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2011年12月31日土曜日

(映) 最近みた7本分

暇を見計らって、気になっていた映画を色々見てみた。

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「バーレスク」(Burlesque, 2010年)
クリスティーナ・アギレラが歌って踊る映画。ストーリーはこじんまりとしているが、私的には歌って踊っていればそれで結構楽しめた。もう1回見るか、って言われると…大スクリーンでならもう一度見てみたい。

「ブレードランナー」(Blade ruuner, 1982年)
むかしむかし見た映画。確か16歳頃。SF映画の金字塔と言われていたこと、ハリソン・フォードが好きだったこと。そんな理由でみた気がする。途中で寝た。寝ては起き寝ては起き、最後まで何とかみた。覚えていたシーンは雨がよく降る2019年のロサンゼルス、太陽が見えず暗い、ハリソン・フォードが何かの食べ物を4つ頼むシーン。そんな記憶しかない。

だから、レプリカントのロイ(ルトガー・ハウアー)による名台詞なんて全く忘れていた。
I've seen things you people wouldn't believe.
Attack ships on fire off the shoulder of Orion.
I've watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate.
All those ... moments will be lost in time, like tears...in rain.
Time to die… 
(こんなことしてません? から引用させていただきました)
この映画は多分、このシーンを見るためにあるんだろう。
今回は、昔ほどはつまらなく感じなかったけど、やはりそれ程は楽しめなかった。もう20年後くらいに見れば、また違った感想をえるのだろうけど。

「アンチクライスト」(Antichrist, 2009年)
内容がよくわからないのは、私がキリスト教にコミットしていないためだろうか…と思ったのだが、Lars von Trier監督のインタヴュー記事(Rotten Tomatoes掲載)によれば
It's not really a horror film and it's not really religious.
とある。いずれにせよ、劇中に使われる曲「私を泣かせてください(Lascia Ch'io Pianga) - オペラ『リナルド』(ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲)」の曲名とメロディが自分の中で一致した。映画の内容は賛否両論のようだけど、痛いの(足に手動ドリルで穴開けたり)嫌いな人は見ないほうがいいと思う。娯楽目的の映画ではないですな。

「第9地区」(District 9, 2009年)
ずっと気になっていたけど、漸くみた。こんな内容だったのか。本当に凄い。凄い映画。自由な想像力で、怖くてふざけていて悲しくて残酷で楽しくてワクワクしてあったまる。そんな映画。この映画も大スクリーンで見たい。

「ノルウェイの森」(2010年)
村上春樹の小説に出てくる曲は、いつも殆ど知らない曲であり、これまで聴いてもあまりピンと来ない曲ばかりであった。
エンディングクレジットには
・The Doors - Indian Summer
・Can - Don't Turn the Light on, Leave Me Alone、Mary, Mary So Contrary
・Can - Bring Me Coffee or Tea、She brings the rain、Deadlock
・Reynaldo Hahn, Paul Verlaine - L'Heure exquise
なんかが挙げられていたけど、1時間10分頃流れるVan Morrison(?)の曲が1番よかった。内容は結構好き。原作を読んだ人、読んでない人いるでしょうが、私は途中まで読んで放り出していた人間。

「神々と男たち」(Des hommes et des dieux, 仏, 2010年)
アルジェリアのカトリック修道士たちの1996年を舞台にした話。過激派の武装集団たちの襲撃が身近に迫ってきたところで、村を捨ててフランスに帰るか、とどまるか、修道士たちが苦悩する。娯楽性は希薄。劇後半のチャイコフスキー「白鳥の湖」の物語と修道士たちの運命を重ね合わせる演出がよい。

「シャッターアイランド」(Shutter Island, 2010年)
マーラーにピアノ四重奏曲イ短調があったのか。後でチェックしよう。肝心の映画の方は…結構序盤でエンディングが予想できてしまった。私で予想がつくのだから、恐らく皆さん予想できちゃったんじゃなかろうか。それでもエンディングを見ると…まぁちょっと複雑な気分ではある。それなりに楽しめた。

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ということで「第9地区」と「神々と男たち」が面白かったな。