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2010年2月12日金曜日

New TrollsのConcerto Grosso live

7曲目に収録されている"Andante(Most Dear Lady)"は初めて聴いたときから今日に至るまで、折々で聴き続けているバラードの名曲である。プログレッシブロックというジャンルに分類されているようだが、そんなジャンル分けが無意味と思えるほどの美しい旋律を持っている。オーケストラと協演していることもあり壮大な世界観ではあるが、しっとりと悲壮感漂う、しかし愛に溢れた曲である。
私がNew Trollsというバンドの存在を知ったのは大学時代に聞いていたラジオでの紹介だった。その後暫くバンドの名を忘れないようにずっと「いつか聞こう」と自分の心のうちで暖めていた。そしてこのアルバムを購入したのは研修医2年目のときであった。実に4年越しの邂逅である。アルバムに収録された曲はどの曲も美しい宝石のような輝きを放っていたが、一際輝いていたのがこの"Andante"である。右も左もよくわからず数カ月おきにいろいろな科をローテートしていく研修医時代に非常に慰めになったのを覚えている。特に初めての麻酔科やICU当直見習い。この曲を聴くとくさくさしている心が素直になっていく。なんて自分はいつもつまらないことに拘っているのか。狭量な人格を棚に上げて人を隙あらば批判してしまいがちな自分の小ささに恥じ入る。それはヴォーカルのハーモニーがあまりにも美しいからか、オーケストラに癒されるからなのか。こういう「いつ聴いてもいい曲」と思える曲があるのは大変幸せなことである。

下村湖人の「論語物語」を読みながら"Andante"を聴きながら1週間の終わりに思ったこと。

2010年2月11日木曜日

当直明け(Training in Rena 其の二)

今日は手術室でポンピングしなくてもよい休日だったので、筋トレに行った。
・ランニング:20分で3km
・筋トレ①-⑤をそれぞれ15-20回×2セット
・バイク:10分
・クロストレーナー:10分

エクササイズの不思議なところは「やるまでがとっても億劫、やり始めるとやればやるほどもっとやりたくなる」というところ。高校生の頃の部活に似ている。やりすぎにならないよう、はやる気持ちを抑えてまずは習慣化。歯磨きするようにエクササイズ、だ。もう少し慣れてきたら「バイクに乗りながら読書」に挑戦してみよう。

2010年2月8日月曜日

トレーニング再開

昨日久しぶりにランニングマシーンの上で20分ほど走ったり、トレーニングマシンで筋トレをしたが、案の定少々筋肉痛になった。
トレーニング再開にあたり体脂肪率や筋肉量を測定してもらったのだが、BMIは平均以下であるにも関わらず「肥満型」という結果であった。太ってはいないだろうという自覚はあっただけに結構ショッキングだった。そしてこれもトレーニング再開にあたってなのだが、オリエンテーションをしてくれたトレーナーの方から「3ヵ月後の目標」というのを具体的に文字で書くようにと教えてもらった。私は
・体脂肪率を3%低下させる
・筋肉量を1kg増やす
こういった目標がどの程度実現可能なのか不可能なのかよくわからないが、トレーナーの方は「3ヶ月で1.5kg筋肉を増やすのは相当頑張っても難しい」と言っていたので「1kg」という目標も相当に難しいかもしれない。だが目標を具体的に数値化するのは非常にやる気がでる。目標を達成するために、まずは通い続けることを「歯磨きをするように」習慣化するのを目標にしよう。

2010年2月7日日曜日

生きがいの創造―飯田史彦

「生きがい」を持つための条件
・人生に希望を持っていること
・自らの役割の自覚があること
・明瞭な価値観に支えられていること
・アイデンティティを失わないこと
・根性を持って障害に立ち向かうこと

「死後の生命」や「生まれ変わり」についての客観的根拠を可能な限り科学的に検証した論文の数々をよりどころとして生きがいを論じた書である。
本書は生きる意味を、自分自身の現在の人生が「中間生」(この世の人生と次のこの世の人生の中間、あの世にいる状態)を経て次の人生を生きる中途にいるのを意識することで、より充実したものにできることを説いている。肉体の人生という枠の中だけで語る人生は生まれてから死ぬまでである。しかし本書では、肉体の死後も意識は残り、中間生を経て次の肉体を探し、また現世で生きていくという。その「意識」としての生命はずっと生きていく。いろんな地域、宗教、時代、性別の人の間を行き来しながら。そしてそれを科学的に検証した研究が数多くあり、「死後の生命がないことを立証することはできない」という。ないことを証明するのは確かに困難だろう。
日々麻酔をしているといろんな合併症をもった患者さんに出会う。閉塞性動脈硬化症、喘息、心筋梗塞、心不全、脳梗塞、腎不全、こんなに全身の臓器に合併症を持っていて麻酔に耐えられるのかと思うような方にもよく出会う。そんな状態の人に可能な限り安全に麻酔をするのが麻酔科医としての私のアイデンティティと考え日々行動している。結果、どうしようもなく厳しい状態になっていってしまうこともある。臨床医として恥ずかしくないレベルの麻酔を提供し、知識技術を吸収し続けていくことは勿論大事。そういう理論的・現実的な対処法を学ぶことにプラスして、日々自分が接する患者さん、患者さんの家族、外科医、看護師、皆何らかの縁があって現世の同じ時期にお互いに関わりをもって生きているのだという偶然に感謝して仕事をするとまた充実度が変わってくるような気がした。相手のためにしている仕事は自分の成長のためにもしているのだ。

2010年1月31日日曜日

ルネサンスで再挑戦

1月上旬2週間に酷い風邪を引いてしまい、中々エンジンがかからなかったが、漸く未来に向けて進んでいけるようになってきた。

今日久しぶりに3.2kmほどのコースを走ってみた。17分ほどであるが右膝に腸脛靭帯炎をかかえていたので、また痛みがぶり返してこないか心配だったのだが、今日はなんともなかった。ゆっくりではあるが、週末走らないと何となく調子が悪いようになってきたので、習慣化されるまでもう少し。歯磨きや食事のようにランニングも習慣になれば上達は早い筈。そして今後は雨降りのこともあるだろうからスポーツクラブに入会することにしてきた。家から徒歩15秒のところにあるのに利用しない手はない。

2010年1月30日土曜日

HelloweenのUnarmed

1月23-24日と大阪で開かれた日本心エコー図学会主催の第14回冬季講習会に出席してきた。会場の大阪国際会議場は立派な建物で講習には適していると思うが、如何せん行きにくい。

大阪で行ったCDショップで見かけたので衝動買い。というのも名曲"A tale that wasn't right"の別アレンジが収録されていたから。
Helloweenは90年代後半~2000年代前半のメタルを中心に聞いている私が、未だに新譜をチェックしている数少ないバンドだ。
それほど期待しないで聴いてみたが、予想に反して(失礼)非常によい。#5”The Keeper's trilogy(Medley)”の荘厳なアレンジには勿論感動したが、#8”Forever and One”のアレンジにはさらに衝撃を受けた。イントロの物悲しいピアノ。アカペラに近いアンディの歌唱。その上手過ぎないちょっとねちっこい歌唱法がまた更にこの歌を味わい深いものにしている。原曲もバラードなのにアコースティックなアレンジにしたというのは、バンドもこの曲に対する思い入れが強いのだろうか。
そしてお目当ての#11”A tale that wasn’t right”も演歌に通じるようなコブシが入ったバラードをアコースティック+オーケストレーションした曲だ。こちらは原曲をマイケル・キスクが歌っていたので、かなり違った色合いになっている。堂々と情感たっぷりにアンディが歌い上げているので聞いていて気持ちよい。名曲に新たな命が宿っている。
バンドは何度もメンバーチェンジを繰り返しているが、危機的な状況から何度も再生を果たして、そのバンドの魂の火を消すことなく今に至るまで燃やし続けている。原曲をそれこそ何百回も聞いたからこそ、このアルバムを余計に楽しめる。暫くお世話になりそうである。

2010年1月24日日曜日

勉強力-齋藤孝

35歳から必要なのは教養を身につける「勉強力」!

というメッセージを伝えんがために教養が人生にもたらす様々な効能を身近で親しみやすい例をふんだんに盛り込んで説明しているのが本書である。
私が本書を購入したのは、氏が「教養を身につけるために役立つ」であろう様々な書籍を紹介しているからである。本書の影響で早速「ソクラテスの弁明」を購入してしまった。

・勉強をしない人は「失業予備軍」
・会社は「勉強力」のある社員しかいらない

など、正誤は兎も角として自分の気を引き締めるに十分であろう。
20世紀は「若い内に死ぬ気で努力してプロとして通用するレベルに到達」すればその後は経験を糧に定年まで働けたのかもしれない。
しかし、私の将来は更に医学も社会も進歩が加速するだろう。一生喰らいついて向上し続けなければ住所不定になるかもしれない。
そのためにこの本は有用である。

2010年1月17日日曜日

貧乏入門―小池龍之介

先日購入したiPhone 3GSで産経新聞が無料で読めることから、早速同紙で紹介されていた本書を手にとってみた。
ものを所有することによって心に「あれはどこにある、どうなった」というノイズが入るから、ものを所有しすぎるのは考え物だという考えにはある程度賛同した。

・経済的に豊かになることのメリットは「お金があってもどうやら幸せになれるわけではないらしい」ということ。

・安禅必ずしも山水を用いず。心頭滅却すれば火もまた涼し。
快川国師(武田信玄の師匠)が信長に焼き討ちされた時の句

2009年12月30日水曜日

The most impressive books(2009年に読んだ本)

以下に今年特に思い出深い本を並べてみる。
数字は順位ではなく単に読んだ順である。
数えてみたら今年は全部で170冊弱読んでいた。
ちなみに医学関係で購入したのは50数冊。
もともと多読ではないので、ここ数年では一番読んだ部類に入る。後から思い返すといつ読んだのか謎である。
今年の読書の傾向としては圧倒的に自己啓発系の本が多かったことである。2,3,5,6等の本にもっと早く出会っていれば…とちょっと思うこともあるが、もっと早く読んでいたら心の肥やしになっていなかったかもしれない。だから今年読むことができたことに感謝したい。

1.ベストパートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた/著:ジョングレイ、訳:大島渚訳/知的生きかた文庫、三笠書房
2、史上最強の人生戦略マニュアル/著:フィリップマグロー、訳:勝間和代/きこ書房
3、7つの習慣―成功には原則があった! /著:フランクリンコヴィー、訳:川西茂/キングベアー出版
4、さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす/著:マーカス バッキンガム、ドナルド・O. クリフトン、訳:田口 俊樹/日本経済新聞出版社
5、夢を実現する戦略ノート /著:ジョン・C. マクスウェル、訳:斎藤孝/知的生きかた文庫、三笠書房
6、思考は現実化する【携帯版】/著:ナポレオン・ヒル、訳:田中 孝顕/きこ書房
7、自省録/著:マルクスアウレーリウス、訳:神谷 美恵子/岩波文庫
8、理系のための人生設計ガイド/著:坪田一男/講談社ブルーバックス
9、投資戦略の発想法2010/著:木村剛/ナレッジフォア
10、TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究/著:ハイラム・W. スミス、訳:黄木 信、ジェームス スキナー/キングベアー出版
11、怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉/著:アルボムッレ スマナサーラ/サンガ新書
12、<貧乏>のススメ/著:齋藤孝/ミシマ社

昔何かどこかで以下のフレーズに出会った。
「10代にやったことで20代が決まる、20代にやったことで30代の人生が決まる。」
至極当たり前なのだが、自分にとってこの言葉は非常に重い。今医師として仕事をしているのは10代の下積みがあったからである。では30代はどうなる?20代は前半を浪費した気がしてならない。最後の1年はとっても大事に使おう。時間は何よりも大事な資源である。

2009年12月29日火曜日

ACLS guideline2005受講

夕方の有楽町線内、3人がけの優先席に高校生くらいの男子3人が、アニメキャラがプリントされた大き目のペーパーバッグをいくつも持って座っていた。疲れ果てた表情でうつらうつらしながら。そういえば今日はビッグサイトで開かれる同人アニメの祭典(day 1)だったことを思い出した。きっと目当ての同人誌を買うために何時間も並んだのだろう。彼らもまた闘いの後なのか。

私はといえば予てからの懸案事項だったACLS guideline 2005のコースを受講してきたところだった。勿論麻酔専門医試験の受験資格を得るため。3年前に受けたguideline 2000との記憶と比べると随分と胸骨圧迫の比率が増えた。昨日今日の2日間で「私が医師になってから行った胸骨圧迫の回数」をゆうに超えた。胸骨圧迫のし過ぎで左手の手背がとても痛い。絶え間ないCPRというのは本当だった。明日の当直ではきっと喉頭鏡を握れないに違いない。手術室内でACLSを発動させる状況には全くもって遭遇したくないが、今日学んだことは実地ではきっと役に立つだろう。

会場が銀座線京橋駅の近くだったため、簡単に昼食を食べられるところがないかと心配していたが、オフィスが多いせいか杞憂に終わった。初日に食べた「チャーハン検定認定の店」のチャーハンはそこまで自分の口には合わなかったのでちょっとがっかりしてしまった。そのため今日は立ち食いそばで済ませてしまった。米がパラパラなのはよいと思うのだが、味付けが自分のストライクではなかった。ご近所の430円のチャーハンの方がよっぽどおいしく感じた。