターによるアイアン・メイデンのカヴァー・アルバムも、並大抵なものではないでしょう。
イスラエルのバンド、Orphaned Landの待ちに待った新作はいい意味でマンネリしていて安心しました。アルバム収録曲からOfficial videoとして公開されている「Brothers」を貼り付けておきます。


<よく聞いた8作品>
Colors / Between The Buried And Me / 2007
Covers / BENI / 2012
Babel / Mumfold & Sons / 2012
Nylon Maiden / Thomas Zwijsen / 2013
Neverworld's End / Xandria / 2012
5th dimension / ももいろクローバーZ / 2013
Les Fleurs Du Mal / Therion / 2012
All is one / Orphaned Land / 2013

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先日、久しぶりに「モリー先生との火曜日」を読みました。

"the culture doesn't encourage you to think about such things until you're about to die. We're so wrapped up with egotistical things, career, family, having enough money, meeting the mortgage, getting a new car, fixing the radiator when it breaks - we're involved in trillions of little acts just to keep going. So we don't get into the habit of standing back and looking at our lives and saying, Is this all? Is this all I want? Is something missing? "
 He paused.
 "You need someone to probe you in that direction. It won't just happen automatically."

 I knew what he was saying. We all need teachers in our lives.

「その方向にすすめてくれる人が誰か必要だろう。ひとりでにはそうはならない。」

と書いてありました。

誰かは他人かも知れませんし、今の自分はまだ出会っていない未来の自分かもしれません。想像し得ない誰かや何かに導かれているような感覚を感じながら日々の生活に集中していられることは、もしかすると、とても幸せなことではないか、そう思います。宗教とかスピリチュアルとかの話ではないですよ。何かが自分に接近したときに、それがその時の自分に必要だという確信をもってぐいと引き寄せるために、本を読むということが役に立っているのかもしれない−そんなことを思います。本なんか読んでなんの役に立つんですか、という人がもしいらっしゃったら、私はそういう返答をしたいと思います。多分質問をした方には、その場では理解していただけないと思いますが、後で気づいてくれるはずです。自分から出る全ての言葉が、聞き手にその場で理解していただけると思い込むから、いろんなどうでもよい衝突が起こるのです。もう少しゆっくり待ったらいいのです。時間がなんのためにあるのかについて、少しでも思いを馳せて、それに乗っかったらいいのです。いつでもそうではありませんが、そうすることでとてもうまくいくことは、私たちの人生の中で、結構な割合で存在すると思います。


2013年6月4日火曜日

(雑) 半径ゼロcmから15mくらいまでのこと


2013年の5月は、私の人生にとって忘れられない月になると思います。その理由が麻酔科学会でないのは残念な気もしますが、前に向って歩き続けるためです。

***
たまには写真で5月を振り返ってみようと思います。


今日、立派な賞状が届きました。賞状をいただくのは高校生の時以来です。アーチェリーの何かの大会で入賞したことがあって、それ以来です。本当に皆さん、どうもありがとうございました。親が喜ぶかもしれませんので、そのうち持って行って見せてみようと思います。普段、私が何しているのかわからないと思うので。
そういえば、親に、麻酔の仕事の話をしたことがありません。

生まれてはじめて世田谷駅に行きました。駅から見える範囲に喫茶店がありません。これは徒歩5分ほどのところにある喫茶店で注文した「ふわふわアイスカフェ・オ・レ」です。

生まれてはじめて、新潟でへぎ蕎麦を食べました。へぎ、って入れ物のことだったのですね。

モンティパイソンズホーリーグレイル、というビアを初めて飲みました。イギリスのビアらしいです。優しい飲みくちでした。渋谷駅近くです。

Kamelotのライブに初めて行きました。ヴォーカルのTommy Karevik、生歌もうますぎました。ライブ当日はギタリストのThomas Youngbloodのバースデイだったので、皆でハッピバースデ歌いました。



隣の大学病院にあるスターバックスに初めて行きました。もうここに来て6年も経つのに。



初めてJB-POTの合格更新申請を出しました。これは2度めはないですね。今度は受験しなおさねばなりません。維持したければ。


天下一品のラーメン、はじめて食べました。液体と固体の中間のようなスープですね。美味。店内にベッキーのポスターが沢山ありました。

3段重ねの駅弁です。秋田新幹線で秋田から東京に戻ってくる際に初めて食べました。


蕎麦焼酎のお湯割り。初めて飲みました。アルコールの濃さを自由に調節できるので、いくらでも飲めそうな気分になってきます。2日酔いにもならない不思議な飲み物でした。またトライしたいと思います。
***

振り返っても、飲んで食べて遊んでるだけでしたね。最近、身体感覚で実感するのは、「今日はオンの日、明日はオフの日」ではなく「今この時間はこれでオン、19時からはこれでオン、明日のその時間は〜〜でオン」という生活のほうが疲れにくいということです。
麻酔と実験以外(論文読んだり、教科書読んで勉強したり)は何時・何処でもできる仕事ばかりなので周りの常識にとらわれずにオン・オフはっきりつけた方がいいということです。だから平日の17時からでも飲みますし、日曜日の朝6時から実験したりします。
そんな生き方してると早死するよ、と言われないこともありませんが、将来のことは分かりません。目の前のことに集中します。

2013年4月12日金曜日

(音) ももいろクローバーZの5th Dimension (2013年) − ポップアルバムを作る人にもまだ良心のある人たちがいた…と、妄想かもしれないけど信じられそうな渾身の1作です

久しぶりに、記録を残したいと思える音楽に出会えたので書くことにします。

4月9日。久しぶりにJ-Popのアルバムを、発売日に、店頭で、定価で買いました。レジに到達したのは閉店3分前でした。
この条件で邦楽のアルバムを購入したのは、恐らく高校生の頃に買ったX Japanの「DAHLIA」(1996年)以来でしょう。いや、ちがうかも。でも、医者になってからそんなことをした記憶が全くないです。

取り敢えず今回店頭で買ったのは初回限定盤Aです。「初恋」、「なごり雪」、「秋桜」、「あの素晴しい愛をもう一度」などのフォークソングのカヴァーを中心に収録したライブCDが長尺で付いてきます。初回限定盤BはAmazonで割引されていたので予約していました。そちらは4月10日に届きました。Amazonは1つの商品に注文が集中すると、予約していてもなかなか手元に届かないことがあると聞いたことがあったのですが、本作については杞憂でした。

大学院生なせいかわかりませんが、4月9〜12日の4日間でアルバムを20回くらい全編通して聴くことができました。本作は沢山売れてるようですし、それがAmazonのレヴュー数に反映されているようです。色んな意見に触れることが出来ていいですね。
僕は彼女たちの音楽を初めて聞いたのが2012年4月29日なので、今日で348日です。ライブには行ったことはなく、これまで聞いた作品は以下の順番。

・1stアルバム「バトルアンドロマンス」
・メジャー7htシングル「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」
・メジャー9thシングル「サラバ、愛しき悲しみたちよ」
・マーティ・フリードマンによるデスメタルカヴァーアルバム「鉄色クローンX」
・DVD作品「ももクロ夏のバカ騒ぎ SUMMER DIVE 2012 西武ドーム大会」
・メジャー6thシングル「労働讃歌」
・メジャー8thシングル「Z女戦争」
・桃黒亭一門名義のシングル「ニッポン笑顔百景」

という背景で触れた本作品、ということで印象を書きます。

本作は、本当に太っ腹なアルバムだと思います。
シンフォニックなクワイアあり(#1)、ヒップホップあり(#4と5)、プログレあり(あちこち目まぐるしく転調します)、ポップあり(ももいろクローバーZお得意なスタイルとしては#2,#10,#11です。#10はいいですよね)、ギターソロ入りなメロディックスピードメタルあり(#3)、哀愁バラードあり(#8,#13)、アイドルファンにはたまらない(?)楽曲中のメンバーそれぞれによる語りあり(#8)、何でもありです。あ、でも、ロックはないかも。

彼女たちの音楽に手放しで盲従する人たちには本作は何の抵抗もなく受け入れられるでしょうが、ほぼ全曲キャッチーすぎる、太平洋戦争終戦以来この数十年の我が国の音楽史上に燦然と輝くであろう至宝のポップアルバム「バトルアンドロマンス」を今作にも期待してしまうライトなファンの何割かは本作で脱落するんじゃないかな、と思ってしまいました。ですが、今の彼女たちの人気を考えると、新機軸に挑戦する余裕が、コマーシャルな視点からも許されたんだと思います。
その意味で「記録を塗り替えましょう」「一瞬一瞬フルパワー!」な歌詞そのものを地で行った訳です。

一方、こうも思います。
本作に収録されているシングル既発4曲にプラスして、既発シングルのカップリングとして発表されている「Bionic Cherry」や「DNA狂詩曲」、「PUSH」、「みてみて☆こっちっち」、または「ニッポン笑顔百景」や「もリフだョ! 全員集合」なんかを適当な曲順で並べるだけでも、誰もが一聴して悶絶できる高評価アルバムが作れたはずだ、と。それによって「既発曲の寄せ集めアルバム」という批判は免れませんが、シングル作品もフォローするファンというのはアルバムを聴くだろう潜在的総人数に比べたら少ないはずですし、本作を「ももクロらしいキャッチーなヒット曲全部入り。ごめーん、ベストアルバムみたいになっちゃいました」にすることは、商業的には十分”あり”な筈です。レコード会社としては彼女たちの作品を滅茶苦茶売りまくり、他のアーティストの赤字分を回収しないとやっていけない事情があるんじゃないかと邪推してしまいますし。

ですがそうしなかった。

#1のイントロを聴いたとき、違うアルバムを聴いているのかと思いました。シンフォニックメタルのイントロのようです。
メタルを主食とする僕は#1で「Carmina Burana」と「O Fortuna」が立て続けに流れる荘厳なイントロに触れると、Pretty Maidsのファーストアルバム「Red Hot and Heavy」(1984年)とデスメタルバンドVital Remainsの「Dechristianize」(2003年)の#1「Let the killing begin」のイントロを否が応でも思い出します。

参考までにこんな感じです。Pretty MaidsもVital RemainsもYoutubeで見つけました。凄い。リンク切れになったらご容赦を。



 
アルバムのアタマでこういう風に来られると、メタル耳な私はごりごりのギターサウンドとハイトーンボイスやデスヴォイス/グロウルをどうしても期待してしまいますけど、流石にももクロのメンバーにそこまで求めてはいけませんよね。ですがこの#1は8:19。8分19秒です。これだけの長尺を持ってこられるアイドルグループが今の日本で他にいるでしょうか。否、アイドルグループでなくても、です。アルバムでも恐らくあんまり許されないでしょうけれど、こういう作品はアルバムでしか聴きえません。DreamTheaterやRiversideみたいなプログレッシブメタルバンドや、X JAPANならありでしょうけれど。因みに僕のiPod touchに入れている6168曲の中において、#1はこの辺にランキングします。

もしかしたらよく見えないと思いますので、説明いたしますと、Neo STARGATEの周りにはOpethの「Folklore」やQueenの「The Prophet's song」、ラクリマ・クリスティーの「ねむり薬」、ウラディミール・ホロヴィッツのベートーヴェン「ピアノソナタ第23番」とかYo -Yo Maのシューマン「チェロコンチェルト」なんかがあります。
曲の長さは曲の良さと全く関係ないんですけどね…。たぶん普段ポップソングばっかり聴いていると「1曲で8分とかあり得ない!」と思う方もいらっしゃるかと思って書いてみました。

私をはじめとしたライトなファンには#2、#3、#7、#10-13あたりがクリーンヒットだと思います。特に#10,#11はももクロらしさ全開。シングル曲のキャッチーさもアルバムの中での配置が絶妙なために際立っています。

僕は全曲心ゆくまで堪能させて頂きました。ヒップホップ自体、全然聴いたことなかったですが#4,5がアルバムの中で絶妙な位置にあるので楽しめました。

とはいえ、僕の1番のお気に入りはやっぱり#7です。こんなに哀愁ポップなのに6分57秒もある。しかも歌詞にエリントンやデリンジャーが出てくる。その上シングルとして発表されている。なんて懐の深いヒロインたちなんでしょう。


本作はおそらく今年1番のJ-Popアルバムです。僕は今年に入ってこの4ヶ月弱で洋邦いろいろ60-70作以上のアルバムを聴きましたが、その中では1位です。
勿論、曲によっては彼女たちの歌唱力不足を感じる場面が無きにしもあらずですが、これだけ売れてるグループの作品なら、何年後〜10年後には歌のうまいヴォーカリストたちによって(もしくは成長した彼女たち自身によって)カヴァーアルバムが発表されるでしょう。その日を楽しみにして今は彼女たちの全力に触れられる幸せを感じたいかと。

3作目のアルバムも期待していますので、どうぞよろしくお願いいたします。

以下曲目とランニングタイム。太字は特にお気に入りです。

1. Neo STARGATE 8:19
2. 仮想ディストピア 4:09
3. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 5:12
4. 5 The POWER 4:19
5. 労働讃歌 4:38
6. ゲッダーン! 3:34
7. Z女戦争 6:57
8. 月と銀紙飛行船 5:16
9. BIRTH Ø BIRTH 5:03
10. 上球物語 -Carpe diem- 4:04
11. 宙飛ぶ! お座敷列車 4:29
12. サラバ、愛しき悲しみたちよ 5:24
13. 灰とダイヤモンド 6:52


2012年12月26日水曜日

(音) 真似から始めたっていいんです、続けていれば ~ 10月の音楽まとめ(LOUDPARK 12含む)

2ヶ月前に書きかけて放置していたものに加筆しておこうと思います。

***
ASAでワシントンD.C.に行ったその日。10月の中旬です。
ホテルで一息つく暇なくN先生と小走りで向かったのが「The Kennedy Center」というコンサートホール。ホール最寄りの地下鉄から歩いていったのですが、周りは暗くて案内もなくて道に迷いそうな状態。おまけに東京より大分寒い日でした。


当日のプログラムは以下です。

Wagner:Wesendonck Lieder (ヴェーゼンドンク歌曲集)
Bruckner:Symphony No. 7 in E major, WAB 107 - National Symphony Orchestra (conductor: Christoph Eschenbach)

ブルックナーの交響曲は殆ど聞いたことがなかったので、事前に音源を貸していただいて予習してから行きました。「交響曲第7番」を以下の4バージョン聴いてみました。

・朝比奈隆: 東京都交響楽団のもの、大阪フィルハーモニー交響楽団のもの
・マタチッチ: チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
・カラヤン: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

この中では朝比奈隆氏の東京都交響楽団のものが1番魅力的に聴こえたので、10月の前半はそればかり聴いてました。クラシックは色々な演奏家のものを聴き比べることを楽しむらしいのですが、それがほんの少しだけわかった気がしました。恐らくそう書くほどにはわかっていないと思いますが。

当直明けのワシントンD.C.でしたが、曲の大枠のメロディを事前に知っておいたおかげで、安心して音楽に身を委ねることができました。第2楽章がやはり自分のお気に入り。ワグナーは途中少し意識を失ってしまいましたが(これは予め予習してなかったためか、集中力がなかったか、だと思います)。

***
別の日にはジョージタウンにあるBlues Alleyという伝統ある(らしいです)お店で、Jazzの生演奏を体験しました。



体験したのはRoy Hargrove氏のトランペットの演奏。CDでJazzを聴くと途中で拍手が入ってくるのが不思議だったのですが、バンドの目の前で音楽を聴いてみてその理由がわかりました。improvisation(という言葉を友人に教えていただきました)が素晴らしいと自然と拍手したくなります。どこからどこまでが即興なのか私には全然わかりませんでした。

帰国してからRoy Hargrove氏のCDを手に入れました。「Earfood」です。その中に収録の「Divine」の動画です。

とワシントンで2つの生演奏を体験しました。芸術音楽もジャズも素人同然ですが、素人なりに楽しめた気がしました。


***
そしてLOUD PARK12です。


ラウドパークは今年で開催7回目、日本唯一と言われているヘヴィメタルフェスティバルです。これまで、開催日が自分の他の予定とバッティングして行けなかったのですが、今年遂に!参加できました。朝10時半から夜21時半まで、計17バンド出演してました。

・・・とはいうものの日当直明けに研究室で実験してから向かったので、前半出演のNaglfarやHibriaやDragonforceなんかの演奏時間には間に合わず、カナダのモントリオール出身extreme death metalバンドのCryptopsy(クリプトプシー)の演奏途中から、という中途半端な参加でした。

Dragonforceは新譜も聞いてないし、かなり前に興味を失っていたのですが、大分人気があるバンドなので、どんなものなのか見てみたかった気もします。この曲「Through the Fire and Flames」なんか5000万回以上再生されていますよ。信じがたい。


会場のさいたまスーパーアリーナにはUltimate stage、Big Rock stage、Extreme stageと3つのステージがあったのですが、お目当てのCryptopsyはデスメタルですのでExtreme stageでのプレイ。ですがそのExtreme stageが何処にあるのか全くわかりません。会場入ってすぐのInformationコーナーにいる若いおにーちゃんに尋ねました。親切に教えてくれましたが、周りの騒音とあいまって、どこに行ったらいいのかよくわかりません。まぁいいやと、おにーちゃんが指差した方向に向かってふらふら歩いていくと辿り着けました。

着いてみるとステージ前方はひとひとひと。人だかりでCryptospyに近づけません。こんなに多かったのかCryptopsyファン。前方の人たちは一心不乱にへどばんしてるようでした。前には到底行けそうにない。仕方ないのでビール飲みながら会場の後ろの方で床に転がって楽しむことにしました。

周りを見ると私より断然くつろいでいる人たちが大勢居ました。
・床に寝転がって前後不覚で寝ている人
・壁にもたれて体育座りになって微動だにしない人(朝から来て騒ぎすぎて生命力が枯渇した?
・スマホに夢中になってる人(しかもイヤホンして完全に自分の世界に入っています)
・酒のんで大声で喋りまくってる人(バンドの演奏の音で殆どかき消されてますが)
・恋人とハグしている外人さん

夢中になってへどばんする必要はないようです。LOUD PARKはいろんな楽しみ方が許される自由な場所だと知りました。

んでせっかく来たのでCrptopsyの演奏に注意を戻してみたのですが、ほろ酔いも手伝い、この曲わかんないなー、これもわからんなーと何曲かぼぉ〜っと過ごしてるうちに「Cold Hate, Warm Blood」が始まったではないですか。
生で聴いても、ヴォーカルは何を言っているのか全くわからず、Flo Mournier(フロ・モーニエ)のドラムはスタジオアルバムよりも鬼気迫る超高速ドラミング(ちょっと音質悪いですが下のような感じ)でした。



そして最後にはPhobophile。もうこの二曲だけで来た甲斐がありました。

なんだかこのstageの音響イマイチだなぁ…と思いつつも、Dir en grey(ディルアングレイ)の演奏を一度生で見てみたかったので、Extreme stageに居続けることに。

・激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
・Lotus
・Different Sense

とメジャーな3曲が立て続けに演奏されるという大サービスっぷりで始まりました。それだけでもうお腹いっぱい、かつ、スタジオ盤では気に入っていた「Different Sense」の1:50−2:25のギターソロで思ったほど感動できなかったので(調子悪かったんでしょうか…)、浮気して、同時間帯にUltimate stageで演奏しているはずのIn Flamesを見に行く事にしました。

Dir en Grey。15年前は初期の黒夢のコピーバンドみたいな音楽やっていたのに・・・色々な音楽を消化して今のスタイルになるまで、どれ位の道のりだったのでしょう。時が経つのは本当に早い。もっともっと大きなメタルバンドになってLOUD PARKのおおとりなんかやってもらいたいです。

で、途中からUltimate stageのIn Flames。椅子に座って参加。Ultimate stageとBig Rock stageは横並びになっていて、同じ空間にありました。なんだ、Extreme stageだけ隔離されてたんじゃん。


In Flames。
遥か彼方のステージにバンドが見えます。スクリーンに映し出されるAnders Fridenの圧倒的な存在感。うむ、かっこよし。そしてとっても音がいい。遠くから聴いてるせい?
すぐに思い出せない曲も色々ありましたが、「Bullet Ride」と「Embody the Invisible」が途中で立て続けに演奏された時には、流石にうるうるしてしまいました。この2曲は日本のファン向け?でしょうか。彼らの故郷である欧州でもプレイされてるんでしょうか。そういえばセットリストの最後の方に「Take This Life」演奏してました。この動画も1000万回以上視聴されてるんですか。確かにライブだと映えましたね。



そしてその後はHelloweenです。アルバム「The Dark Ride」発表後の来日の際に、一度だけ渋谷でのライブに行ったことがありましたが、あれから既に10年以上経っています。あの頃はまだローランド・グラポウとウリ・カッシュがバンドにいたのですが。

今回のライブ自体は記憶の中の渋谷でのものより、何十倍も楽しめました。

セットリスト
・Are you Metal ?
・Eagle Fly Free
・Where the Sinners Go
・Power
・If I could Fly
・来年出るアルバムの新曲
・Drums solo
・I'm Alive
・Steel Tormentor
・Future World
・I Want Out
-encore-
・Dr. Stein

新曲以外全て分かったので楽しめましたが、何なんでしょう、このセットリストは。今思い出しても腹立たしいです。
バンド黎明期からのファンなら喜ぶのでしょうけど、ドラムソロを除く11曲の内、5曲がむかーしむかしのキーパーアルバム2部作からです。アンディ・デリス加入後のアルバムにいくらでもいくらでもいくらでもいい曲があるのに、何故マイケル・キスクが歌ってた頃の曲をこんなにやらなくちゃいけないんでしょう。しかも選曲だって…Where the Sinners GoやるならWho is Mr. Madman?でしょ、Future WorldやるならMarch of Timeでしょ、Steel TormentorやるならKings will be Kingsでしょ、Dr. SteinよりMr. Tortureでしょ。
他にも物申したいことはいくらでもあるけれど、Helloween自体、LOUDPARK出演が初めて?だという話ですし、ファンなら誰もが知ってる有名曲ばっかりに徹したのはある意味正解ですね。いくらいい曲だとしても13分超の「The King For A 1000 Yearsとか演ったら絶対興ざめになるだろうし。


まぁ文句ばかり書いてしまいましたが、アンディ・デリスがマイケル時代の曲をうまく歌えようと歌えまいと、楽しい事この上ないライブなのは流石でした。来年は新譜が発表されるということでGamma Rayと一緒に来日するらしいですが…多分見に行かないでしょう。

そしてこの日のオオトリはSlayerでしたが、門限に間に合わなくなるために聴かずに帰りました。また会おう、Slayer。