母校から本年度の同窓会誌に寄稿するよう依頼され早3ヶ月。昨日、締め切り当日に漸く提出。
「2000文字程度で内容は近況、回想録、趣味の話、なんでもいいです」。依頼書を要約すると、そのように書いてありました。
けど、「なんでもいい」にも「友達との飲み会レベルでの何でもいい」や「朝の抄読会でチョイスする論文のなんでもいい」や「今日の患者さんは麻酔のリスクも低いし、先生が好きな麻酔方法で、なんでもいいよ」や「今日晩飯何にする?」「なんでもいいよ」など、ぱっと思いつくだけでもそれこそ「なんでも」あるわけです。
だから同窓会誌の「なんでもいいです」には同窓会誌が(言外に、暗に寄稿者に)期待するレベルにおける「なんでもいい」がある筈。寄稿文は、まさにその「どんな、なんでもいいを求めているのか」との闘いでした。
私の寄稿がその「なんでもいい」に合致しているかしていないか、それは皆目見当もつかないし、読者に委ねられるわけですが、少なくともこのブログに書く文章よりは気も時間もつかってしまいました。
しかし。
「同窓会誌?読んだことないよ。」という大学時代の同級生の話を最近までにいくつも聞いたので、そうだとすると結局、私は誰に向けてあの文章を書いたのでしょう?
という話をはじめると、このブログの文章もその範疇に入るかもしれません。どんな文章も「誰かの役に立つかも」と思って書いたものだとしても、それがとんでもなく勘違いだったりする可能性があるわけです。「自分のため」にでもなれば御の字ですけど。
暦上の「前の3連休」と「後ろの4連休」で普段話す機会がなかなかなかった人たちと沢山話しました。その意味では充実した日々でした。麻酔もちょっとだけしました。実験室にはほ~んのちょこっとだけ行きました。友人に勧めてもらった小説や、旅の途中で本屋やAmazonで買った本、まだ聴いてない大量のCDなど、ちょっとずつ消化しながら実験再開してます。前進あるのみです。