自省と研鑽を促すための麻酔科医ノート
麻酔科医のブログです。主にペインクリニックをしています。麻酔、ペイン、その他メモ代わりに記録していますので、参考などにしないでくださいね。
このブログを検索
2023年2月16日木曜日
マルチタスクってなんだろう、私にはできないけれど
2023年2月10日金曜日
X線透視下の硬膜外ブロック
私がX線透視下で硬膜外ブロックをする症例は凡そ以下になります。
・極度の肥満
2023年2月8日水曜日
落合陽一氏の「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」を読む
自分のもっているものをギフトとして本にしているのが凄いと思いました。
落合陽一氏の他の著作で書かれていましたが、落合氏は、自分の父親に「ニーチェも読んでないやつと話をしたくない」と言われたそうです。
私は未だにニーチェの著作をきちんと読めていません。
2023年2月1日水曜日
なぜ初期研修医の手術麻酔指導に情熱が燃やせないのか
その立場ですが、手術麻酔の勤務先は三次救急を受け入れている非常に忙しい病院ですので、当然ながら熱意のある初期研修医の先生方が沢山集まり、麻酔科にも定期的に研修にいらっしゃいます。
私は一列の麻酔を麻酔担当医として担当する立場ですので、手術中は他の部屋に行くことも出来ず、また行く必要もなく、只々自分が担当する患者さんの手術が安全に行われているかを絶え間なく監視するだけです。大出血などのイベントがなければ、麻酔科医は私一人だけいればいいのです。
そのようなところに、初期研修医の先生が一緒に麻酔を担当するように麻酔の予定が組まれていることがあります。
2023年1月23日月曜日
日々の神経ブロック
なんというか、どうして上手くいかなかったのかについては、分かることもあるし分からないこともあります。どうして上手くいかなかったのかを言葉で人にうまく伝えられればいいのですが、「骨棘に阻まれた」とか、「目的となる神経の場所を正確に同定しないままに運針した」とかいくらでも言い訳ができるのですが、そういうことは全て自分のことしか考えていない発言であり、神経ブロックが上手くいかない時間、痛みに耐えている患者さんがおり、本当に申し訳ない気持ちになります。
2022年12月9日金曜日
島津亜矢のライブにゆく
以下、不完全ながらセットリスト
何曲か
・明日があるなら:アルバム「悠悠」収録
・何曲か(予習不足で申し訳ありません)
・都会の雀
・愛燦燦:美空ひばり
・風雪ながれ旅:北島三郎
・裏みちの花
・帰らんちゃよか
・愛の讃歌:エディットピアフ
・I will always love you: ホイットニーヒューストン
・ロックンロールウィドウ:山口百恵
・田園:玉置浩二
・風立ちぬ:松田聖子
・人間:長渕剛
・命の別名:中島みゆき
・Everything: MISIA
・花として人として
ご自身の楽曲の素晴らしいのも勿論ですが、様々なジャンルの楽曲全てが本人の血肉となっている印象でした。私としては、全く知らなかった「帰らんちゃよか」という素晴らしい楽曲に出会えたこと、中島みゆきの歌で「地上の星」でもなく「糸」でもなく「命の別名」が聴けたこと(彼女自身が大変影響を受けた曲と紹介しておりました)、田園にまた新しい命が吹き込まれたように躍動していたこと、などに感謝申し上げます。素晴らしいバンドでした。感謝。
2022年12月5日月曜日
20221204 第20回ナマハゲ伝導士認定試験雑感
土曜日の一日外来を終了後、秋田新幹線こまちに乗り込んで夜の秋田に入りました。秋田駅に着いたのは21時過ぎで、小雨が降っており、道には12/1にドカンと降ったらしい雪があちこちに残っています。
新幹線時間をコールスローサラダとタコスミートのメキシカンサラダで凌いだため、軽く飲める居酒屋に入ろうかとも思っていたのですが、何故かお腹が痛くなっていたのでまずホテルにチェックイン。ドーミーインに宿泊したのですが、21:30からホテルで無料で提供される夜鳴きそばに宿泊客の長蛇の列。夜鳴きそばにありつくまでに相当な時間がかかりそうだったので、ホテル近くの居酒屋にお邪魔しました。21:45に店に入ったところ、料理のラストオーダーは22時と。慌てて秋田の郷土料理のコースと銀杏揚げを頼み、秋田の地酒飲み比べセットで乾杯します。
隣りに座っていたカップルの男性がコースの締めの冷たい稲庭うどんに「うま!」と舌鼓を打っておりました。お店で食べるきりたんぽもたまにいいものです。ハタハタの塩焼きも。
翌12月4日の日曜日。朝5時前に起きると昨日コロナワクチンを打った左三角筋のあたりが痛い。ロキソプロフェンを内服。
試験会場に間に合うためには秋田駅発6時46分の男鹿線に乗らなければなりません。
秋田駅近の吉野家は7時から、その他の飲食店も軒並み7時開店ということで、イートインできる店がない。いろいろ考えて結局セブンイレブンのおにぎりを食べて乗車。朝は雪ではなく小雨でした。
座っての講義が合計3時間弱(30分+60分+50分+30分)予定されているので、途中で寝ないようにメガシャキも購入。
男鹿線に乗ること59分、男鹿駅に到着。電車の暖房が自分には暑くて汗をかくほど。何度かダウンを脱いだりうたた寝したり。
試験会場行きのバスが待ってくださっていました。バスに揺られて20分ちょっとで五風に到着しました。
今日の予定について諸々の説明を受けた後、再びバスに乗ってなまはげ館と真山伝承館の視察研修です。
各地のナマハゲが大集合しているところは、何度みても壮観です。
真山伝承館でのナマハゲ体験は、今年2回目でしたが、何故か涙がこみ上げてきました。
その後は試験会場に戻って講義講義講義です。座って人の話を聴くのが苦手なのですが、聴いたことがない内容ばかりだったのでほぼ寝ないで受講できました。メガシャキにも途中お世話になって。カフェイン多量摂取でしたが、コーヒーをこの日は一度も飲みませんでした。
会場のセイコーグランドホテルに「十和田古代石」が展示してありました。最近化石に興味津々なので嬉しい出会いでした。
試験は15:55から16:55まで。筆記試験です。選択式問題とフリー記述の試験です。講義を聞けば合格できると思いますが、講義なしでは合格できない匂いがプンプンしました。答えられない設問もありましたが、回答用紙全部を埋めたので試験開始から30分すぎには退室。全くお土産を買う暇がなかったので、ホテルの売店を見たりして帰りのバスの時間まで待ちます。
男鹿線、本数が少ない・・・。
男鹿駅を18:05発。18:56に秋田駅に着き、新幹線こまちの発車時間は19:10。14分しか乗り換え時間がありません。雪が降ってきました。
花善の鶏めしを買って帰りたかったのですが、ダッシュでニューデイズに行っても完売とのこと。仕方なくまたおにぎりを買って帰路。
<旅のまとめ>
研修と試験で丸一日がかりのハードスケジュールでしたが、生まれ故郷で連綿と受け継がれてきた伝統行事について、勉強することができたのは得難い経験でした。子供の頃はナマハゲは怖い存在でしかなかったけれど、この地に生きる人々に幸福をもたらす励ましの神様であるということに気づきました。今日の研修をスタートとして自分に何ができるか考えながら日々の生活を続けていきたいと思います。2月のなまはげ柴灯まつりにも行きたいけれどちょっと無理だな。試験に合格していますように。
2022年7月11日月曜日
真似ることの大切さ
日本ペインクリニック学会第56回学術集会に、現地参加してきました。
拙いながら演題を出せたのは職場の皆さんのおかげ。
参加させてくださった職場の皆さんに心から感謝。
幸い大会2日目の学会会長講演を拝聴できました。素晴らしい講演。
その中で、私が以前読んだ村上春樹氏の著書「走ることについて語るときに僕の語ること」を引用しておられ、もう一度、氏の著書を読みたいと思いました。感謝。
それ以外に、講演の中で私が素晴らしいと思ったことは
・繋ぐ痛み治療
・型にはめることの大切さ
・難治性疼痛患者:患者背景を知ることが最も大切
・WHOから発表された小児慢性疼痛のガイドライン2021
上記の中で「型にはめることの大切さ」といえば、最近読んだ佐渡島庸平氏の著書「観察力の鍛え方 − 一流のクリエイターは世界をどう見ているか」の中でp75にこう記されていました。
以下引用
4 徹底的に真似る 型に気づく
繰り返しになるが、優れた仕事に必要なことは、ホームランではない。当たり前を積み重ねることだ。だから、突飛なアイディアを思いつくことよりも、基本を身につけることが、一番重要だ。
どんなフェーズにいる人も、まずは「真似る」。
引用終わり
学会に参加して、私はまだ、オリジナリティを出す段階ではなく、真似ることで成長する段階であることを再確認しました。挑戦することを恐れずに。
2022年3月15日火曜日
意見と反応
ちきりんの「自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ」を読了しました。
2019年5月10日金曜日
Barré試験とMingazzini試験
学生の頃からお世話になって、最近になって買い直した「ベッドサイドの神経の診かた」(改訂18版、南江堂)にも、上肢バレー徴候は、私が学生の頃(およそ15年前)に教わった方法が記載されておりました。すなわち両上肢を掌を天井に向け水平挙上させて、障害側の落下を観察する方法です。ですが、この方法は上記論文の中では「上肢バレー徴候」ではなく「pronator drift test (回内落下試験)」という名前で紹介されています。へー、そうなのか。