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2012年1月29日日曜日

(走) Training (其の百三十六-七)


久しぶりに外で走った。日中に走ればよかったのだが、走り始めてほどなく日が落ちた。加えて北西からの強風と、路面には先日の雪の溶け残りによるアイスバーンがちらほらと。
毎月このくらい走れれば522km/年ペースか。もう少し筋力と持久力が戻ってきて、体重が減ってきたら平日も走りたいところ。

22nd: 10.0km, 58m43s inside
29th: 10.5km, 58m14s outside (4℃)
total 967.8km, 6126min (102h06m 2010年2月7日より今日で715日目)

2012年 43.5km, 225min
2011年 285.3km, 1901min
2010年 649.0km, 4029min

2012年1月18日水曜日

(雑) 雪國へ(其の壱?)

オリジナリティなんてものはありません。いつもどおりやるだけです。しかし、そのいつも通りが大変難しい。特に初めて行く病院の手術室では。恐らく何科のドクターでもそうなのでしょうが、麻酔科医である私も気を遣います。

いきなり行って、初対面の患者さんに針さして、麻酔薬で呼吸を止めて(勿論人工呼吸器で換気しますが)、麻酔薬で寝てる間に劇薬や毒薬(に指定されている薬)を投与しまくったり、輸液を何リットルもするわけです。その一方で自分も寝てしまわないように頑張るという、ちょっと異常な仕事です。

という訳で、初めての(そしてもしかすると最後の)病院で働いてきました。新幹線に乗って麻酔をかけにいくのは生まれて初めてです。新幹線なんて使って贅沢しやがって、って言わないで下さい。在来線だけで行ったら移動だけで往復10時間以上かかります。そういう距離にある病院です。

麻酔器をチェックする前に、除細動器とアンビューバッグとダントロレンの場所を確認します。後はアドレナリンとノルアドレナリンとステロイドと挿管困難グッズ。
麻酔科医がいない病院では誰も助けてくれないと思わなければいけません。

んで麻酔…。

薬剤を投与する度にアナフィラキシーショックが起こらないよう祈り、悪性高熱症が発症しないように祈り、肺塞栓が起こらないように祈り、心筋梗塞や脳梗塞が起こらないように祈り、初めて一緒に仕事をする外科医や看護師さんに怒られやしないか祈り(皆さん優しい方ばかりでしたが)。
まぁ祈ってばかりの祈祷師みたいな仕事でした。

まぁ何事も無く終了したんですが・・・マネージメントしてくださった先生方に感謝申し上げます。家から遠く離れても、意外に麻酔に集中できるもんなんだな。そんな1763件目の麻酔担当症例でした。

2012年1月15日日曜日

(走) Training (其の百三十四~五)

5000mの世界記録は、エチオピア人選手のケネニサ・ベケレ氏が出した12分37秒というタイムらしい。
10000mの世界記録も同氏で、26分17秒53。(wikipedia)
何回生まれ変わっても無理。

9th: 5.0km, 29m25s inside
15th: 10.0km, 58m25s inside
total 957.3km, 6067min (101h07m 2010年2月7日より今日で708日目)

2012年 23.0km, 107min
2011年 285.3km, 1901min
2010年 649.0km, 4029min

2012年1月11日水曜日

(本) 心肺蘇生 (2011年、克誠堂出版)

この本

内容が広範囲に渡っていて、ためになる。このシリーズの「脳保護・脳蘇生」頃の、カバーを外した本の表面の手触りが結構好きだったのだが、近刊はツルツルになってしまっているので、ちょっと残念である。

2012年1月8日日曜日

(走) Training (其の百二十九-三十三)

ここ1ヶ月程度の記録。年末から正月にかけて3kg増えて、1kg減ったがまた1kg増えたので体が重いままである。

December
11th 8.3km, 60min, inside
18th 10.0km, 62min, inside
21st  9.0km, 58min, inside
31st  6.6km, 37min, outside 8℃

January
8th 8.0km, 48min, inside

total 942.3km, 5978min (99h38m 2010年2月7日より今日で701日目)

2012年 8.0km, 48min
2011年 285.3km, 1901min
2010年 649.0km, 4029min

2012年1月7日土曜日

(雑) 新年になったので行動目標を立ててみた。月並みだけど。

・節約する。文庫本以外の本は定価で買わない。Amazonのレヴューに騙される回数を1回でも少なくする。固定費も見直して積極的に削減
・open mindでいる時間を1秒でも長くする
・聞いて済むことは躊躇せず、すぐ聞いて解決する
・もたもたせず、できることは早くやる
・大事なことを決めるときは早め早めに行動し、周囲の同意を得る
・地道な努力を続ける
・地道に英語で勉強を続ける。英語の勉強はしない
・家で酒を飲む回数を減らす
・当直で無駄に夜更かししない
・困ったときこそ落ち着いて行動判断する
・去年よりたくさん走って、またハーフマラソン完走できるくらいの脚力を取り戻す
・BMI 20.7程度を維持する
・腹筋も割れればいいな・・・
・挨拶をきちんとする
・やりたいことよりやりたくないことを意識して行動する
・人のアドバイスは素直に聞く、人にアドバイスを率直に求める
・自分の想像力の許す限り、悪い状況を想像して行動する
・自分の凡庸さに安易に絶望しないようにする
・くよくよ悩むことはいいことだ
・どういう風に死にたいのか、それをよく考える
・他人の行動を変えようとする前に、自分の行動を変える。他人の行動は往々にして変わらないものである

初詣に行って、ひいたおみくじは「小吉」だった。小吉らしく、こつこつと、今後につながるような、地道な1年を送ろうと思う。

2012年1月2日月曜日

(麻) 2011年のCirculationに掲載されたACCF/AHA CABG guideline

読まれた方はとっくに読まれたのでしょうが、Podcast「OpenAnesthesia.org」の「Article of the Month - January 2012 - Martin London」で取り上げられていたので目を通して見ました。

ちょっと前ですが、
2011 ACCF/AHA Guideline for Coronary Artery Bypass Graft Surgery : A Report of the American College of Cardiology Foundation/American Heart Association Task Force on Practice Guidelines
で読めます。無料で。

2.1.1. Anesthetic Considerations: Recommendationsを見ますと
Class I
1. Anesthetic management directed toward early postoperative extubation and accelerated recovery of low- to medium-risk patients undergoing uncomplicated CABG is recommended. (Level of Evidence: B)
2. Multidisciplinary efforts are indicated to ensure an optimal level of analgesia and patient comfort throughout the perioperative period. (Level of Evidence: B)
3. Efforts are recommended to improve interdisciplinary communication and patient safety in the perioperative environment (eg, formalized checklist-guided multidisciplinary communication). (Level of Evidence: B)
4. A fellowship-trained cardiac anesthesiologist (or experienced board-certified practitioner) credentialed in the use of perioperative TEE is recommended to provide or supervise anesthetic care of patients who are considered to be at high risk. (Level of Evidence: C)

Class IIa
1. Volatile anesthetic-based regimens can be useful in facilitating early extubation and reducing patient recall. (Level of Evidence: A)
Class IIb
1. The effectiveness of high thoracic epidural anesthesia/ analgesia for routine analgesic use is uncertain. (Level of Evidence: B)

Class III: HARM
1. Cyclooxygenase-2 inhibitors are not recommended for pain relief in the postoperative period after CABG. (Level of Evidence: B)
2. Routine use of early extubation strategies in facilities with limited backup for airway emergencies or advanced respiratory support is potentially harmful. (Level of Evidence: C)

術中のTEEについては

2.1.7. Intraoperative TEE: Recommendations
Class I
1. Intraoperative TEE should be performed for evaluation of acute, persistent, and life-threatening hemodynamic disturbances that have not responded to treatment. (Level of Evidence: B)
2. Intraoperative TEE should be performed in patients undergoing concomitant valvular surgery. (Level of Evidence: B)
Class IIa
1. Intraoperative TEE is reasonable for monitoring of hemodynamic status, ventricular function, regional wall motion, and valvular function in patients undergoing CABG. (Level of Evidence: B)

と…まぁ無難なところで大して面白くないのですが。ほかにもPACやモニタリング、合併症がある場合などについても言及されているので、勉強になるかもしれません。こういうguidelineを読むと、guidelineの根拠となる原著論文を読まずにいると具合悪くなってしまいます。参考文献が295個もあって新年早々眩暈が…。

***
セネカの「人生の短さについて」(岩波文庫、1980年)にこう書いてありました。

生きることは生涯をかけて学ぶべきことである。そして、おそらくそれ以上に不思議に思われるであろうが、生涯をかけて学ぶべきことは死ぬことである。(p22)

よく死ぬためによく生きる。このことが今年、少しでも身に沁みますよう。

2011年12月31日土曜日

(映) 最近みた7本分

暇を見計らって、気になっていた映画を色々見てみた。

***
「バーレスク」(Burlesque, 2010年)
クリスティーナ・アギレラが歌って踊る映画。ストーリーはこじんまりとしているが、私的には歌って踊っていればそれで結構楽しめた。もう1回見るか、って言われると…大スクリーンでならもう一度見てみたい。

「ブレードランナー」(Blade ruuner, 1982年)
むかしむかし見た映画。確か16歳頃。SF映画の金字塔と言われていたこと、ハリソン・フォードが好きだったこと。そんな理由でみた気がする。途中で寝た。寝ては起き寝ては起き、最後まで何とかみた。覚えていたシーンは雨がよく降る2019年のロサンゼルス、太陽が見えず暗い、ハリソン・フォードが何かの食べ物を4つ頼むシーン。そんな記憶しかない。

だから、レプリカントのロイ(ルトガー・ハウアー)による名台詞なんて全く忘れていた。
I've seen things you people wouldn't believe.
Attack ships on fire off the shoulder of Orion.
I've watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate.
All those ... moments will be lost in time, like tears...in rain.
Time to die… 
(こんなことしてません? から引用させていただきました)
この映画は多分、このシーンを見るためにあるんだろう。
今回は、昔ほどはつまらなく感じなかったけど、やはりそれ程は楽しめなかった。もう20年後くらいに見れば、また違った感想をえるのだろうけど。

「アンチクライスト」(Antichrist, 2009年)
内容がよくわからないのは、私がキリスト教にコミットしていないためだろうか…と思ったのだが、Lars von Trier監督のインタヴュー記事(Rotten Tomatoes掲載)によれば
It's not really a horror film and it's not really religious.
とある。いずれにせよ、劇中に使われる曲「私を泣かせてください(Lascia Ch'io Pianga) - オペラ『リナルド』(ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲)」の曲名とメロディが自分の中で一致した。映画の内容は賛否両論のようだけど、痛いの(足に手動ドリルで穴開けたり)嫌いな人は見ないほうがいいと思う。娯楽目的の映画ではないですな。

「第9地区」(District 9, 2009年)
ずっと気になっていたけど、漸くみた。こんな内容だったのか。本当に凄い。凄い映画。自由な想像力で、怖くてふざけていて悲しくて残酷で楽しくてワクワクしてあったまる。そんな映画。この映画も大スクリーンで見たい。

「ノルウェイの森」(2010年)
村上春樹の小説に出てくる曲は、いつも殆ど知らない曲であり、これまで聴いてもあまりピンと来ない曲ばかりであった。
エンディングクレジットには
・The Doors - Indian Summer
・Can - Don't Turn the Light on, Leave Me Alone、Mary, Mary So Contrary
・Can - Bring Me Coffee or Tea、She brings the rain、Deadlock
・Reynaldo Hahn, Paul Verlaine - L'Heure exquise
なんかが挙げられていたけど、1時間10分頃流れるVan Morrison(?)の曲が1番よかった。内容は結構好き。原作を読んだ人、読んでない人いるでしょうが、私は途中まで読んで放り出していた人間。

「神々と男たち」(Des hommes et des dieux, 仏, 2010年)
アルジェリアのカトリック修道士たちの1996年を舞台にした話。過激派の武装集団たちの襲撃が身近に迫ってきたところで、村を捨ててフランスに帰るか、とどまるか、修道士たちが苦悩する。娯楽性は希薄。劇後半のチャイコフスキー「白鳥の湖」の物語と修道士たちの運命を重ね合わせる演出がよい。

「シャッターアイランド」(Shutter Island, 2010年)
マーラーにピアノ四重奏曲イ短調があったのか。後でチェックしよう。肝心の映画の方は…結構序盤でエンディングが予想できてしまった。私で予想がつくのだから、恐らく皆さん予想できちゃったんじゃなかろうか。それでもエンディングを見ると…まぁちょっと複雑な気分ではある。それなりに楽しめた。

***
ということで「第9地区」と「神々と男たち」が面白かったな。

2011年12月30日金曜日

(音) 2011年に聴いた音楽のまとめというか羅列というか

以下の曲を作ってくださった方々、またそれを広めてくださった方々、または下のバンドのファンの方々、それらの方々全てに感謝したいと思います。
@2011年に聴いてよかった曲.ベストアルバムスに入ってる曲もありますが。
曲名/バンド名 (収録されてるアルバム名、発表年、国)の順。記載ミスがあってもご容赦下さい
1. Pramen, co vi / Silent Stream of Godless Elegy (Navaz, 2011, Czech): 世界遺産級バラード
2. DIABOLOS / DIR EN GREY (DUM SPIRO SPERO, 2011, Japan):全く飽きない9分52秒
3. Different Sense / DIR EN GREY ((DUM SPIRO SPERO, 2011, Japan):ギターソロが好き
4. The Violation / Fleshgod Apocalypse (Agony, 2011, Italy): 衝撃度ナンバーワンの黒塗りシンフォデス
5. Half Past Loneliness / Royal Hunt (Show Me How to Live, 2011, Denmark): 歌謡メタル
6. A New Dawn / IN FLAMES (Sounds of A Playground Fading, 2011, Sweden):解放感
7. Heretic / Symphony X (Iconoclast, 2011, US): メロディアス過ぎないネオクラシカルパワーメタル
8. Judicial Noir / Versailles (Holy Grail, 2011, Japan):メロディアス過ぎるネオクラシカルパワーメタル
9. Sangreal / Septic Flesh (Communion, 2008, Greece):ハミングブラックメタル 
10. Open Face Surgery / Cryptopsy (Blasphemy Made Flesh, 1994, Canada):息継ぎなしの28秒咆哮
11. 私は風 / カルメン・マキ&OZ (カルメン・マキ&OZ, 1975, Japan):ハードロックいいとこ取り
12. 崖の上のポニョ / Imaginary Flying Machines (Princess Ghibli, 2011, Japan et al.):国宝級カヴァー
13. El Enigma de la Vida [Acoustic Version] / Sirenia (The Enigma of Life, 2011, Norway): ゴシックメタルバラードの名曲
14. 夜な夜な夜な / 倉橋ヨエコ (婦人用, 2002, Japan)
15. 希望山脈 / 渡り廊下走り隊7 (2011, Japan):
16. 薔薇獄乙女 / ALI PROJECT (薔薇架刑, 2006, Japan)

@2011年に聴いた中でのベスト・アルバムス。聴いた回数の多い順ということにしてみました
1. The Great Mass / Septicflesh (2011年, Greece, 8th):断トツ。聴きやすいホラー映画サントラみたいな
2. DUM SPIRO SPERO / DIR EN GREY (2011年, 日本, 8th)
3. The Apostasy / Behemoth (2007年, Poland, 8th): 聴きやすい荘厳デスメタル
4. Agony / Fleshgod Apocalypse (2011年, Italy, 2nd): 聴きやすいシンフォニックデスメタル
5. Holy Grail / Versailles (2011年, 日本, 3rd(majorでは2nd)): 聴きやすいシンフォニックスピードメタル
6. Imaginaerum / Nightwish (2011年, Finland, 7th): 聴きやすいSFファンタジー映画サントラみたいな
7. The Powerless Rise / AS I LAY DYING (2010年, US, 5th): 聴きやすいメロディックデスメタル
8. Silencer / Death - Pierce Me (2001年, Sweden, 1st): 聴きやすい…?自殺系ブラックメタル
9. Wound wide Open / TO/DIE/FOR (2006年, Finland, 5th ): 聴きやすいゴシックメタル
10. 廊下は走るな! / 渡り廊下走り隊 (2010年, 1st): 聴きやすいJ-POP。「完璧ぐ~のね」とか凄い
11. Jaguar Hard Pain / The Yellow Monkey (1994年, 3rd): 聴きやすいロック。「薔薇娼婦麗奈」とか「Red Light」とか
12. Southern Storm / Krisiun (2008年, Brazil, 7th): 聴きやすいデスメタル
13. Christ 0 / Vanden Plas (2006年, German, 5th):聴きやすいプログレッシブメタル

2011年作品といえばDream TheaterもOpethもMegadethもInsomniumもOmnium gatherumもTo/Die/Forも陰陽座も、その他諸々色々ありましたが、全部来年以降に回します。キリがないのでこの辺で。

2011年12月29日木曜日

(本) 死なないでいる理由 - 鷲田清一 (角川文庫, 2008年)

・家庭であれ地域社会であれ、じぶんが果たしうる小さな「役割」を考えること、どうしたらたしかな父に、母に、隣人に、そして市民になりうるかを考えなおすことからはじめることが重要かとおもう。p32
・嫌いでもつきあう、もめても話しあって解決する、そんな、なじみのないひとともうまくやってゆけるよう、じぶんを鍛えておかなければならない。歳をとっても、なにも不自由なからだをふりしぼってやることはない。中略。「人間の弱さは、それを知っている人たちよりは、それを知らない人たちにおいて、ずっとよく現れている」p39
・「成熟とは、『自分がおおぜいのなかの一人(ワン・オブ・ゼム)であり、同時にかけがえのない唯一の自己(ユニーク・アイ)である』という矛盾の上に安心して乗っかっておれることである」p41
・これ以上向こうに行くと危ないという感覚、あるいはものごとの軽重の判別、これらをわきまえてはじめて「一人前」である。ひとはもっと「おとな」に憧れるべきである。そのなかでしか、もう一つの大事なもの、「未熟」は、護れない。p72
・人生を「できる」ということからでなく「できなくなる」というほうから見つめてみると、もっと違う<いのち>の光景が眼に入ってくる。p123

今、この本から得られることは、これが精一杯。また何年か、何十年かしたら読み返してみたいと思う。この本で語られていることは、時代の潮流を意識しつつも、時代に関係なく当てはめられることだろうから。