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2015年10月19日月曜日

(研) 仕事が形になりました

明日の臨床麻酔とは余り関係がないといえばないのですが、私が大学院生だったときにした実験が、2篇の論文になりました。どちらもOpen Journalですので、全文読めます。

1. Ito H, Uchida T, Makita K. Interactions between rat alveolar epithelial cells and bone marrow-derived mesenchymal stem cells: an in vitro co-culture model. Intensive Care Medicine Experimental 2015, 3:15 doi:10.1186/s40635-015-0053-2
http://www.icm-experimental.com/content/3/1/15
2. Ito H, Uchida T, Makita K. Ketamine causes mitochondrial dysfunction in human induced pluripotent stem cell-derived neurons. PLoS One. 2015 May 28;10(5):e0128445. doi: 10.1371/journal.pone.0128445. eCollection 2015.
http://journals.plos.org/plosone/article…

私にこのような機会を与えてくださった皆様に深く感謝いたします。どうもありがとうございます。

これはスタート地点で、これから先の道は、自分で切り開いていかなくてはなりません。どんな道を切り開こうか。

2011年12月15日木曜日

(研) 9箇月間のまとめ

今年はまだ2週間ちょっと残っていますが、大学院生活で「身に沁みて」学んだことを、自分なりに総括したいと思います。
以下、箇条書きで。

・社会的な成功と、その(俗世間的な意味での)成功者の想像力は、全くもって相関しない
・「努力すれば何でも叶う」「やめなければ何でも叶う」、は幻想である。これはネガティブな意味ではなく、本当に個々の人間の体が許す範囲でしか活動できないのです。その意味では多くの自己啓発書は嘘つきです。もしくはそのような主張を臆面もなく言える人は身体環境時代共に恵まれたエリートさんです。もしくは、「やめなければ何でも叶う」という想像力しかもたない、想像力の欠けた方です。
・体が発するメッセージに気付くべきである。そして体が発するメッセージを無視している、もしくは知ってても気づかない振りをして余計な苦しみを味わっている人が、世の中には本当にたくさんいる
・ショウペンハウエルは著書「読書について」で、

読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場に過ぎない。(中略)ほとんどまる一日を多読に費やす勤勉な人間は、次第に自分でものを考える力を失っていく。(中略)多読すればするほど、読まれたものは精神の中に、真の跡をとどめないのである。

と書いていますが、私のような凡人には、少なくとも「想像力や共感能力、理解力」を鍛えるという意味においては読書は有用である。というか必要不可欠である。

まぁこんなところでしょうか。大学院の高い授業料を払って学んだことにしては「え、それだけ?」と思う方もあるでしょうが、理解するのと「身に沁みて」わかることの間には三途の川よりも深い隔たりがあるのではなかろうか…よく分かりませんが、今の自分にはそう思えます。

あぁせいせいしたなぁ…の258日間。

参考
・内田樹氏:著書たくさん
・齋藤孝氏:「身体感覚を取り戻す」
・その他今年読んだ約400冊の本と、聴いた約300作品の音楽アルバム
・周りにいる素晴らしい方々
・家族

2011年12月12日月曜日

(研) アルバイト麻酔科医大学院生の健康保険

医師アルバイト必勝法

上記ブログに健康保険についての情報をみつけました。もっと早く見とけよ、って感じですが。
私は現在、職場の健康保険を任意継続していますが、それよりも医師国保の方が安いです。
何事もきちんと自分で調査してから決定せよ、ということですね。迂闊でした。

2011年11月26日土曜日

(研) 中国語事始

英語もままならない私ですが、折角なので、中国語を教わることにしました。
余裕がある時に、気が向いた時に、同じ研究室のY先生の手が空いてそうな時に、ですが。
因みにY先生は私と喋るときは日本語、教授や他の国の留学生と喋るときは英語、携帯電話で家族や友人と喋るときは中国語。うーん、凄いことです。

ということで今日は初回。タイムリーな言葉でスタート。
困死了kùn sǐ le :死ぬほど眠い (日本語表記だと「クンスラ」に近いでしょうか)
累死了lei si le   :死ぬほど疲れた
~死了で「~で死にそう」という意味のようです。

 因みに…「腹減りすぎて死にそう!」は「饿死了e si le」なのですが、「e」の発音が難しくて何度Y先生の真似をしても出来ませんでした。早くも挫折しそうです。

2011年11月25日金曜日

(研) プレゼンテーションが拙いと全て台無しである

今取り組んでいる研究に関連する内容の話…ということで、先日、大学院の講義に出席しました。

ですが。

??声が小さい…マイク使ってるのに…声のトーンも張りが無い…抑揚もない…スライドがつまらない…文字も小さい…。

これらが私の理解力不足に起因するものならば、ここに敢えて書く理由もないのですが、講義、という点では今回の講義は準備不足としか思えません。しかも、演者の先生は、自分の興味のない分野の話を嫌々しているわけでもない筈です。大学生に講義をするのと違って、自分の現在の研究内容、ライフワークを嬉々として語って良い場である筈なのに、この”伝える気のなさ”は何なのでしょう。
演者の先生の表情を見るかぎりでは、やる気がないわけでは決してなさそうでした。ですが…どこかで1回でも練習してきたのでしょうか。講義にしても学会発表にしても、演者は聴衆の何千倍、何万倍も努力して本番に望む…ということは理解していたつもりですが、これほどまでに聴く気が起こらない講義、というものは久しぶりです。学びのための貴重な時間が、「眠気に負けそうでごめんなさい」と、罪悪感に駆られるだけの1時間余になってしまいました。こんなことを学ぶために大学院に来たわけではないのですが。

どんなに素晴らしい研究をしていても、発表がまずいとすべて帳消しです。どんなプレゼンテーションも聴衆の貴重な時間を頂いているのだ、ということを再確認しました。あぁ、気をつけよう。

2011年11月21日月曜日

(本) 衝動買い

日本人研究者のための絶対できる英語プレゼンテーション(Philip Hawke, Robert F.Whittier) 

・読みたくなる装丁
・読みたくなるレイアウト、色つかい
・英語だけでなく日本語も書いてある
・コストパフォーマンスがよさそう(よい、か否かは読んだ後でないとわからない)
・「いつか読むかもしれない」ではなく「今必要」

という諸点をクリアしている本は数十秒の立ち読みで購入決定です。
この本は、私にとってまさに全てを満たしていたので久しぶりに嬉しい買い物でした。取り上げられている例が基礎研究領域のものなので、臨床のドクタには、引っかかるものがあるかもしれませんが、それを差し引いても有用な本である予感がします。
研究室の抄読会の次回の自分の担当まで少し間があるので、この本を片手に準備してみたいと思います。それを終えたときには、この本のどこが有用か、もう少し語れることを期待しつつ(そして自分の英語力が少しでも上昇していることも期待しつつ)。

2011年11月9日水曜日

(研) 日記的な

やる必要のある実験が増えてきました。
まだまだ教わりながらですが、徐々にいろんなモノの進捗状況を自分なりに考えて、可能な限り有意義に使おうとしてきています。
「あー、これを始めておけば60分くらい間があくから、その間に細胞凍結させたり、ウェスタンブロット用のゲル作っておこう」とか。まぁその程度ではありますが。
これまでは全ての実験を直列にやってもそれ程時間のやりくりに困らなかったのですが、先週あたりから並列もしないと回らない(そして恐らくきちんと卒業できない)ことに気づき、そのような体のリズムになるべく調整しています。

しかし一度失敗してやり直しても、またうまくいかない実験もあり。軽くげんなり。
何ヶ月前かに教わった実験内容を再度レクチャーしてもらう時も「これ前に教わったなー」という記憶だけしかなくて、これまた軽くげんなり。あと何回げんなりしたら学位が貰えるんだろう。

自分自身がまだこれから学ばなければならないのに、他人の先生になりすましている人がたくさんいる。 (文読む月日―下巻、トルストイ、ちくま文庫p231-2)

が耳に痛かった昨年の今頃~それは毎日毎日手術室で研修医の先生たちと一緒に麻酔をしていた頃ですが~その頃の自分よりは幾許かマシかな。どうかな。

2011年11月3日木曜日

(研) 7ヶ月たちて

昨日失敗したウェスタンブロットのやり直し。そして一昨日、6ウェルプレートにまいた細胞の状態が悪い。別のディッシュで継代しているおんなじ種類の細胞は元気そうなのですが。うーん。
言葉は不適切かもしれませんが、臨床麻酔より難しい。臨床では、ある程度不適切(かもしれない)輸液量や不適切(かもしれない)薬剤投与をしても患者さんの予備力などで一見何事もなかったように術後経過することも多いですが、実験は「適当な経過だと適当な結果しか得られない」。当たり前ですか?当たり前ですね。

実験室に来てからもう7ヶ月も経ってしまいました。まだまだまだまだまだまだまだ分からないことだらけ。というか何が分かっていないかもまだ分かっていません。しかし立ち尽くしていてもしょうがないので、少しずつ少しずつ地道に進めていこう。自分がスロースターターであることを忘れないように。

@以下、過去のものと重複するかもしれないけど、実験態度メモ
・暇をみては自分が行なっている実験のエンドポイントを考える
・実験していてもエンドポイントを意識すること。エンドポイントが見極められたら,そこから逆算して自分に足りないデータが何なのかを考える
・周りの人たちと議論すること
・実験量が足りなければ、実験の結果はついてこなかろう。逆に言えば実験結果はそのうちついてくるだろう(という楽天的な欲望)。
・外部からの批判の耐えうるものかどうかを判別するために,あえて批判的な観点から自分の実験を考察する。他人の論文を読むときも同様
・研究から得られることは兎に角全て受け入れてみよう
・すべての結果には原因がある。

@以下の出典は英辞郎とwikipedia(なのでどれくらい正確な記載なのかわかりません)。少しでも覚えられるように貼っておきます。
・vigorous / víg(ə)rəs : 精力的、元気
・disrupt : バラバラにする
・dissociation : 分離、解離
・aqueous phase : 水相
・vortex / vɔ́ː(r)teks : 渦
・chloroform / klɔ́(ː)rəfɔ̀ː(r)m : クロロホルム
・epidermoid :類上皮
・discard : 捨てる
・quantification : 定量化
・DEPC : diethylpyrocarbonate ジエチルピロカーボネート
 ・RNAを分解する酵素である RNase を失活させるために使う試薬。
 ・DEPC が RNase のヒスチジン残基に対して共有結合修飾を行うことによる。そのため、同様に修飾のターゲットとなるTrisやHEPESバッファには DEPC は使えない。PBS、MOPS には使用可能である。簡単な法則として、反応性のある -O:、-N:、-S: といった残基を持つ酵素や化学物質に対しては、DEPC で RNase フリー処理を行うことはできない。
・DDW : double distilled water 再蒸留水
・DTT : dithiothreitol ジチオトレイトール C4H10O2S2。
 ・空気酸化を受けやすいためDTTは比較的不安定な化合物
 ・強力な低分子酸化還元剤
 ・還元力はpHが7以上の場合に限られる
 ・チオール化したDNAを還元して「脱保護」する
 ・タンパク質のジスルフィド結合を還元し、タンパク質のシステイン残基の間で分子内または分子間のジスルフィド結合が形成されないようにするためによく使われる
・cDNA :complementary「相補的」の頭文字をとって、cDNA と省略される。
 ・mRNA から逆転写酵素を用いた逆転写反応によって合成された DNA。
 ・スプライシング済みの成熟mRNA から cDNA を合成すればイントロンを含まない状態の遺伝子(塩基配列)を知ることができることから、遺伝子のクローニングに広く利用されている。
・Primer : プライマー
 ・ DNAポリメラーゼが DNA を合成する際に 3'OH を供給する役割をもつ短い核酸の断片
 ・DNAポリメラーゼはプライマーなしに DNA を伸長することはできない。
 ・生体内でのDNA複製では主にDNAプライマーゼによって合成される RNA 断片が用いられる。また蛋白質がその機能を果たすこともある。
 ・試験管内でのPCRに使用されるものは、化学合成した短いオリゴヌクレオチド。その長さは通常は20塩基程度だが、目的によってより短いことも長いことも。増幅対象の2本鎖DNAの両鎖それぞれの3'側と相補的な配列をプライマーとして用意する。
・dNTP Mix : is a premixed ready-to-use solution consisting of the following compounds: dATP, dGTP, dCTP and dTTP. The deoxynucleosidetriphosphates are dissolved in water, pH 7.5.
dATP, dCTP, dGTPおよびdTTPのナトリウム塩が各10mM溶解されたプレミックスタイプの水溶液(pH 7.5)50µl反応にdNTP Mix 1µlを添加すると各dNTPの終濃度は200µMになる。
・5x RT Buffer : 反応バッファー、MgCl2、dNTPs などを含んだ5x 濃度の逆転写反応バッファー。溶解時に白濁することがある。ボルテックスミキサー等で激しく攪拌し、完全に溶解させてから使用する

森進一の「さらば友よ」ってすごい歌だ。

2011年10月29日土曜日

(研) 抄読会(made in US)が終わった

太平洋上空で抄読会用の論文読んだり(私だってジム・キャリーが出てるペンギンの映画見たい!)、シカゴのホテルでパワーポイント作成していたのが何故なのか、今となってはよく分かりません。
風邪による嗄声のために今日に延期してもらっていた抄読会当番(in English)が、無事終了。あぁ、よかった。声が出るようになって。こんな事くらいで喜んでる場合じゃないのですが、喜ぶ。
抄読会用の論文を読み始めてから発表できる体裁にするまで、まだ3週間程度はかかることが分かりました。
しかし、引用文献はまるで読めていないし、論文中に出てくる知らないchemokineや受容体やらもGoogleさんや教科書で軽く調べる程度。肝心の発表も、スライドのFigureだけ見ながらスラスラ出来ればよいけれど、読み原稿に目を落としながらというレベル。内容が麻酔で、かつ日本語での発表ならもっと早く上手く出来るんだけどな…。
まぁできていないことを挙げれば切りがない。半年前にはまるで出来ていなかったのだから、進歩しているということにしよう。

2011年9月3日土曜日

(研) 心得メモ

・混乱してきたら、出たデータから言えることを、客観的に、箇条書きにして書き出してみる。
・これまでの話と全く違う話をするとき、説得力をもたせる為には、証拠が沢山必要。
・自分が出した実験のデータは、negativeなものも含めてよく記憶しておく。
・自分の仮説に基づいて出したいデータを出すためには、先行論文をよく読み、自分で考えたうえで、実験条件を設定しようと努めること。

2011年8月31日水曜日

(研) ここに来て、早五箇月

当面の課題
・本や情報の取捨選択に、自分の脳のフィルターが掛かることは致し方無いことである。問題は、自分というフィルターの質をどう高めていくか。フィルターがいつまでも同じだと、得る情報や思考回路の向上は望むべくも無い。本屋で買う本も自分の知的限界を痛感するようなものしか選ばないだろうし、狩猟するwebの情報の程度もいつまでも一緒だろう。恐らく多くの書物や情報や人々の語る言葉に接することで、徐々にフィルターは変質していくのだろうが、それを少しでもよい方向になるよう仕向けたい。
・現状維持は最悪の愚策である。
・やる気が減退しているときに如何にやり続けられるか

***
第一、当事者が本気で行い、身銭を切り、人生を棒に振るつもりでやっているのならば、たとえそんな理由なぞ皆目分からなくとも、自身では一向にかまわぬことである。(廃疾かかえて - 西村賢太 膿汁の流れ p158)

2011年8月6日土曜日

(雑) 夏休みの宿題

6か月ぶり位にTIVA(total intravenous anesthesia)で麻酔した。
MHリスクなければほぼ全例AOSな最近の私。
肺外科だろうがなんだろうが、全てセボ、セボ、セボ。
当直帯は落ち着いていたので、ASA用のポスター作成その他の仕事に勤しむ。早く当直帯にぐーすか眠れるようになりたいな…。

***
研究室のお師匠が旅に出られたので、旅に出られる前に伝授されていた「研究室でやっておくことlist」を、ひたすらこなす。
実験実験また実験。
何だか、普段の土曜日より忙しいんですけど…。

そして矢張り、当直明けのせいかわからないけれど、実験の手順を1つ抜かしてしまった。やった後、すぐ気付いたから特に問題なかったのだけど、細胞を少し無駄にしてしまった。反省。

2011年8月1日月曜日

(研) 4ヶ月経ちて

この4か月で学んだことを適当に羅列しておく。

・実験を始める前に細胞がどのような状態か、チェックする。駄目ならやり直し。これはどうなんだろう…?と感じたら、必ず第3者の目でチェックしてもらう
・同じ実験を繰り返して、それらの実験間で、値がどうぶれているかチェックする
・設定した条件が第3者からもわかるように、見えるような方向に、試行錯誤する
・自分の計画において、何を既にやったか、何がまだやっていないか、全て把握すること
・better than nothing
・意味があるconclusionかを常に考える。実験系全体でも個々の実験でも同じ
・コントロールでどれくらいばらついているのか、いないのかをきちんとチェックする
・枠組みが大事
・早く自立すること
・分からないことだらけでも、分かろうと努力すること
・教えてもらえること、学べることへの感謝
・教わったことが常識か常識でないかを自分で判断できないうちは、自己流に決してしないこと。そして、教わったことが客観的に教科書や文献的に整合性がとれているのかを確認する手間を惜しまないこと。
・何事も謙虚に行うこと

早く「分からないこと」へのストレスが、楽しいものに変わるといいなぁ。

2011年7月31日日曜日

(雑) "オヤジの一番長い日" ~私的「24」ならぬ「44」

5時起床で翌々日午前1時まで起きて活動し続けるのは相当にきつい、ということを後で思い出せるように記しておこうと思う。

8時から21時半まで予定の麻酔や自分が担当する予定じゃなかった麻酔や他の先生が難渋していたのでお節介にも「手を変えてみますか」と自分がやっても難渋したが何とかなった脊髄くも膜下麻酔や緊急手術で久しぶりに輸血したりドパミン使ったりした麻酔等々をほぼノンストップで終了。

そして、漸く、この日一番しなければいけなかったことを開始。

おそらくこの6年4カ月の抄読会人生(医師人生)の中で、最も下拵えが必要だった筈の抄読会の準備である。
読む論文は「任意」だったので、自分で狩猟。まずこれに一か月近くかかった。自分が理解できそうで、かつ、抄読会で取り上げるに耐えうる程度の雑誌から選ぶ、というのは意外に難しいということを学ぶ。
だが、やっと自分で選んだにも関わらず、何回読んでも論文の意義が体に染み込んで来ず、もがき苦しみ続け(主に逃避)、漸く「あぁなるほど、こんなことが言いたかったのか」と肌感覚に近い感覚で染み込んで来たのが木曜日。
それが抄読会の2日前。
しかも、私にとって人生初の、英語による発表。
英語に堪能でこの分野の知識が豊富な方であれば、もしかしたら読み原稿なしにパワポを見ながらプレゼン出来るかも知れないが(それは即ち私の師匠なのだけど)、どちらの能力もありんこほどしかもたない私には不可能である。
あーあ、討ち死にか。とその日は一日中、胸部のもやもや感が続いていたため、もしかしたら冠動脈の#15の末梢あたりにちょっとした攣縮があるんじゃなかろうか、とオペ室に置いてある十二誘導ECGに手が伸びそうになる。

全て自分で撒いた種である。

22:00- powerpoint作成、同時に読み原稿作成開始
24:00 絶え間ない眠気に耐えきれず買っておいた「眠眠打破」を飲む
25:38(01:38 AM) 一段落して背伸び
26:44 (02:44 AM) 読み原稿第1版完成
27:11 (03:11 AM) 空腹に耐えかね、ポテトを食べる
30:40 (06:40 AM)腹痛のためトイレにこもる
以後8時半まで断続的に、読み原稿を反復。5-6回程度は通して音読できただろうか。凡そ20分弱でプレゼンテーションできることを確認。読み方の分からない単語を電子辞書で確認(発音してくれるなんて本当にありがたい)し、すらすら喋れない段落を重点的にやっつける。

それでまぁ…10時からの発表…。(と実験と飲み)
なんとかなったのだが、もう二度とこんなことをするのは止めよう、と深く反省した一日だった。

2011年7月18日月曜日

(雑) 遠き海の日(Marine Day)

さかのぼること2日前。日当直明けの土曜日。
引き継ぎの先生から「ちょっと渋滞してましたよ、三連休の初日だからですかね」

三連休だったのか。


確かに、以前その事実はカレンダーで確認していたが、すっかり失念していた。というのもこの4月以降3連休と言うものは、私の生活からはなくなっている。
カレンダーの月曜日が朱色になっていようがいまいが関係ないのであった。

そういえば、抄録のチェックをさせてもらったレジデントのT先生から「臨麻にいけることになりました」と報告をもらった。よかったよかった。
これまたレジデントのK先生の「麻酔」投稿用の原稿のチェックも漸く一段落ついて一安心である(1か月も待たせて本当にごめんなさい)。私なんかのチェックでいいんだろうか。それは査読のお偉い先生方が判断してくださるだろう。

んで土曜日。
何故か昼食を5分で食べた。
早食いだからではない。まぁ早食いかもしれないけど…。
実験をやっていると、「これを混ぜて30分室温放置」とか「これを混ぜて15分間on iceで待つ」という行程が割と多くある。その間に次のステップで使う試薬をいろんな薬の濃度を計算して混ぜ合わせて作成したり、使った後の必要なくなった薬剤を片づけたり、教わったことを自分で次にやるときに忘れないようもらったプロトコールにメモ書きを追加したりする。結構忙しいのである。
土曜日には指導してくださる先生方と合計3つの大きなタスクがあったため、珍しくパソコンを立ち上げる暇もない位だった。

しかし。

丁寧に説明してくださる方々には大変感謝するけれども、なにぶん、自分の理解力が乏しすぎるのか、前提となる知識が少ないのか、途中から何を言っているのか、どういう理由でやっているのか、が分からなくなることが多い。
まるで、単位「モル」が出てきた辺りから化学の授業に付いていけなくなる高校生のようである(昔の私)。教える方に非はない。だって一生懸命やっている。だが、受ける側のレベルをもう少し、認識していただけないだろうか…。


***
毎日新聞 7月18日(月)11時39分配信

◇ネットの人気サイト活用/コンテ公募しテレビCM
知事選(31日投開票)で若年層の投票率を向上させようと、県選管がインターネットを活用した対策などに乗り出している。前回選の投票率は過去最低の27・67%で、中でも20~24歳が14・58%、25~29歳も14・81%と低迷した。県選管は「若者の感覚を取り入れることで、選挙に参加しようと思ってもらいたい」と期待する。
***

この記事から、短絡的に妄想すると
投票率が上がる→ネットや新聞、テレビのメディアが推す候補者の得票率が伸びる→ますます大衆迎合な政治になる→誰が何かちょっとでもチョンボするとすぐ「辞任しろ」の大合唱となる

若年層は、おそらく他の選挙権あり世代よりメディアの影響を受けやすいのではないだろうか。
でもそのメディアとは、もはやテレビや新聞では無いだろう。となるとネット上の選挙戦略が上手い候補者ほど得票率が上がるだろう。
選挙に行けば~~がもらえる、とか、消費税が安くなる、とか「目に見えるアメ」を与えないと、若者は動かないんじゃないだろうか。しかし、若年者は人口自体が減少傾向だから、選挙に勝とうと思ったら「選挙に行く元気のある中高年者」を対象とした戦略を繰り広げたほうが当然得票数は伸びるだろう。「若者の感覚」とは、おそらく「選挙?は?いくわけねーじゃん」だと思う。

ということは、若者の投票率を上げようと言う動きは「まぁ、選挙結果には大きな影響が出ないけど、少しは興味持った方がいいんじゃない?」という優しい優しいボランティア精神に溢れた善意の行動なのだろう。

2011年7月2日土曜日

(雑) まだ本番前だってのに

なんだか疲れているようだ。
セブンイレブンじゃないコンビニの会計で「nanaco」でお願いします。と言ってしまったり、研修医と一緒に入った麻酔で、麻酔中に研修医が目の前でやにわに読書に没頭し始めても、注意するのが面倒で、まぁいいや、と放置してしまったり。

それもこれも暑いせいである。
研究室のこと。
1日の大半を過ごすこの部屋が、1日中真夏日(≧30℃)を記録し続けている。
朝到着するなり31℃。夜22時でも32℃である。

そんな環境が始まって早2週間が経った。

如何に自分の心身がだらしないか。それが何度も何度も身に染みたのがこの2週間だった。
暑さに耐えられず、研究室に長時間いられない。
汗でべとつく前腕。それにべとつく論文やノートや団扇。
6月28日からは首裏に冷却ゼリーを貼っている。
多少よい。
先週は涼しい図書館に4回/day逃げ込んでいたが、今週の木曜日には遂に1回/dayまで低下した。

オペ室ってなんて涼しかったのだろう…。
4年も手術室中心の生活を送っていたらすっかりダメになってしまった。

論文になるような研究デザインを組み立てられるか、や、教わった実験手技をsee one, do one, teach oneでできる様にノートにまとめたりとか、その他色々より何より……この夏生きていけるかが非常に心配である。
早くover30℃でもPubMedサーフィンしたり、論文読んだり、教わったプロトコールまとめたり、出来るようになりたいなぁ。

暑いのはしょうがないよなぁ、夏なんだから。

2011年6月18日土曜日

(雑) experiment after anesthesia

ここ1カ月程の全身麻酔を振り返ってみる。
気管内挿管症例のうち、37.5%がrapid sequence induction(RSI: 迅速導入)ってのは多い気がする。別にRSI強化月間というわけではない。
・急性胆嚢炎
・多発骨折(最終経口摂取から受傷までの時間不明)
・腰椎椎間板ヘルニア(食道癌術後)
などなど・・・以下略。

強化月間ではないと言っても、普段から殆どの緊急手術の全身麻酔の導入はRSIで行っている。バッグマスク換気をするのが面倒くさいわけではなく、「コレくらいならだいじょぶ!」と換気して10cmH2O程度の陽圧でごぼっと誤嚥させたら患者さんは死に至るかもしれないという小心からである。勿論RSIを行う際には「マスクフィットがしっかりしており、万が一の際にバッグマスク換気ができること」を確認する。酸素6L/minでもSpO2 100%にならない症例や髭ボーボーだったりキツい頸椎症があったり、其の他があれば自発呼吸温存下挿管でやるのだけれど、最近、幸か不幸かそのような患者さんの麻酔に当たっていない。

今年3月までの大学当直では、レジデントの先生たちがon callでついてくれていたけれど(そして私はカイザー以外の大体の症例で彼らをお呼びだてしていた)、今働いている病院では誰もバックにいない(常勤の麻酔科の先生はいるので、何かトラブったら勿論連絡は出来るが)。夜中の緊急手術時に薬を吸い間違えたり、濃度を調整し間違えたり、その他のインシデントを起こさないでいられるのが、奇跡としか思えない今日この頃。
***
木曜日、途中でストップしていたwestern blottingを再開。
「30mlの溶媒に対して試料を入れて、5%の溶液を作って」と師匠に言われ、計量すること6g。

・・・これは20%だ。

やはり当直明けは暗算すべきでない。麻酔でやったらアウトである。in vitroの実験で人は死なないが、24時間勤務の後に実験をやるのは危険である。なるべく頭を使わないように大きい電卓、買ってこよっと。

2011年6月13日月曜日

(研) RとBioconductor

マイクロアレイデータ解析に関連して

統合TVやらこちらのblog(http://cancerbiology.blogspot.com/2008/01/rbioconductor.html)やら師匠らの助言にお世話になりながら、「R」と「bioconductor」をダウンロードする。

何のためかって?私が聞きたい位である。
訳が分からない。さっぱり。本当に。これっぽっちも。Where am I now ??
今日という2度と来ない日が終わった。

2011年6月9日木曜日

(雑) はやりの・・・・?

先日の本「喜婚男と避婚男」に影響されたわけではないが、プチデビュしてみた。
弁当男子。
とは言っても先週末、春巻きの材料にするために鶏そぼろを大量に作り、それが余ったのでご飯にかけただけの代物である。朝の準備時間1分。超簡単。その他のおかずは買って調達。
なんと今日で4日続いている。これだけで体重が0.8kg減少した(誤差?)。やはり揚げ物を食べないことが減量の近道である。そのうちおかずもちょっとずつ手製で持っていくことにしよう。何かを習慣化するときには小さくこつこつと始めるのがよい(といいつつ来週には弁当男子を止めてるかもしれないが)。

それにしても暑い。
研究室は暑い。
なぜなら、実験材料を冷やすために冷蔵庫・冷凍庫がたくさんあるからである。そして毎日毎日「節電のご協力をお願いいたします」との放送が大学内に流れる。廊下の電気は随分前から点灯していない。トイレのエアータオル(風で手を乾かす機械)の電源も先日遂に落とされた。培養室も電気オフ(細胞を扱うベンチのライトは流石につけるが)。席を立つときにはパソコンはオフ。
地下鉄の窓もそういえば随分以前から開放されている。家に帰っても団扇をあおぎ保冷剤を首に巻く。テレビをつければ「電球はLEDにしろ(とまでは言ってないけど)」とメディア様の情報発信。
そのうちiPhoneやiPodも電気を食うからといって取り締まられるかな。週末はエアコンのフィルタ掃除とベランダに簾をかけねば。向こう何年節電が必要なのだろうか。

本を購入。

超!文献管理ソリューション (讃岐 美智義, 秀潤社)

この2ヶ月程、どんどん論文がたまっていっている。読んだのか読んでないのか。そしてどこに行ったのか、どこに行くのか。ファイリングも限界である。そして、いい加減、USBに文献をちまちまと保存するのも限界だ。本書では様々な文献管理方法が紹介されている。取り敢えず大学ではENDNOTE webが使用可能なので、本を片手に使い始めた。私のように文献でいらいらいらいらしている方には、とってもお勧めの本である。

2011年6月8日水曜日

(研) こんなことってあるんだろうか


写真よくないですが。
C3だけ黄色いのは分かります。
ここだけコンタミしてました。
こんなことってあるんでしょうか。
8連チップで操作してたんですけどね。