婚活ジャンルの本は殆ど読んだことがないのですが、本書は所謂「既婚者による上から目線」的な記載は少なく、好印象を受けました。婚活について、既婚者の私が何かを書くだけで「どうせお前は結婚してんだろ」とのご批判を受けかねませんが、まぁ感想を書いてみたいと思います。
私が妻と一致した見解は、結婚生活を行う上で肝となるのは
・共同生活を営める程度のマナー
・相手を思うことのできる最低限レベルの想像力
・似た食習慣、もしくは似てないが変化しうる程度に可塑性のある食習慣
・生理的に受け付けなくはない外見
・パートナーの金を使い込まない
このくらいあれば(といいつつ5項目も出してしまいましたが)、あとは何とかなるのではないか、否、なんとかするのが結婚生活だろう、と。あくまで私見ですけど。結婚という行為が商品を買うのでない以上、後のことは結婚後になんとかしましょうということです。本書では普通のファッション、普通の清潔感、普通の年収、普通の学歴、普通の趣味、普通の・・・と普通オンパレードで吐き気を催しますが、勿論、全部が普通の人なんて男だろうが女だろうがいないわけです。
結婚を決めるにあたって趣味なんか一緒じゃなくていいですし(一緒に生活しているとちょっとずつ共通に好きなことが出てくる可能性もある)、私のことわかってくれなくていいですし(そもそも自分ですら自分のことをよくわからない)、独身の自由な生活スタイルは完膚なきまでに崩れます。寧ろそんなに違いがいろいろあっても一緒に生活することができるんだ私!って思えるのが、結婚生活の醍醐味でしょう。
受験勉強して東大に入学するのがゴールではない、就活して就職するのがゴールではない、不妊治療して妊娠するのがゴールではない、などなどと一緒で結婚自体もゴールではない以上、なんとかそのスタート地点に行きたい。それが本書のような本を読む人の希望ではないかと思います。だとすれば「そもそも普通のダンナ」って何だ、そして、普通のダンナでなければ何がどうしてダメなのか、そもそも何で結婚したいんだ、そこから問いを始めたほうが良い気がします。私はもう今更ですが・・・。
ともあれ、いろいろと考えさせられた一冊でした。
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3/18 12km, 67min
4/1 10km, 55min
計: 1020.3km, 6422min (107h02m)
2012年 96.0km, 521min
2011年 285.3km, 1901min
2010年 649.0km, 4029min
遂に合計1000km突破しました。2年と2ヶ月かかりましたが。
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最近「The Mars Volta」に夢中です。今更なんですが、最近初めてこのバンドの音に触れました。
この曲は「The Widow」です。なんとも言えない憂いのこもった音がたまりません。