最近、友人に教えてもらって見る機会に恵まれました。1979年のアメリカのコメディ映画。私が生まれる前の年に公開された映画。
本作を見終わってから知ったのですが、主演のPeter Sellers、本作が最後の撮影となり翌年54歳で心臓発作で亡くなっています。Wikipediaによれば、39歳からペースメーカをつけていたそうです。こんなに仏のような笑顔が出来る人でも、現世における長い寿命は与えられないのですね…、本当に人生は不平等です。死は人を選ばずに迎えに来るのでしょうか。
本作はワシントンD.C.が舞台ですが、劇中、わりと前半にこんなシーンが映されます。
もしかしたら麻酔科の先生の中にも、去年のASAでこの辺りを歩いた方がいらっしゃるかもしれません。左手に169mのワシントン記念塔Washington Monument、そして53歳の男の背中がスクリーン中央に。私も昨年の10月、この辺りを友人と二人で歩いたことを、本作を見て思い出しました。
もしこの風景に幾許かの郷愁を感じる方がいらっしゃれば、本作の130分、無駄にはならないと思います。ハッピーな気分になれる、おすすめの1作です。